レポート

シティバンク銀行日本撤退

公開日 : 2014年08月21日
最終更新 :

 先日報道されたシティバンク銀行の撤退の話はびっくり。シティバンク銀行という現法を作ったのが2007年だから、当然、ずっと日本でやっていくものと思っていたけど・・・・。
https://www.citibank.co.jp/news/2014/news_082014_01.html

まあ、こんなものか。私が見た日経、朝日に加えて、時事なんかも追っかけているので、ほぼ間違いないでしょう。

 なんだかんだいっても、「外国のATMを使う文化」を日本に根付かせたのは、この銀行に負うところが大きい。一時期は外国でキャッシュカードを使うというと、何でもかんでも「シティバンク」と言ってた時代もあったし、今でもシティバンクのATMは人気があるし。(世界中いろんなところにATMがあるからというのも一因だろうけど。)

 また、ATMカードが使える銀行が一つ減るのかというのもあるけど、貧乏人の相手をしてくれるグローバルな外資の銀行がなくなるというのが一番痛い。旅行には関係ないけど、外国への送金はどこに対しても、ここが一番正確で速かったし、夜中の三時にテレホンセンターが相手をしてくれる銀行は、他には登場していない。

 シティバンク銀行のATMカードは使わなくなって久しいし、T/C関係で窓口に行くこともなくなったけど、ドル建てATMカードは今でもドル世界では十分役立つし、何といっても、口座のある銀行が世界中でぼこぼこ見かけるのは、精神衛生上良かった(?)のだけど、それももうなくなってしまう。

 クレジットカードもダイナースなんかは日本からいっしょに撤退するのか、親会社のディスカバーと仲のいいJCBに譲渡するのか・・・シティカードはきっと「事業譲渡先」にいっしょに譲渡するような気もするけど、今のシティバンク銀行の業務を引き受けられそうな銀行は・・・見当たらない。メガバンクなんかに譲渡されると、貧乏人はその銀行の普通の口座に移され、富裕層だけ「シティバンク銀行のサービス」を継続する、くらいで、いずれにしろ海外旅行に役立つサービスは受けられなくなりそうですね。

 今の時代、クレカのキャッシングはもとより、ウエスタンユニオンやマネーグラムも一般的になっているので、困りはしないでしょうが、またも日本の衰退を一つ見せつけられるようでさびしいですね。

  • いいね! 0
  • コメント 2件

2件のコメント

  • よく使ってました

    海外でなく、日本の空港で
    関空でも成田でも必要ならば海外でも利用できるので、それなりに重宝してました。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • いまどきシティバンクにこだわる必要はないが

    新生銀行は海外送金にも対応しているし、24時間サポートセンターの電話対応もしている。
    CBは過去に勧誘のルール違反で行政処分をなんどかくらっている。そもそもCBをメインバンクにする顧客ってものすごい富裕層以外にいないだろう。大変失礼を承知の上でだが、富裕層ではない一般庶民がCBをメインバンクにしているのなら、まさに情報弱者か無頓着と呼ばれてもおかしくはないと私は思う。

    グループのCCJにも影響は必至だがこちらの方が気になる。
    ダイナースは提携ゆえ提携のサービスをこの上なく享受している。
    シティプラチナは独自プラチナコンショエルとVPCCの『ダプルコンシェル』が強み。
    どちらもなくてはならないカードである。

    ダイナースとシティプラチナのブランド存続はいかに。

    • いいね! 0
    • コメント 0件