ストの体験

２年ほど前、パリ周辺に10日ほど滞在したさい、
初日から帰国までずっとストが行われて、
大変な目に合いました。。

まず、私はフランス語は全くできません。
英語もカタコトです。

幸い、パリに友人が住んでおり、電話で若干の情報を
入手することができましたが、
基本的に現地での情報入手は困難でした。
また、その情報が食い違ったり、変更されることが多く、
まったくあてになりません。

駅の窓口は長蛇の列。何時間かかるかわからない。
語学の問題もあって、交渉などまったく考えられません。

特に困ったのが、帰国日の朝。
飛行場へ行く手段がありません。

地下鉄は止まってる。
バスは動いているかどうかわからない。
（地下鉄が動いていないので、空港行きのバス停まで行けない）
タクシーは、道が大渋滞で動かない。
国鉄も多くの列車が止まっているが、どれが、いつ動くか、
どのホームに来るのかさっぱりわからない。

ところが、たまたま目の前のホームに、空港行きの列車が
来ました。
しかしながら、切符を入手する手段がありません。

窓口へ並んでいたら間に合わないし、
難解な自動販売機は使い方がさっぱりわかりません。

そこで、「無賃乗車」しました。（笑）
（空港の改札口は、飛び越えた。）

後で、現地の友人に聞いたら、それは正しいと賛同して
くれました。
スト中なんだから、検札に来るわけないし、改札口にも
人がいないし。
万が一とがめられたら、事情を説明すればいいし。


>現在TGVは７０％程度の運行状況だそうなのですが、

70％は、まったくあてになりません。

>ただ、旅行会社の方が言うには、『ねばった者勝ち』みたいなところがあり、
>窓口でねばって交渉すれば、もしかしたら違う列車に変更してくれるかもしれませんとのこと。

窓口が長蛇の列の可能性が高く、よほど時間に余裕がなければ、
現実的ではないと思います。

私なら、予約した列車が来なければ、勝手に次の列車に
乗ると思います。

万が一、駅員などにとがめられたらそのときに粘って
交渉します。それなら、長蛇の列に並ぶ必要はありません。

席が空いていれば適当に座りますが、空いていなければ
あきらめます。


当日どうなるか状況がわからないときは、
“絶対にこうしなきゃダメ”という意識（焦り）を捨てて、
“なるようになるさ”、“ダメだったら、ダメでいいや”と
気軽に（あきらめの境地で）望むのがよいかと存じます。