国鉄分割民営化から27年。生まれた時から、JRやネットのある世代の人たちには分かりにくい感覚だろうけど、私のようにJR東王国に住んでいるおじさん、おばさんにとっては、もう東海道・山陽新幹線は外国の鉄道会社(?)の高速列車になりつつある。・・・正月休みに少しうろうろしたのだけど、改めてそう思いました。
まず、前にも書いたけど、依然、車内販売でスイカ(イコカ、トイカ)が使えない。私もJR東内の車内販売で買うのは、ビールとコーヒーを買うくらいだけなのだけど、あずさやかいじでさえ使えるのに・・・車内販売のお姉さんは「これは東海道新幹線なのでスイカは使えないんです。」と恐縮していたけど、今や外国通貨は使えません、と言ってるのに等しい・・・・。
JR西の在来線駅で新幹線の東京までの指定席を取ろうとした。・・・この季節、当然ない。ふと思い出したのが「えきねっと」で、あれは発券前の変更はキャンセル料がいらないので、発車時刻の土壇場までキャンセル席がぽつぽつ出てくることが多い。検索をしてみると、普通席が△の列車がある。が、ここで予約しても、JR東の駅ははるか外国にあるので受け取る術がない。とりあえず目の前のみどりの窓口で「のぞみ○○号の指定席が空いているように見えるんですけど、見てもらえませんか?」「いや、空いてませんね。終電まで満席ですよ。」「・・・・・」この辺のコンピュータの連携はどうなっているのか分からないのだけど、外国枠はそのまま外国で使う仕組みなのか・・・五分後にもう一度見ると、既に×になっていた。仕方なく、とりあえず在来線に乗り込んだ。
改装したばっかしの広島駅に寄ったのだけど、ここでは在来線からの乗換自動改札でひっかかった。山手線内某駅で買った往復乗車券の「復」とJR西で買った自由席特急券を両方入れると受付けない。何度やってもだめなので、改札に立っている係員に申し出ると、どちらから来ましたか?とか(日本語で)すっとぼけたことを言う。自分で調べろばかやろう、といいたいのをぐっと押さえてその係員に券を見せると、手改札してくれて「もう一度、東京駅で確認してもらってください。自動改札は出られないです。」東京駅の自動改札は普通に通れて特急券だけ回収し、都区内某駅の自動改札も普通に通れた。・・・・これは発展途上国でよく遭遇するトラブル、と思うことにした。
極めつけは広島駅新幹線改札内のお土産屋キオスク。最近はやりの駅ナカ風になっているので、ほぉ、なるほどね、と思いつつ、ばらまきみやげを買おうとすると、クレジットカードが使えない、という。通勤客用のキオスクならともかく、みやげ用キオスクでクレカが使えなくて一体どうするんだろう?外国人(自分もそうだが)はどうするの?と、ここではスイカ(イコカ)は使えるというので、トレイにスマホを乗せると持っていって(もちろん、外国なので、自分の目の届く範囲内に決済端末があることは確認済み、念のため。)決済してくれた。ようやくJR東王国の通貨が通用した。・・・・
最近は行ってないけど、これだったらまだ中国の鉄道の方がもうちょい要領よく旅行できそうな気がした。