日本におけるワイン文化とフランス料理・・なんちゃって

お話が弾んではおりますがもうひとつ見えてきませんね。そこでまたまた私なりの髪床談義をさせ手ください。

このごろはずいぶん改善されてはきましたが、外国人とくにフランスからのお客様がいちように嘆くのは日本のフランス料理はレベルは高いのにどうしてこんなに量が少ないのかということ。 まず味を見させてくれるのかと次を期待すると、なんと又違う料理の味見が続く・・。コース全体でも腹の足しにならない・・と。

これは 日本のフランス料理は上流階級?を中心に広がっていったため、和食それも懐石料理と同じ感覚で日本に定着したため、食欲の衰えてかつ舌の肥えた人々を相手に発達したのが原因とか・・。

そして日本でのワイン文化もそれに準じて根付いていったため、和食の作法(マナー)と同様に一種の<道>的な権威付けが加えられたのではないかと思われます。

いっぽうワイン発祥の地ではもともとこのお酒は日本で言えばドブロクであり、雑穀酒であり、芋酒でもあったもので飲み方に作法(マナー)があったとすればそれはいかにその味を損なわないで飲むか・・のルールだったに違いありません。

ただ時代が過ぎ、醸造方法が洗練され、ワインの選択が進むにつれランクが生まれ、飲む場飲む時、飲む人、呑み方によるルールが選別されていったと考えられます。

数万円、数十万円というワインが生まれ、そのための飲み方が誕生します。 こうしたワインではある意味飲むこと、飲む場が儀式であり、場を形成するとしたらそれはまさにルールの世界でしょう。 

ワインのマナーはこうした形で形成し、日本へは先の高級フランス料理+懐石料理型をして伝播したとしたら
いまの<かくあるのが正しい>・・?型の常識が定着したのも無理からぬと考えました。

今の日本のように 安いテーブルワインから焼酎型グラッパ、シャンパン(スパークリングワインを含めて)、炭酸注入方のシャンパンまがいまで各種のワインが巷にあふれている現在、どう飲んだら良いかはあくまでその飲む場がどこであるかに限定されることだと思いますがいかがでしょう。

そうなんです。 たかがお酒です。 おいしく気楽にいきましょう。

そうか この<気楽に>・・という点でマナーを気にするのが われわれ日本人なんですね。

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2件のコメント

  • 10/02/28 12:05

    日本の仏料理は量が少なすぎ。

    こういう料理や酒文化論はもちろん結論や正解はないのでしょうが私は好き
    ですしとてもおもしろかったです。

    私もたまに食べる日本の高級フランス料理はなんでこんなに量が少ないのだろうと
    常々思っていましたからそんな背景があったのかと頷かされます。
    まったく満腹感も料理の基本要素ですのにこれの欠ける日本式仏料理は片手落ちというか
    損をさせられた気分になることがあります。全ての店ではないのでしょうが。
    もっとも女性などはそれで充分なようですのでコース料理でみんなを満足させるのは
    無理というべきかも知れません。足りないならケチらずにアラカルトを頼めと言われそうですが。

    といっても味はいまいちで量だけはもて余す英国式もいいかげん辟易した記憶があります。
    パリはいいですね味も量も的確で、とりわけ料理のつなぎの小品が気が利いているというか。

    極めて個人的感想でした。


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    退会ユーザ @*******
    10/02/28 18:13

    Re: 日本の仏料理は量が少なすぎ。

    >こういう料理や酒文化論はもちろん結論や正解はないのでしょうが私は好き
    ですしとてもおもしろかったです。

    ありがとうございます。一部の方は長引いてる事にあまりいい印象をもってないのかと思って、
    初質問した私としては、単に疑問に思った事を質問しただけなので・・どうしたらいいのかと。

    少し話はずれましたが、質問から話が広がって面白いと思ってくださってよかったです。


    >とりわけ料理のつなぎの小品が気が利いているというか。

    同意見です♪

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  • 退会ユーザ @*******
    10/02/28 11:19

    Re: 日本におけるワイン文化とフランス料理・・なんちゃって

    そうなのです。私が最初の質問にしたのは、あくまで「現地で見聞きした情報」百聞は一見にしかずなのですが
    旅サイトの板なので、現地の本当のところどうなの?な情報が入ると思ったのですが。
    私自身、フランス現地に行くまで 正しい=現地の人もそうしてる と思っていたマナーだったので。

    思ったより現地情報が少ないです。でも私もそうなんですが今まで海外で気づかなかったので
    今回たまたま星付レストランにいって作法が気になる食事をしたので、周りが気になったのですが
    それまでの旅行では(ワインをあまり飲まなかったこともありますが)テーブルマナーはそれほど気にしなかったので旅行された方も気づいていないのでしょう

    確かにフランスで食べたフランス料理はビストロだけじゃなくって、高級フランス料理でも最後にはお腹いっぱいでした。星付レストランの1つ1つの皿の量は日本よりそれほど多いとは感じませんでしたが、皿数は多かったです。倍くらいあったような。皿数がそれほど多くなかったとこでは、日本よりはポーションが大きかった気がします。たま~に本当に日本で食べる高級っぽくしてるとこで、パンをたくさん食べないととても満足できない量で終わることがあります。(2軒目いっちゃったこともw)

    >数万円、数十万円というワインが生まれ、そのための飲み方が誕生します。 こうしたワインではある意味飲むこと、飲む場が儀式であり、場を形成するとしたらそれはまさにルールの世界でしょう。 

    日本でワインを飲んでるスタイルがテイスティングのスタイルだというのを見ました。上のことも高いワインはテイスティングするように飲むので、確かにルールなのでしょうね。

    ようはTPOですかね。
    どっちでも楽しく飲めればいいと聞かれれば誰もが答えるでしょうが、実際日本ではワイン(全てのワイン)にマナーは必要不可欠のように言われて、そう思っていたので現地の自然な感じで日本で言われてるワインマナーなんてしてないのがとても意外でした。

    >そうか この<気楽に>・・という点でマナーを気にするのが われわれ日本人なんですね。
     ↑
    そうなんですよね。そういう細やかな(いいようにいえば)とこは好きでもあります。

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    10/02/28 17:44

    マナーにも、重要度の点から、いろいろあるのでしょうね

    >>確かにすごく重要度してると思います。私もワインマナー重視でしたし。。。(周りのワイン好きさん他から何も知らないって思われるのが嫌だったのかも)

    自分もそう思います。

    そしてちょっと日本人は、どのマナーの重要度も平均化してしまうような気がします。



    たとえばテーブルマナーで
    「音を立てて食べない」ということは
    ワイングラスのどこを持つかということより
    欧米でははるかに重要視されています。

    あと、ゲップなども論外
    肘をついて食べるのもよくないし
    皿を持って食べるのもダメ、
    スープをスプーンですくうときは
    手前ではなく、向こう側へすくう、というのもわりと定着していると思います。

    これらの定着度/重要度に比べると
    ワイングラスのどこを持つかという点は
    欧米では全然定着していません。

    日本では、こういってはなんですが
    「マナー」というのは一緒くたに、
    どれこれも平均化してとらえられているところがあるので
    グラスの脚をもたないのは、肘をついて食べているのと同じように
    「悪いマナー」とされてしまいます。

    非常に感覚的にいうと、日本人は、「良いマナー」をするには「悪いマナー」をひとつもしないこと、
    つまりマイナスがひとつもなければ「悪いマナー」にはならない、という発想なのかもしれません。

    欧米人はどちらかというと、飲食をほかの人を交えて楽しむために「良いマナー」がある、
    と考えているとことがあると思います。

    日本人がテーブルマナーを徹底的に「マイナスなし」でやったとしても
    たとえば、食事中に全然他の人と会話をしなかったら、
    それは欧米人から見て明らかに「マナー違反」です。

    何が不快で、何が不快でないか、という感覚は日本と欧米で異なり
    日本人が欧米の「感覚」を理解できないゆえに、とにかく「型」から入り
    「悪いマナー」の項目の消去法によって「良いマナー」ができあがると考えている節があります。

    ワイングラスのどこを持つか、というのはその項目のひとつかもしれません。

    現実的には、マナーはいろいろあって、
    どれが重要でどれが重要でない、というその重要度に関する感覚が
    日本人と欧米人との間で異なっている、ということなのでしょう。

    また、マナーのなかでも
    「作法」的なマナーと、「交流」上のマナーと、いろいろありますが、
    テーブルやフォークやお皿の扱いなど、「作法的な」マナーは
    欧米の家庭などでは小さいときから厳しく躾けられます。

    だけど、ワインの脚をもつというのは
    あまり「作法」的なマナーとも「交流」上のマナーともいえないのではないでしょうか。

    それはどちらかというと、マナーというより
    そのほうがワインがおいしいから、とか、温度や味が違うから(本当かどうかはさておき)
    という、ワインを飲む上での「たしなみ」や「ウンチク」に属するもののような気がしてなりません。

    もしそれが「作法」的なマナーであるならば
    「脚をもたないこと」は、「他人に不快感を与える」ことでなければなりません。

    どうやったら、ワインの本体を持っていることが、他人に不快を与えるか、
    ここが説明できることでないと、「マナー」にまではならないんじゃないでしょうか。