Re: バックパッカーと幼児性ーバックパッカーということで

ジャネットさん

前のトビとの関連でバックパッカーが出てきたのとは思いますが、いろいろな解釈が含まれるこの言葉のために論点がずれのではないかと危惧します。 したがって<バックパッカー>という言葉をあえて除いての書き込みです。

曽野綾子女史はカソリック信者のそれもかなり原理的?なそれと思っております。そのため彼女の発想は常に神(唯一絶対の)との対話から出る、人は何をなすべきか、どう生きるべきか・・この<べきか>が前提の文章が常に前面に出ています。

そういう意味では無為にすぎる<いい若者>が気になるのでしょう。 しかしながらこれは日本だけの現象ではありません。もっとも私とあまり変わらない世代の女史は戦争、戦後の混乱とそこからの這い上がりを経験し、その中で育った次の世代の目標を失った人たちへの物足りなさ、失望感が深く渦巻いていると思われます。

日本から海外への<バックパッカー>の大量発生はそれ以前からの海外への憧れの延長上ではあっても、日米安保成立前後の激しい学生運動の中で政治的に動くのを嫌って、またこの混乱を口実に?日本を逃げ出した若者の群れが起こしたものと思っております。

この流れの果てはお定まりの<猫も杓子も>の流行になり、いつしか単に日常生活からの脱出・・どこかカッコイイ逃げ出し方法へと添加していった果ての<インド漂着>現象なんだと考えています。

すでにかの地にはヨーロッパからの同種の若者があふれており、その生き方を良しとする日本の若者がそのままそこに沈殿していったのでは無いでしょうか。

モラトリアムとみるのか、生きていく目的を捜していると見るのかは相手にもよりますし、見る側の心情・立場にもかかわってきます。 

いろんな意味で<生きているということ>の根源にどこか触れてくるインドの大地に包まれていたいと願う<若者・・結構なお年の人も含めて>がいることをやさしく容認してあげたい私です。

もっとも 自分の子供たちがその一人であったら悩むでしょうが・・・。

・・・曽野綾子女史をはじめとする「かくあるべき・・・」が嫌いなおじいさんの舌足らずのレスでした。





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