人それぞれですから

多分、答えは出てこないのではないかと思います。

極めて、大雑把に言えば、北は冷たいが南は暖かいという
ことになります。ローマから北と南で分けると、だいたい
の分類に合致するようなのですが。北イタリアというのは
ミラノやトリノを指し、フィレンツェは中央イタリアにあ
たります。ですから、中間的というのが杓子定規的な見方
でしょう。さらにこの地は、標準イタリア語という自負が
あり、トスカーナの人はプライドが高いのです。

北は経済的にも恵まれ、イタリア経済を牽引しています。
一方、南は北への労働力供給の場ですから、当然経済的に
も、心情的にも格差が現れます。北は北欧、英国、ドイツ
などと似たライフスタイルを好みます。一方、南は家族主
義です。スローフードはピアモンテが発祥の地ですが、南
の生き方に近いものだと言えます。

ただ、日本人いや世界中から誤解されるのは、イタリア人
の明るさです。実はこれは、ある意味処世術だということ
です。経済的にも豊になれば、最早化ける必要がないとの
見方もできますが、この辺りは専門家に任せましょう。

一方、ローマは大都会なので、地方出身者も多いはずです。
東京に純粋東京人がほとんど居ないのと同じことです。たか
が観光客ですので、深い付き合いはないはずです。あくまで
表層的なものだと思っていたほうが良いでしょう。嫌な言い
方ですが、我々日本人は名誉白人であることも事実なのです
から。