Il Latiniについて

お会計がアバウトなのは、Il Latiniに限らずイタリアのお店に良くあることですが、Il Latiniの場合、込み合っていれば夜はどんどん相席にされ、例えば4人席のテーブルには2組のカップルという感じに詰め込まれます。テーブル上にはハウスワインが1本置かれていて、それを各自が好きなように飲むのですが、片方のカップルは二人ともイケルクチでワインをがんがん飲む、もう片方のカップルはあまり飲めないけれどせっかくだからグラス1杯づつは飲んだという場合でも、それをきちんと説明できなければ、お会計の際にはトータル飲まれたワインの量からひとり1/4づつ請求されることになります。

また、食べきれないといけないからと、前菜なりプリモなりを飛ばしたり、途中の一皿を二人でシェアしたりといった定番フルコースではないオーダーをした場合、気をつけないと普通にフルコースの料金が請求されることも良くあります。繁忙期には何しろ超がつく忙しさなので、悪意はないのでしょうが自分で確認して、違っていたら主張しないと駄目です。

>お料理の注文はむずかしでしょうか

これに関して言えば、繁忙期の夜に行ったときにはほとんどオーダーの必要がありませんでした。座ったら、勝手に料理が出てくるのです。選んだのはプリモをスープにするかパスタにするかと、メインは何にするか(一応、ビステッカ以外にもローストビーフ他数種類)だけです。たぶん、現地の人と観光客(イタリア語がわかる人とわからない人かも)を分けていて、観光客には何もいわずツーリストメニューを出してくる感じでした。

あと、私がサラダをパスした分は料金から引いてくれていましたが、私たち夫婦と相席となったアメリカ人兄弟が食後のカフェをパスした分はカフェはおまけみたいなものだからと料金は変わらず、会計の際にちょっともめていたのを見たこともあります。このアメリカ人兄弟は、ワインを楽しみにイタリアに来たとのことで、最初からテーブル上に置かれているハウスワイン以外のワインをオーダーしようとワインリストをくれと頼んだけれど英語だったために、言葉が通じなかったのか結果として無視された格好になり、かなり怒っていました。

繁忙期ではない時期のお昼に行ったときは、相席でもなく、オーダーもゆっくりできたので状況でもだいぶ違うのかなとは思います。
Il Latiniはツーリスト向けの店とされている割には従業員のほとんどは英語がわからないという印象があります。私は片言でもなるべくイタリア語で話すようにしていて概ね店の人の受けは良いのですが、日本と違ってあちらでは「お客様は神様」ではなく、従業員は自分の好き嫌いを平気でぶつけてくるので、テーブル担当者に好かれるのと嫌われるのとでは天と地ほども扱いに差が出てくることがあるということを頭に入れておいて下さい。上のアメリカ人兄弟は可哀相でしたが、見事に嫌われてしまった例だったと思います。

私が「L'OSTERIA di Giovanni」の方が好きなのは、両店舗、場所はすぐ近くで、こちらの方が客あしらいが良く、料理は美味しく、雰囲気も良いからなのですが、確かに話の種としては「Il Latini」の方が一度は面白いかもしれません。

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1件のコメント

  • Re: Il Latiniについて

    三色昼寝付さん丁寧に教えていただきありがとうございました。
    Il Latiniもよさそうですがお勧めのL'OSTERIA di Giovanniもいいですね!
    貴重な情報ありがとうございました。

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