先日、バンコクのプラ・アーティット通りにあるナヴァライリバーリゾートからスワンナプーム空港に向かおうとした時のできごと。
これまでの海外旅行経験の中で、一番肝を冷やした瞬間だったかも・・・というようなことが起こりました!
ホテル前で待機しているタクシーは悪質なことが多いという定石を踏まえ、少し歩いて流しをつかまえようと思っていたのですが、ホテルマン(のはず)に「どちらまで?」と聞かれ、「スワンナプーム」と答えると、自然な流れで待機していたタクシーに行き先を指示しようとするので、「メーターで行くよね?」と確認したところ「運転手に直接聞いてくれ」と。
「メーターで行くよね?」と問いかけたのですが、無言でとにかくトランクにスーツケースを入れ始めた運転手。しつこく「行くよね?」と重ねて言うと、生返事ながら「オーケー、オーケー」と返ってきたので、とりあえず乗車、動き出す前に「メーター使ってね」と念押しすると、「高速代込みで450バーツでどうだい?」と言うじゃありませんか。
空港からの到着時はエアポートレイルリンクを利用して別のホテルに向かったので、それが適正価格かどうか不明。って言うか、間違いなくふっかけてきてるはずだし、夜の10時過ぎで渋滞する時間帯でもないし・・・
「いや、メーターで行って」「ノーノー、空港は遠いから450バーツでしか行かない」の応酬が続き、らちが明かないので、こんなタクシー降りてやると思い、歩道側の座席に座っていた連れ合いに「このタクシーあかんわ、早く降りて」と言いました。
で、連れ合いが少し慌て気味にドアを開けた途端、歩道をサイクリングしていた中国系のオジサン(ヘルメットとサイクルウエア着用の本格的なスタイル)を直撃、オジサンは自転車ごと横倒しに!
「ヤバ!」と連れ合いも私もすぐに車外に出ると、オジサンは自分で自転車を起こし、立ち上がったのですが、とにかく「お怪我はないですか?アーユーOK?」とハラハラしながら、声を掛けました。
丸顔の人の良さそうな人で、「大丈夫、大丈夫」とニコニコ。でも、お連れのオジサンがちょっとシビアな顔で「お前、ホントに大丈夫か」みたいな感じで自転車のハンドル部分のダメージも確認していたので、これは警察を呼ばれても仕方ないよなぁ・・・と。
とにかく手を合わせて「アイムソーソーリー」と深く頭を下げる私たちに、「大丈夫だよ」と一言残して、オジサンたちは走り去って行きました。
やはり、車から降りていた運転手はその後、自転車が接触したドアに傷が付いていないかと、しつこく点検を始めました。
まあ、運転手としては当然の行為ですよね。そして、責任は当然私たちの不注意にあるわけですが、思わず「あんたが初めからすんなりメーターを使おうとしないから、こんなことになったんじゃない!!!」と日本語で叫んでしまいました。
ちょっと逆ギレ気味の私、と自分でも思いましたが、運転手にも何かが伝わったのか「オーケー、オーケー、メーターで行くよ」とやっとメーターを倒して、無事出発となりました。
結果的に高速代を入れて、384バーツだったので、まあ運ちゃん、何倍もふっかけてきてたわけじゃなかったけど、でも「メーターがあるんだから、素直にメーターを使いなよ」というのがこっちのスタンスです。
しかし、今回は慌ててタクシーを降りようとしたこともありますが、普段特に慌てていなくても、目的地に着くと外を確認せず無意識にドアを開けていたような気がします。
3年ぶりの今回のバンコクでは、本格的なサイクリングスタイルの外国人をよく見かけたので、私たちのようなあわやの事態が起きないよう、皆様、タクシーの降車時には十分ご注意ください。