10/03/09 18:35

追加 武器に関して

先ほど、『武器を持っているフリをしてはいけない』と一行だけ書いたのですが、気になるので追加です。
アメリカは州によって武器に対する法律が大きく違いますが、アラスカなど2州を除いて一般人が銃を『携帯』する事に対して審査と免許が要ります。

購入し、自宅などに『所有』する事自体に審査と許可が要る州も多いです。
(所有は出来ても、携帯は出来ない州が多いです)

例えば、カリフォルニアやニューヨーク、ニュージャージーなどは、一般人が銃の『携帯』免許を取得するのはほぼ不可能とも言われています。
シアトルのあるワシントン州もカリフォルニアよりは緩いですが、やはり一般人で銃の携帯許可を持っている人は少ないです。

つまり、公共の場所(道路など)で銃を持ち歩いているのは、非番の警察官や警備・警護関係者、一般市民で審査に通って許可を受けている人、
『あるいは』法の裏側を歩いている人という事になります。

銃は、銀行強盗やギャング同士の抗争などの大きな事件に使われる事が多く、道端での行きずりの強盗などは、ほとんどがナイフで脅す事が多いです。
(その点では、日本とほとんど変わりません。わざわざ銃を使って女性二人のバッグを奪ったりしません)
ですから、抵抗さえしなければ怪我は防げます。

ところが、自分が武器を持っているフリをすると、相手は撃たれちゃかなわん(刺されちゃかなわん)と、自分の持っている武器(拳や足も含め)を最大限に使って攻撃してきます。

持っていないのに武器を持っているフリをしたりすると、撃たれなくても良いのに撃たれたり、刺されなくても良いのに刺されたりする危険性が逆に倍増します。

相手が武器を持っていて、自分が持っていない場合は全面降伏が最大の安全策です。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • 相手に自分の考えを「正確」に伝える重要性

    J@LAさん、ありがとうございます。

    色々と詳しく説明してもらいありがたいです。

    1.について、“いかに相手に上手く見せるか”が重要ですね。普段日本で使う携帯電話は旅行中は使わないので常に持ち歩くことはしていませんでした。次の旅行では携帯しようと思います。

    2.について、タマゴタマゴさんの回答でも思いましたが、ただ“助けを求める”だけじゃなく“具体的に物事を相手に伝える”ことが良いのかなと感じています。

    また、“警護業務”や“銃の「所持」「携帯」の違い”についても知らなかったことで興味深かったです。

    • いいね! 0
    • コメント 1件
    10/03/10 06:40

    相手の反応を予想した行動を取る

    まっすぅさん、こんにちは
    意外とアメリカ人でも危険を感じた時にどう対応して良いのかは判らないんですよ。
    特に危機管理意識が(アメリカ人に比べて)低い日本人だと、どう対処して良いか判らないのは当然だと思います。

    相手に正確に伝える必要は無いかも知れません。
    逆に、相手の反応を予想した行動を取り『相手が自分の望む行動を取ってくれるようにしむける』というのがキーかも知れません。

    例えば警察官や警備業務で携帯する銃は黒塗りの銃を携帯します(夜間反射しないように)
    逆に、僕が自宅に置いてあるのはクローム・メッキで昼でも夜でもひと目で銃だという事が判る銃を使います。
    ホーム・ディフェンスや警備業務の講習などでは、庭や屋内に誰かが潜んでいる可能性のある時に「I have a Gun」「I called back up(or Police)」と、声に出して見えない相手に『伝える』事の重要性を何度も繰り返します。
    これは、自分の意思表示の為ではなくて、相手を断念させる為の手段なんです。

    つまり、それを聞いた相手がどう反応するか?を予想して、双方が手荒な事をせずに逃げてくれれば良いわけですから・・・。
    武器を持っていないのに持っているフリをするというのは、逆に危険度をエスカレートさせる『やってはいけない行為』なんですが、『応援(助け)を呼んだフリ』によって危険度がエスカレートする事はありません。

    自分が襲う側だったら、どんな所でどんな時にどんな相手を襲うか・・・を想定すると、逆にどんな時に犯行を断念してその場から去るか・・・も読みやすくなってきます。
    つまり、自分の側が、相手が犯行を断念してその場を去るであろう行動を取れば良いわけです。
    思った通りの反応をしてくれないので難しいのが酔っ払いとドラッグ服用者ですが・・・・。

    相手の行動予測というのは悪人の方もやっています。
    スリ、置き引きや、建物への不法侵入など、仲間が道を尋ねたり道端で喧嘩のフリをしたり車が故障して助けを求めているフリをして、その隙に別の仲間が置き引きやスリ、あるいは建物への不法侵入などをするケースが結構多いんです。
    この注意を引く役は、女性がやる事が多いですね。

    観光地なんかで多いのは、女性が手に持っていたガラス類(ビンやコップ)を落としてガシャーンと大きな音を立てるとか、わざと転んで周りの人が助けに駆けつけるとか・・・・道を尋ねるとか・・・その隙に相棒の男が置き引きやスリをしています。

    不法侵入などの場合は、警備員の居る門の前や駐車場などででわざと軽い事故を起したり、喧嘩を始めたり・・・・その隙に裏口から別の仲間が侵入しています。