漠然とし過ぎ

でしょう。LCCの雄（決して優れているという訳ではなく、問題なくはない）を挙げるのは
簡単ですが、LCCの宿命として、空港が限られる、時間帯が悪すぎるという欠点がある
のと、二社とも大陸の航空会社ではないために、必ずしも大陸内での路線が充実している
訳ではありません。

要するに、総論と各論との違い。イタリアでもローマやミラノのような大都市なのか、
さらに大都市でも名前だけミラノを使っているだけか、ボローニャとかの中都市なのか、
さらに、シチリアやプーリアなどの不便な場所なのかに依って就航しているエアラインが
異なります。当然、そこから何処に飛ぶのかによっても変わってきます。

また、国内が充実しているエアライン、リゾートなど南を重視しているエアライン（暖かい
土地が大好きなドイツ人向けなど）、東欧に強いエアライン、準大手なので、接続などの
保証もあるエアラインなど、逆に荷物もオンライン時と空港とでは違う、カード手数料は
とるは、電話は有料しか開放していない、今度は冗談抜きにトイレ使用まで課金しようと
目論んでいるエアラインもあります。しかも、今は雨後の竹の子状態です。

確かに、大手のシェアを大きく喰っていますが、2000年以降にできたエアラインの半分は
消滅しています。乗ろうとしたら、会社がないということです。

個別に何処から何処を飛ぶかによって、答えが変わります。さらに、例えば、フランクフルト
を名乗る、市内からバスで90分以上掛かり、しかも草原にぽつんとハーンを使うくらいなら
ICEで一時間強で空港移動のできるケルンを使うほうが便利だし、観光もこなせるという考え
も成り立ちます。

さらに言えば、今や大手もLCC状態です。片道をノーマル（国を跨ぐと500ユーロとか
はざら）で出すなどという”殿様商売”は成り立たず、LCCと同じような”持ってけ
泥棒”料金を出しているエアラインもあります。まあ、持たないだろうとは思って
いますが（これは勝手な推測ですので）。

ですから、LCC=格安という呼び方を含め、なんでも安いと思ったら大間違い。
フライトキャンセルで、支払い済みの宿代も無駄になった（某有名なクレーマー
さんは、それでも金銭を要求するそうですが）、突然、スケジュール変更で、
計画が崩れた、説明を良く読まずに購入し、その後の処理がわからず、ここに
SOSを発信するという恥ずかしい行為に及ぶこともあり得ます。

このあたりを良く考えて、各論に入ってください。