私は普段の旅行はJR東のえきねっと、楽天トラベル、Yahooの乗換案内くらいで、ほぼ100%済ませているが、今回のドイツ旅行もとことんアプリに頼ることが一つの目的だった。で、この板でも評価の高いドイツ鉄道のウエブのスマホ(タブレット)版の「DB Navigator」を使ったのだけど・・・・これが素晴らしい。
要は「えきねっと」と「JR東日本アプリ」と「乗換案内」の3つが一緒になったようなもので、DB以外のバスの時刻も分かるし、チケットもそのまま買えるし、スマホにチケットが入れられる(JRは改札があるので、全面的なスマホチケットにするにはなかなかハードルが高いのだけど、DBの場合それがないため)ので、スマホ以外は本当に何も要らない・・・まあ、ドイツ鉄道は航空会社と同じように二次元バーコードを採用しているというだけの話なのだけど、検札で見てても従来式切符とネットで予約、決済してバーコードを紙に印刷してきている人が合わせて8割、スマホが2割くらいの感じだろうか。
もちろん、時刻と値段の検索機能だけ使うのでもいいが、せっかくだったらクレジットカードを登録して、決済プラス「ハンディ・チケット(スマホにチケットを取り込み、二次元バーコードを表示させる。航空会社のチェックインバーコードと同じ)」まで使えるようにした方がいい。登録時にまず、「本人確認用カード」の登録があり、DBのバーンカード、クレジットカード、(日本人だったら)パスポートのどれもが登録できるが、わざわざパスポートにする必要はなく、クレジットカードで十分。また、決済用のクレカは別カードを登録できる。切符を買う時は、登録決済カードの必ず裏のセキュリティコードを聞いてくるので、それを入力すれば登録クレカで決済できる・・・・あまり見ない(?)仕組みである。
検札の時は「Tickets」の画面の「Check」にダウンロードした二次元バーコードを見せると、車掌の持っている端末で認識し、合わせて確認用クレカを渡すと、やはり端末で磁気スキャン(なので、ICチップは付いてなくてもいいが、他のところでの利便性を考えると、チップ付きを登録したほうがいい。)して、本人確認をして終了。ただ、メカに弱い車掌の中には、バーコードの下に記載された文字情報とクレカの下4桁の番号の照合で終わらせる人もいた。
これのいいところは、同じTicketsのTimetableを見ると、発着番線が書いていること。今回はこれが活躍。というのも、ドイツ鉄道のプラットフォームは一つのプラットフォームをa,bと分割して使っていたりするので、その情報が分かるのと、ミュンヘンなんかでSバーンから長距離ホームに乗り換える場合は、「10分WALK」とかも載っていて、至れり尽くせりである。プラットフォームの変更は多いのだけど、今回はそれが全くなく、さらに奇跡的に一本も遅れなかった、という幸運もあるのだけど。
Timetableの列車のところをタップすると、その列車の全行程の停車駅が表示される。さらに、いまどの駅の間を走っていることまで表示してくれて、これはJR東のアプリにはない機能である。例の「各駅ごとに上りも下りもなにもかも時刻順にみんないっしょに表示する1枚紙の時刻表」もスマホ上で再現されるようになっていて、あの発想はどうも納得いかないが、「次に来たやつに乗るぞ。」と言う時は、リアルタイムで確認できて便利である。