05/10/26 20:23

自分たちは特別ではないと、やっと気づいたということでしょうか~。

日本航空は25日、米アメリカン航空など航空8社が加盟する国際航空連合の「ワンワールド」に、1年以内に加盟すると正式に発表した。世界の大手航空会社は三つの国際航空連合のもとに集まる。連合に参加せず独自路線で来た日航だが、原油高に伴うコスト増やサービス競争の激化で、方針転換を迫られた。
 記者会見した日航の新町敏行社長は、「世界の潮流はアライアンス(連合)」と述べた。
 ワンワールドは99年に発足。豪カンタス航空などが加盟し、路線網は合わせて世界135カ国、600都市に広がる。
 日航は加盟後、自ら飛行機を飛ばしていない路線でも加盟各社の便に日航の便名をつけたり、米国内の路線などへの乗り継ぎをしやすくしたりできる。飛行機に乗るとためられるマイレージの点数を他の航空会社分と交換可能とし、空港ラウンジを相互利用できるようにする。部品や施設の共用でコストの削減を進める。
 一方、個別に結んできた共同運航などの提携関係もこれまで通り続ける考えだ。
 世界の航空市場は、90年代後半からワンワールドのほか、スターアライアンス、スカイチームの3大航空連合が生まれた。加盟各社が路線網を融通し合い、共通のサービスを提供すれば、乗客の利便性が高まり、コストも少なくすむからだ。3連合が世界の旅客輸送量の7割を占め、日航の加盟で、さらに連合間の競争が激しくなる。
 国際線に後発で参入した全日本空輸は99年にスターアライアンスに加盟。他社の路線を利用しながら自社便はアジアに集中し、効率よく路線を確保した。
 一方、日航はこれまで、世界のトップ20の航空会社の中で唯一、航空連合に入らなかった。日本発着の国際線を担ってきた自負のもと、制約を嫌い、個別に22の航空会社と共同運航などで提携する戦略をとった。
 ところが、連合が世界の航空市場の大半を占めるようになり、独自路線は競争力を失いつつある。単独ではコストがかさむほか、他社とのサービスの共通化も遅れがちで、「連合参加への判断が遅すぎる」(航空関係者)との声も出ていた。
 こうした事情に、テロ多発などの影響による旅客数減や原油高が加わり、日航の国際線事業は赤字に陥っている。ワンワールドの中で路線網の整備やサービスの共通化を急ぐことが、収益回復のかぎを握る。

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