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高山病予防の低酸素トレーニングについて

公開日 : 2015年02月02日
最終更新 :

以前こちらのトピで、ボリビア、ウユニ塩湖旅行についていろいろと
皆様にはお世話になりました。

この2月14日~23日の日程で、ラパス、ウユニ塩湖の旅行に行く
のですが、皆さんのトピやレスを見ていて、今回の旅行で一番注意する
必要があるのがあると思ったのは治安面や道路封鎖よりも「高山病」
と思いました。

自分は中学の修学旅行で富士山の五合目まではバスで行ったことがある
のですが、それより高いところの経験は無いことから自分がどの程度耐
えられるかわかりませんでした。

貧乏サラリーマンの悲しさで、日程が限られていることから、今回の
行程では、ワシントンDCからボゴダ経由でいきなりラパスのエル・アルト
国際空港の4,000m越えに降り立つわけですから多少なりとも高山病の
症状が出ると思いました。

普通は高山病の予防薬である「ダイアモックス」を飲むわけですが、それ
以外にも折角地球の裏側まで行って体調不良で観光できないと言うことは
避けたいので、万全を期すためになにか良い方法はないかと探していたら
「低酸素トレーニング」というのを見つけました。

これは神戸に本社のある登山用品の専門店「好日山荘」が東京・銀座、
名古屋、大阪梅田の3店舗に低酸素室を設けて主に登山をする方の
トレーニングを目的とした施設で、もちろん自分のような高地を旅行する
観光客や、ヒマラヤやアルプスのトレッキングする人など、一般旅行客も
気軽に利用できます。

昨日自分が行った大阪梅田の低酸素室は、グランフロント大阪から少し
離れた雑居ビルの中にあり、施設の中は、男女別の更衣室の他に低酸素室、
高酸素室があります。低酸素室にはランニングマシン2台のほか、名前は
わかりませんが階段を上るような感じでトレーニングするマシン^^;
1台の合計3台ありました。

今回が初回であったため、事前に電話で予約をして、最初の1回だけ30分
前に来店した後、料金の支払いやシステムの説明等を受けます。

料金は1回75分間が1セットで3500円。3回・5回の回数券もあり
少し割引の9000円・15000円となっていました。2回目以降は電話で
予約・または訓練の後次回の予約を済ませれば、回数券購入者に
限り店に寄らず、直接低酸素室に行っても良いそうです。

係の方と一緒に低酸素室まで移動します。
運動しやすい服装、靴に着替えた後、テーブルで簡単な問診や血中酸素濃度を
表示する「パルスオキシメーター」を左腕に装着、左人差し指にセンサーを
はさみ平常値の脈拍数や酸素濃度を測定します。
動脈血酸飽和度(SpO2)は96%を示してました。

その後低酸素室に入ります。
低酸素室は標高3860m付近にセットされており地上では酸素量は空気の
21%ぐらいですが、2/3程度の13%程度の酸素量になっているとのこ
とです。ただ気圧は地上と同じ1気圧だそうです。

ここで30分間、椅子にかけながら安静に過ごします。
別にスマホを触ったり、持ち込んだ本を読んでもいいそうです。食事はダメ
ですが水分補給はokだそうです。
(登山用品のお店らしく登山関係の雑誌は置いてありました)

30分間安静に過ごした後は、トレーニング開始です。
今回は使い慣れたルームランナーを使用します。
もっとも酸素は2/3ですから安静にしていてもトレーニング開始時点で
数値は86%まで落ちています。係員の方のお話では75%前後でボーと
したり眠気などの軽い高山病の症状が現れ、65%前後になると頭痛や吐き
気などの重い症状が出るそうです。

トレーニング自体は30分間で、15分おきに係員さんが数値の確認に
来ます。
トレーニングの目安として40歳代は脈拍数が140拍+-10歳ごとに
5拍(20歳代は150拍まで)をめどにトレーニングを始めます。
最初は様子見で時速2.5kmと超スローにセットして歩いていたのですが
15分のチェック時点で脈拍数136 75%まで落ちていますが、体調
には全く影響を感じなかったので時速3.5kmまで上げてみました。

結果脈拍数130(なぜ下がってるw) 75%かわらずと係員さん曰く
そんなに高山病に弱いというわけではなさそうです。とのこと。


その後、酸素濃度が33%にまで高められている高酸素室に15分程度入
り、再度チェック。
身体は正直な物でみるみる数値が良くなり、脈拍数93 97%と
トレーニング前以上にまで回復しました。

この75分間を1セッションとして、当然個人差はあるものの、出発日の
2週間程度前から5-6回トレーニングすればかなり耐性が付くとのこと。
だた効果は最後のトレーニングから約10日間程度とのことで、それまで
に高地に入らないとダメのようです。

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2件のコメント

  • ちょっと考えすぎのやりすぎ

    十分な睡眠と、十分な食事をしていれば、たかが3千数百メータでは高山症などでないですが。さすが4250メータを超えると、歩く足が急に重くなってきますが。

    こう言っちゃ語弊もありますが、出発日まで仕事に追いやられていて、超短期の隙間に乗り換え乗り換え30時間くらいかけて地球の裏側までこられた弾丸スケジュールの、食事もロクに食べていない人が、たかが3000メータくらいで高山症で苦しんでいます。到着日は、何もしない散歩くらいのんびりスケジュールで、食事もしっかりする、時差の関係で眠くなれば、昼寝もする、そして、そこで3泊くらいして体をいたわってあげる。
    南米行きのヒコー機って預け荷物が同じヒコー機で乗ってこないことが多いですので、3日あとに配達されてくるのを待つこともできるし。

    ロクな食事もせずの人が、ビタミン剤や健康飲料を飲んでいるから大丈夫っていうようなものです。

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    コメントありがとうございました。

    mxegami様コメントありがとうございます。

    >>出発日まで仕事に追いやられていて、超短期の隙間に乗り換え乗り換え30時間くらいかけて地球の裏側までこられた弾丸スケジュール

    のご指摘して頂いたところは耳が痛いです。やはり睡眠、食事は大切ですね。(^^;
    この旅行のために今必死になって仕事をこなしているので毎晩残業続きです。
    ご指摘して頂いたとおり旅の疲れが高山病の原因のひとつですよね。ご指摘して頂いたことは肝に銘じておきます。

    もともと旅行のきっかけは貯めていたANAのマイレージの期限が来たのでその消化の目的もあり、以前より念願
    だったウユニの景色を見に行きたいと思ったのですが、旅の疲れを防ぐためにも、太平洋区間だけですが往路を
    ファーストクラスにして正解だったのかも知れません。復路は予約が取れずにビジネスクラスになりましたが・・・

    一人旅の海外旅行経験も先進国中心でわずか20回程度と皆さんと比較してあまり旅慣れていないですし、自分の
    旅のスケジュールを見て頂ければ幸いなのですが、旅のスタイルもバックパッカーというより若干フラッシュ
    パッカーに近いかなと思っています。

    ラパス到着は深夜の3時で翌日の21時発のアマソナス便でウユニ入りする予定です。
    ですから2日ほど余裕があるのでラパス市内やティワナク遺跡、出来ればチチカカ湖の観光に行きたいと思って
    いたのですがあまり無理はしない方が良いですね。当日の体調次第で行動するようにします。

    嫁もいますし、小学生の子ども2人を抱える貧乏サラリーマンですから、次回いつ旅が出来るか解らないので、
    折角地球の裏側まで旅行して、体調不良で観光できなかったと言うことは避けたいと思い、石橋を叩きすぎるかも
    しれませんが万全は期しておきたいなと思った次第です。

    いろいろとご指摘、ご指導ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

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  • トレーニングの効果はわかりませんが・・・・

    ボゴダからいきなりラパス、機内の気圧は低めですがそれでも身体が高度に順応するには時間が掛かります。
    空港に到着時には体調の変化を見定めて行動するとよいです。
    できれば「パルスオキシメーター」を持参し適時血中酸素濃度を観察するとある程度の目処になります。
    ラパスの標高なら80~83%ぐらいまで下がるでしょう、正常値は98%前後。
    とかく現地に着いたらしばらくは無理をしないことです。

    これまで何度となく4000から5000mを超える所に行ってます、昨年も4200mの地点にバス移動しました。
    このときも16時間掛けて徐々に高度を上げていきましたので現地に着いたときは順応していたのか全く体調の変化もありませんでした。
    バスに乗り合わせた若い女の子の協力を獲てGPSで高度をチェックしながら適時血糖濃度を測りました。
    血中濃度は彼女たちと同じ値をさしていましたので特に自分だけが異常とは判断しませんでした。
    ご自分の身体が高度と血中濃度を知っておくと少しは自己管理ができると思います。
    なお高地ではいつも「ブリーズライト」トカ「トールパット」を鼻に装着しています。

    ちなみに医者は「ダイアモックス」を処方してくれましたか。
    まともな医者は高山病対策としては処方してくれないと思いますが・・・私はやぶの眼科から出してもらってます。、

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    コメントありがとうございました。

    彝驫靉様コメントありがとうございました。

    やはりパルスオキシメーター持参の方が良いでしょうか。簡易な物では3000円台であるのですが
    良い物になるとその10倍以上はするので、迷っています。

    ラパスの空港に着いて以降はしばらくは走ったり階段の利用は避けるなど無理をしないように心がけ
    ます。なにしろ40歳代後半なので若い人とは同じようには行かないと思います(^^;

    ダイアモックスですが、自分は軽い持病があるので定期的に近所のホームドクターの先生に診て頂いて
    いるのですが、相談したところ高地の旅行も問題なし。薬についても次回の診察まで調べてくださって
    処方しても問題は無いとのことでしたので今週末に処方して頂けることになっています。

    もちろん保険はきかないので自費診療になりますが。薬価もすぐ近くの院外処方の薬局にお聞きすると
    1錠あたり27.5円とのことでした。

    あまり旅慣れていないことからいろいろとご指導して頂きありがとうございます。
    今後ともよろしくお願い致します。