ターゲットを変えただけでは? むしろ、NHKの語学番組は、消えてなくなるのではないかと思っていました。 ラジオも再放送ばかりで、面白くない。 一時期、NHK語学番組は、若いタレントの登竜門でした。下手くそで、あまり 賢くないが、ギャラは安いか、宣伝費としてただ同然で使っていたのでは。 非正規雇用が当たり前になってきてから、若い女性の憧れの的である欧州に 若い女性が行かなくなりました。ブランドバックを抱えていたのも、今となっては 昔話。これに代わって台頭したのが、最後の正規雇用世代。ある程度金を稼ぎ、 自立心もある。下手な男と行くよりも、一人で楽しみたい。激安弾丸ツアーでは なく、海外での生活に触れたり、芸術や文化、美味しい食事やワインも楽しみたい。 このような女性をターゲットにしているのではないでしょうか? NHKの語学番組が役立つかに関しては、以前にICUか上智大学の学長さんが指摘して いました。『全く役に立たない』と。楽しく学ぶという観点では、何も学べない。 と酷評。私も同じ意見です。NHKの語学テキストは4月に売れるが、5月、6月と減り 続け、8月には全く売れなくなる。このため、10月に新規と銘打って再放送で、 また売り込もうとしているとか。ただし、中級者を考慮している点は良いと思って います。生の言葉が聴けるのはせめてのも救いでしょう。娯楽番組として観るには 良いと思います。昨年再放送されたスペイン語のレストラン巡り、イタリア語の ヴェネチア散策、ドイツ語のローマへの道自転車巡りなどは、観光用のビデオと しては有意義でした。個人的には、ドイツ語の児玉清が好きでした。インテリ、 博学で、某首相経験者が全く違う方向の人だっただけに、出身大学の名誉回復にも 貢献していたはずです。