以前こちらのトピで、ボリビア、ウユニ塩湖旅行についていろいろと
皆様にはお世話になりました。
この2月14日~23日の日程で、ラパス、ウユニ塩湖の旅行に行く
のですが、皆さんのトピやレスを見ていて、今回の旅行で一番注意する
必要があるのがあると思ったのは治安面や道路封鎖よりも「高山病」
と思いました。
自分は中学の修学旅行で富士山の五合目まではバスで行ったことがある
のですが、それより高いところの経験は無いことから自分がどの程度耐
えられるかわかりませんでした。
貧乏サラリーマンの悲しさで、日程が限られていることから、今回の
行程では、ワシントンDCからボゴダ経由でいきなりラパスのエル・アルト
国際空港の4,000m越えに降り立つわけですから多少なりとも高山病の
症状が出ると思いました。
普通は高山病の予防薬である「ダイアモックス」を飲むわけですが、それ
以外にも折角地球の裏側まで行って体調不良で観光できないと言うことは
避けたいので、万全を期すためになにか良い方法はないかと探していたら
「低酸素トレーニング」というのを見つけました。
これは神戸に本社のある登山用品の専門店「好日山荘」が東京・銀座、
名古屋、大阪梅田の3店舗に低酸素室を設けて主に登山をする方の
トレーニングを目的とした施設で、もちろん自分のような高地を旅行する
観光客や、ヒマラヤやアルプスのトレッキングする人など、一般旅行客も
気軽に利用できます。
昨日自分が行った大阪梅田の低酸素室は、グランフロント大阪から少し
離れた雑居ビルの中にあり、施設の中は、男女別の更衣室の他に低酸素室、
高酸素室があります。低酸素室にはランニングマシン2台のほか、名前は
わかりませんが階段を上るような感じでトレーニングするマシン^^;
1台の合計3台ありました。
今回が初回であったため、事前に電話で予約をして、最初の1回だけ30分
前に来店した後、料金の支払いやシステムの説明等を受けます。
料金は1回75分間が1セットで3500円。3回・5回の回数券もあり
少し割引の9000円・15000円となっていました。2回目以降は電話で
予約・または訓練の後次回の予約を済ませれば、回数券購入者に
限り店に寄らず、直接低酸素室に行っても良いそうです。
係の方と一緒に低酸素室まで移動します。
運動しやすい服装、靴に着替えた後、テーブルで簡単な問診や血中酸素濃度を
表示する「パルスオキシメーター」を左腕に装着、左人差し指にセンサーを
はさみ平常値の脈拍数や酸素濃度を測定します。
動脈血酸飽和度(SpO2)は96%を示してました。
その後低酸素室に入ります。
低酸素室は標高3860m付近にセットされており地上では酸素量は空気の
21%ぐらいですが、2/3程度の13%程度の酸素量になっているとのこ
とです。ただ気圧は地上と同じ1気圧だそうです。
ここで30分間、椅子にかけながら安静に過ごします。
別にスマホを触ったり、持ち込んだ本を読んでもいいそうです。食事はダメ
ですが水分補給はokだそうです。
(登山用品のお店らしく登山関係の雑誌は置いてありました)
30分間安静に過ごした後は、トレーニング開始です。
今回は使い慣れたルームランナーを使用します。
もっとも酸素は2/3ですから安静にしていてもトレーニング開始時点で
数値は86%まで落ちています。係員の方のお話では75%前後でボーと
したり眠気などの軽い高山病の症状が現れ、65%前後になると頭痛や吐き
気などの重い症状が出るそうです。
トレーニング自体は30分間で、15分おきに係員さんが数値の確認に
来ます。
トレーニングの目安として40歳代は脈拍数が140拍+-10歳ごとに
5拍(20歳代は150拍まで)をめどにトレーニングを始めます。
最初は様子見で時速2.5kmと超スローにセットして歩いていたのですが
15分のチェック時点で脈拍数136 75%まで落ちていますが、体調
には全く影響を感じなかったので時速3.5kmまで上げてみました。
結果脈拍数130(なぜ下がってるw) 75%かわらずと係員さん曰く
そんなに高山病に弱いというわけではなさそうです。とのこと。
その後、酸素濃度が33%にまで高められている高酸素室に15分程度入
り、再度チェック。
身体は正直な物でみるみる数値が良くなり、脈拍数93 97%と
トレーニング前以上にまで回復しました。
この75分間を1セッションとして、当然個人差はあるものの、出発日の
2週間程度前から5-6回トレーニングすればかなり耐性が付くとのこと。
だた効果は最後のトレーニングから約10日間程度とのことで、それまで
に高地に入らないとダメのようです。