普段はどこの国でも色々と試してみるのだけど、今回はレストランと駅以外ではほとんど買い物をしなかったので、全くと言っていいほど「実験」は出来なかった。・・・今回の最大の実験は口座を持っているフランスのケス・デパーニュのキャッシュカードが使えるかどうか、であった。で、フランクフルトの遠距離駅のATMで引き出してみると・・・・問題なくキャッシュをゲット。危惧していた「フランスの銀行のカードでドイツのATMを使うと、画面がドイツ語かフランス語だけになるのではないか?」というのは杞憂で「国際カード」の概念が残っているのか(一応、Cirrusのネットワークを使っているみたいだけど、SEPAの関係もあり、最近のユーロ圏はどうなっているかよく分からない。)、英語の選択画面が出で来る。ユーロ圏だと月四回まで無料で引き出せるとのことで、これでお金の問題は全て解決(?)してしまい、以後はキャッシュについては悩まなかった。この銀行、日本語の対応も今はまだしてくれているので(もっとも、ところどころ仏語だけにもなるが。)年に一回以上、観光かビジネスでユーロ圏に行くなら、ユーロの運用も合わせて使ってみるのも損はしないと思う。・・・ただ、キャッシュカード使用料が年単位で15ユーロくらい必要。
フランクフルト空港のゲートが工商銀行(ICBC)の宣伝で埋まっていたのにびっくり。フロアには「交通銀行」と書かれた大きな宣伝もある。彼らと日本人との大きな違いは、「日本人は外国では漢字を使わないこと。」のような気がする。今回、わざと銀聯対応のキャッシュカードは持っていかなかったのだけど、ATMのざっと6割くらいは銀聯に対応していて、ATMに関しては、ほとんど不自由しない。ただ、商店に関しては、日本ほど普及しておらず、銀聯のクレカはまだ不自由である。DBみたいにJCBは使えても、銀聯が使えないという今時あり得ない(?)ところもあるが、銀聯の普及は時間の問題でしょうね。
ドイツではGeldkarteという電子マネーがあり、これはほとんど100%近く普及しているが、キャッシュカードに付属する仕組みで、スイカみたいな単体で外人も使えるようなカードは見つけきれず。また、今回はマスターカードのPayPassをスマホに仕込んできたのだけど、これは全く普及していない。電子マネーがいまいちなのは、アジアの国みたいに交通カードから普及する「基盤」がないためと思うけど、どうなんだろう。また、V Payというユーロ圏独自のVISAのデビットカード規格(SEPAに対応)のシールはよくみたが、ユーロカードが買収された関係で伝統的にマスターカードが強いドイツもVISAがだんだん強くなってきているのだろうか?
あとはお釣りの出る自販機が増えている(?)のが印象的。また、現地で思い出した駅の有料トイレだが、今回は1桁台の温度の中ビールをよく飲んだので、5~6ユーロくらい使った(!)。駅によってまちまちで0.5~1ユーロくらいで、トリア駅だけは50セントしか使えず苦労したが、他の駅は複数のコインに対応。いずれにしろ小銭は持っておいた方がいい。
クレカは5回くらいしか使わなかったが、全てチップ処理。別途書くが、DBの検札用ターミナルが磁気対応(本人確認用、決済ができるかどうかは分からない。)で、わざわざチップの付いたクレカを登録したのに、ちょっと意外だった。今回は駅で並ぶことはなく、レストランもレシートを持ってきてくれるので、「ドイツ人の手書きの数字」の判読に悩むことはなかったけど(レストランの入口の黒板に書かれた「本日のお勧め」の値段はたくさん見たが、こっちは数宇以前にドイツ語のメニューの解読が困難で、「苦労」はしなかった。・・・)、彼らのあの分かりにくいアラビア数字はちょっぴりなつかしかった。