追加(ホテルについて)

 日本に戻ってからネットで地図を見ると、私が悪党に連れて行かれたホテルの場所は、エアポート・ロードがロックサス・ブールバードにぶつかったところのエアポートロード側に建っているホテルだと言うことがわかりました。地図には最大に拡大してもホテルは載っていないけれど、すぐ斜め前にあったガソリンスタンドが載っていたので、確認がとれました。
 地図で見たのと実際に見た印象を総合すると、この辺りは埋め立て地らしく、だから地盤が軟らかく、しっかりとした基礎工事をしなければ建物全体が揺れるのは当然のことなのに、見えないところには手を抜けるだけ手を抜くという建築業者の性のようなものが、フィリピンといういい加減な国では顕著に出ていると言うことのようです。
 このホテルの名は「CROSSWINDS OCEAN HOTEL」というもので、これはカウンターの女が全く悪びれることもなく、宿泊料金を支払った際に、領収書を渡してくれたのですが、そこに書かれてあったものなので、まず間違いないはず。このホテルはずいぶん前に建てられた古いものらしく設備は古めかしいし、周囲の環境も荒涼とした荒れ果てた印象に満ちたもので、お世辞にも魅力的なホテルとはいえないために、通常の営業では好きこのんでこんなところに来る客はまずいないと言うことから、黙って客の来るのを待っていたのではホテルの維持すらも難しいという状況になっているからなのでしょう。それで、ごろつきに頼んで強引に客を引っ張り込むと言うことをしているのでしょうが、エルミタに行けば1500位でもっとましなホテルがいくらでもあるので、何らかの関係で、上記のホテルを紹介されるということがあったとしても、拒否することをおすすめします。
 翌日エルミタで泊まったのは、santos Holseと言うところですが、1500ペソということで少し高いと思ったけれど、エアコンはもちろんセパレートで、静かで日本のものと変わりはない。シャワーも前日のところではお湯は出るものの水量を多くするとどんどん水に近づいて行ってしまうので、結局弱々しい水量でシャワーを浴びるしかなかった上に、水量を調節するのにえらい手間がかかってしまうという代物で、シャワーを浴びるまでが一仕事というひどいものだったのに、こちらは普通の水量でお湯の温度も水量もワンタッチです。
 悪党が、エルミタなんてあんなボロな町、あんなボロホテルとエルミタのことを盛んにけなしていたけれど、ボロな町、ボロホテルは自分が紹介したところということがよくわかったというわけです。
 こちらのホテルは、鍵もドアを閉めると自動的にロックされ、開けるのはカードを近づけるだけで自動的に開くというもので、悪党が紹介してくれたホテルの、安ホテルと同じ押しボタン式の安物の鍵とはとんでもない差がありました。
 しかも、ここは1500ペソで朝晩食事付きですから、食事のでない一般のホテルと比べると実質1000ペソ以下と言うことができます。このホテルは地球の歩き方には載っていないけれど、マビニペンションに行ったところ満杯だと断られ、仕方なくその隣に行ったのですが、却って良かったと思っています。

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