10/02/20 20:46

九寨溝・黄龍の食事について

宿泊は九寨溝でしょうから、ホテルの食事はもちろん中国料理が基本です。ですが、奥地なので食材が豊富ではなく、成都市の水準から見ると、田舎料理です。5星のシェラトンなら、現在は水準が上がり問題ないでしょう。地元の料理としては各種のキノコを食材としたキノコ鍋があります。日本では食せない食材としては、チベット族の牧畜するヤクの肉でしょう。ですが、蛙などの変な食材は特別な料理を注文しないがぎり心配ありません。
しかし、九寨溝内の食事は中間地点の諾日朗観光センター内のバイキング(最低50元)かカップ麺(15元)となり、黄龍の食事は入場口前のレストランということになり、食材と高度3100mの関係から、まずさでは定評があります。ですから、もし個人の自由旅行で両地を巡るのでしたら、事前にパン類などの軽食と飲料を用意し、観光スポットで景色をサカナに昼食にしてください。

成都は四川料理の本場ですから、本当の四川料理を食せます。しかし、これは日本での四川料理店のそれをイメージすると、舌に受け付けないことになります。四川料理は麻辣味(花椒―山椒の一種―で強烈な痺れ味、唐辛子で強烈な辛さ味)を基本に甘み・酸味などを組み合わせ、各種の味を醸し出します。この麻辣味の程度が強烈なのです。日本人に知られている麻婆豆腐にしても、豆板醤を効かした上、黒い花椒の粉が豆腐が隠れるくらい振りかけてあります。一口食べると、辛さは当然ですが、これに強い人がなんだこれくらいかと思っていると、口中に花椒の痺れ味が広がり、そこでギブアップする日本人は珍しくありません。ですから、日本人ツァーへの麻婆豆腐は花椒を手加減するのが普通です。もちろん、四川料理すべてが麻辣味というわけではありませんから、辛くない料理もいろいろあります。

新四川料理として、洗練された味(四川人にはもの足りませんが、日本人には適しています)とサービスに定評のある高級レストランとして、銀杏川菜酒楼(臨江中路12号 人民南路二段〔錦江賓館前〕を南に錦江大橋を渡り、東に臨江中路を歩いて数分です。1人100元強程度)を推薦します。もし、麻辣味が大丈夫なら四川火鍋もお楽しみ下さい。以上、庶民の小吃(軽食)から各種の料理に関しては、私のブログ『歴史と中国』http://km45.spaces.live.com/のカテゴリ「食事」をご覧下さい。また、成都市と九寨溝に関しては「観光(成都)・観光(四川)」をご覧下さい。

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1件のコメント

  • Re: 九寨溝・黄龍の食事について

    詳しい情報をありがとうございました。

    さっそくコピーさせていただきました。

    多分ツアーに参加します。ホテルは九賽溝に2連泊するようですが、一つのツアーではコンチネンタル又はシェラトンにグレードアップできます。基本的には新九賽賓館、または格桑賓館だそうです。まあ、夕食のホテルはなんとかなりそうですね。昼食ですか。ふりかけを持って、醤油、マヨネーズ、ケチャップを持って、野菜いためでもあったらこれ等をかけて食べることにします。朝食のゆで卵でもポケットにつめて持ってこようかしら。。。。。と考えています。

    日本ほど、美味しい中華料理のあるところはないと思っています。とくに美味しい横浜中華街の味をしっている私には、本場の味も合わないでしょうね。

    ホームページを見せていただきました。横浜ご出身なんですね。息子は空白の4世紀を解明したいなんて言ってましたが、果たせませんでした。史学の教員免許は取りましたが、教職にはつけませんでした。

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    10/02/21 14:45

    ツァー選択基準について

    >多分ツアーに参加します。

    ツァーの場合、食事(昼・夕食)は宿泊ホテルとリンクせず、ツァー全体での食事となりますから、ツァーの食事案内を見ることです。

    さて、九寨溝・黄龍ツァー(空路利用)の選択条件ですが、次のような旅程が望ましいと私は考えます。
    1日目 朝日本発 夕方までに成都着
    2日目 朝成都発 昼から九寨溝観光
    3日目 終日九寨溝観光
    4日目 朝九寨溝発 昼から黄龍観光 夕方・夜成都着
    5日目 成都発 日本着
    以上は、九寨溝・黄龍のみですが、これに成都観光を組み合わせたツァーを選ぶとよいでしょう。峨眉山観光との組み合わせツァーもありますが、一度に欲張ることなく、九寨溝・黄龍観光を主体とすべきです。

    以下の理由で、上記の通りにしました。
    1 九寨溝観光は森林浴も楽しめるため、余裕を持った2日間プランとします。
    2 九寨溝を先にするのは、より高度の低い九寨溝(最高3100m)は高山病発症の率が低く、ここで高度順応が出来ます。
    3 九寨黄龍空港は3500mにあり、気象条件が厳しく、遅延・欠航の最も多い空港で、予定した行程がくめないかの性を考える必要があります。この場合、黄龍を先にすると、この観光不能のリスが出てきます。しかし、2日間九寨溝観光(実質1日半)とすれは、まずは1日は観光出来るでしょうから、両方を見ることが出来ます。
    4 成都入りは直行便がありませんから、北京・上海・広州・大連での経由・乗り継ぎ便となり、便によっては遅延などがあると(中国国内線は機材運用の関係で遅延は珍しくありません)、成都入りが深夜となり、睡眠が十分に取れずに、朝の九寨溝便でわずか50分弱で3500mの空港に降り立ちますから、高山病発症のリスクが高まります。従って、日本発は朝となりますが、成都入りが夕方までの便がいいのです。快眠のためです。
    なお、疲労は高山病発症のリスク高めますから、九寨溝観光でも自己の体調・体力を考えて歩くことを心得るべきです。

    中華街の中国料理は、当然ながら客のほとんどが日本人ですから、日本人の味覚に合う右用にアレンジした中国料理(中華料理)です。これが美味しいと感じるのは当然なことです。これは日本国内の他の外国料理でもいえることでしょう。
    中国国内でも、正当な四川料理は四川省でないとまず食べれません。四川人が北京や上海の支援料理レストランでは中中も本物に出会わないと行っておりますから。善し悪しは別として、本場の味を確かめてください。その意味では、先に紹介した銀杏川菜酒楼は麻辣味で四川人にはもの足りませんが、味の組み合わせバランスは微妙繊細で、日本の四川料理店のはるか上をいっています。

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