緯度経度、季節によって変化します

アザーンはイスラム教徒への礼拝の呼びかけですので、１日５回の礼拝のだいたい２０分前に流れます（礼拝時刻にはモスクに集まれるよううに）。礼拝は、日の出前とか、南中時、日没後といったように決められており、季節変動します。また、東西に移動すると当然日の出の時刻が変わるので、同じ国内の同じ日でも変わります。沙漠地帯などではとなりの村のアザーンとこちらのアザーンの時差を聞き分けられるほどです。
ラマダン（トルコ語ではラマザーン）中など礼拝時刻（つまり食事時刻）がもろに生活に直結する時期には、ラマダンカレンダーなる、１日５回の礼拝時刻が明示されたものがそれぞれの町で出回りますが、それ以外の時期には前の日と数分違おうがたいした問題ではないので、カレンダーはありません。大きなモスクに行くと、本日の礼拝時刻を知らせるデジタル時刻表があるので、正確に知ることができます。
だいたいの時刻なら、イスラム教の礼拝時刻を調べて、訪問時のその町の日の出時刻などから目安を出せます。
私も録音したことがありますが、夜でも町の喧噪は相当あるので、日の出前のアザーンが一番きれいに録れます。
また、都市部だと、たいてい３〜５カ所からアザーンが重なって聞こえます。この場合、宗派によって早めに流すモスクがありますので、それを狙うと、ほかのモスクのように音が重ならずにきれいに録れます。アザーンは全て肉声の生放送（FM音波で近場の系列モスクに飛ばすことはある）なので、どこのモスクの声がきれいかは、運というしかないです。事前に地元の人にリサーチしてみましょう。アザーンの声に対しては、かなりの人が一家言持っています。