ユーレイルパスとインターレイルパスにつきまして

座席の確保

こんにちは

わたくしならということですが、おくさんのご両親が日本からやってくるのであれば、まず第一は座席の確保と考えます。娘さんとお孫さんとの一緒の時間をなるべく長くしてあげる配慮ですが、日本のように座席が回転して４人席を作れるわけでないので、通常１両に数カ所あるテーブルの４人席とかコンパートメントがあればその席を押さえるとかそう考えます。コストの問題じゃないですね。当然、座席を指定すれば列車も指定することになるので、普通の切符でよろしいのではないかと思えます。

鉄道パスでどの列車にも乗れるからといって、ぱっと飛び乗った列車が意外に混んでいて、座席がチラホラとしか空いていない場合はどうしますか？ご両親をあちらに一人、こちらに一人とガイジンの隣に座らせますか？それとも、既に座っている乗客と交渉してあけてもらいますか？私ならどちらもごめんで、よって、座席の確保を優先して考えます。列車に乗り遅れるのが恐かったら、十分余裕を持って行動すればいいだけですが列車の混雑度は神のみぞ知る。自分ではコントロールできません。

ということが前提で以下いくつかコメントを。

1.Interrail passは忘れましょう。
居住国では使えないというルールがありますので、Beneluxでは使えません。

2.乗り継ぎ時間の件
自分でいくらでもコントロールできます。乗り継ぎ駅や乗り継ぎ時間を調べられているということは、DBの検索結果でそれを出す方法（左の＞印をクリック）をご存じだということだと思いますが、この左の＞印をクリックすれば、乗り継ぎ駅のところで、「Adjust the transfer time」というリンクがあり、調整できます。

全般にわたって、とにかく乗り継ぎ時間が30分はあった方がいい…などと考える場合は、

http://reiseauskunft.bahn.de/bin/query2.exe/en

ここの「Duration of transfer」を指定して、検索すればいいだけです。そうすれば、５分や８分の乗り継ぎは出てきません。

3.ベルギーのRailPass, SeniorTicket
ベルギーのRail Passは名前のイメージと違って、Passというより10回券です。４人でシェアも可能。ベルギーで切符を買うのが面倒なときには使えます。４人で使えば２回半乗れますが、途中下車は不可です。
http://www.belgianrail.be/en/travel-tickets/passes-cards/rail-pass.aspx

ただ、65歳以上だと、同日往復が6EURという素晴らしく安いチケットが売ってます。縁がなく使ったことはありませんが、ご両親はこちらの方が安くつくでしょう。たとえ、片道のみの使用でも。
http://www.belgianrail.be/en/travel-tickets/tickets/seniors-ticket.aspx

基本的にベルギーのチケットは国際高速列車を除き、列車指定ではなく、どの列車に乗ってもかまいません。ただし、途中下車をする場合は、その旨告げて購入する必要があります。しない場合と価格が異なります。

4.どうしてもEurail Passを使いたい場合
すり抜ける方法はあります。すり抜けるのは「不法行為」と断じている人がいますが、ルールを理解していないだけで、不法行為どころかルール違反ですら無い方法です（ただし、少々マナー違反ではある）。

そもそも６ヶ月居住というのは、どの時点で判断するかということですが、鉄道パスを利用する場合、いろいろな日付があります。順に、購入日、そして、Validationをした日、そして、実際の旅行の初日、旅行の最終日、そして、Validationした日から２ヶ月後の有効期限が切れる日、の、どこのタイミングで居住「６ヶ月」を判定するかというと、それは、Validationした日または旅行の初日です。

http://www.eurail.com/help/choosing-pass/should-i-travel-eurail-or-interrail
旅行の初日の６ヶ月前にはヨーロッパ外にいなければならない。

http://www.eurail.com/terms-conditions/booking-terms#country-of-residence
有効期間の初日（＝Validationした日）に６ヶ月以上ヨーロッパに住んでいると居住者とみなす。

すなわち、旅行の最終日に６ヶ月を超えていることは問題ないので、半年たたないうちに旅行の初日を作っておけばよろしいということです。よって、Eurail Benelux-Germany Passの6daysを３月中に手に入れ、例えば3/30の日曜日におくさんとお子さんを連れてこの鉄道パスで日帰り旅行に行きます。この時にValidationもします。3/30ならまだ半年たっていないので、居住者とはみなされません。完全にルールに従っています。かくして、5/29まで有効で、あと５日分使えるEurail Passが残ります。

ただし、Eurail Passを使っての座席指定のみ（Utrecht->Köln, Köln->Brussel）の購入はDBでは出来ません。この国際線は乗車券と同時に買うときのみ座席指定ができます。これが普通の切符を勧める理由です。

横入失礼します。制度マニアからの回答です。

表題のとおり、経験などはないが乗り物の運賃制度等について興味をもつている、いわば制度マニアの回答です。
そのつもりでお読みください。

1 レイルパスについて。

インターレイルパスと、ユーレイルパス(ドイツパス、フランスパスのようなユーレイルパスではない、1か国用のパスを含みます。トピ主さんの今回の計画には関係ないと思われますがスイスパスは含まれません)
とは、ヨーロッパに居住している(6か月以上滞在しているもの、6月以上滞在のビザを取得しているもの)かどうかによってその購入資格が決まってくる、いわば表裏の関係にあるパスです。
購入資格は、同時に利用資格でもあり、仮に資格のない者が購入することができたとしても、利用資格が生ずるわけではありません。購入時、あるいは利用時に資格を確認することはありますが必ず確認されるわけではありません。オンライン購入では確認項目がないというのもそのためで、確認項目がなくても裕資格者が購入しているものであるという前提でシステムが組まれているからです。
資格についてはそれぞれのパスの制度(条件)で決められているもので、確認できる、確認されるから決められているものではありません。
現実には、購入時、利用時に確認が行われず、あるいは簡単な確認だけであったため購入、利用資格のない者が購入、利用したというケースはいくらでもあると思われますが、これは、車の運転時のスピード違反と同じで見つからなければ50キロ制限の道を100キロで走ってもよいわけではないということはご理解いただけるのではないでしょうか。
インターレイルパスと、ユーレイルパスは、いわば表裏の関係にあると書きましたが、現実に販売されているパス
そのものは同じ種類ではありません。
ユーレイルパスには、お書きになったような「ベネルクス・ジャーマニーバス」がありますがインターレイルパスには2か国利用パスというのは存在しません。この地域のパスによる鉄道旅行をするのであれば、｢ベネルクス1国用」と「ドイツ1国用}の2つのパスを購入することになります。
パスの代金ですが、インターレイルパスが非常に高額、と書かれていますが、試しにちょっと調べてみましたところ、
ユーレイルベネルクス・ジャーマニーバス 270ユーロ
インターレイルベネルクス1国用とドイツ1国用の合計240ユーロ位
でした。最短利用期日用の大人2等のものでの比較ですが。非常に高額ではなくかえって安いのではないか思うのですが。小生の調べ方が悪いためかもしれませんが、、今までもインターレイルパスがユーレイルパス等に比べて非常に高いという話は聞いたことがありません(幾分か差があるのは存じています)ので確認されてみてはいかがでしょうか。

2 パスと区間(普通)乗車券の違い

トピ主さんは、「乗車列車の変更が認められない」「遅延に対する証明書発行の手続きが必要になる可能性」を挙げられています。
しかし、心配されていることは本当に事実なのでしょうか。
区間(普通)乗車券は、有効期間、有効範囲については定められていますが、定められている範囲であればどの列車
でも利用することが可能です。10時発の列車に乗り遅れた場合、都合で乗ることができない場合11時発の列車にそのままのキップで乗ることが可能になつています。早割のキップでもおなじ扱いになるのですが。
また、遅延の場合証明書を発行してもらう意味はどういうようにお考えなのでしょうか。
国内で、通勤・通学時に列車が遅れた場合、勤務先、学校等へ自分のせいではなく交通機関の理由で遅刻したのだということの証明のため、証明書を求める話はよく聞き意味も分かるのですが、観光旅行中では遅延の証明書を仮に取得しても意味はないように思えます。
トピ主さんの心配は、この掲示板で、パスがいいか、普通のキップがよいかというあまり建設的でないしかも必ずしも運賃規則等についての正確な説明によらない意見のやり取りに引きずられているもののような気がしています。

3 ご旅行計画に関しての意見。

パスを使うかどうか、金銭的な支出額だけではなく、その他の利便性もありますので、最終的にはトピ主さんがお決めになることとは思います。
ただご旅行計画を拝見する限りでは、鉄道利用が回数、距離からパスのほうが圧倒的に有利とはいえないようです。
個々に早割でない必要な切符を買って旅行してもパスの代金より安くなるのではないでしょうか。旅行中いちいち買うのが大変とお考えであれば、事前に主要な区間分をまとめて買っておくことも可能でしょう。またここで言われているパス以外にも、ベルギーのレイルパス、ドイツの地域チケットなども多くありますので、お調べになり、その利用を考えれば、金銭的負担も含めお得になるような気がいたします。

制限の少ない乗車券にする

　具体的なルートなどはわかりませんが、早期割引の最安値の乗車券の制限事項を「顕在化する可能性のあるリスクがある」と判断されるのでしたら、その区間の乗車券は制約の少ないあるいは無い乗車券にすればよいだけだと思います。
　少なくとも“ルール違反”となる行為は「見つかるリスクは小さい」としても行ってはいけないでしょう。ましてやご両親とご家族がご一緒なのですから、その前で罰金を払う事態になりでもしたら。。。

地球の歩き方としての注釈を求む

仮にすり抜ける方法があったとしてもそれは不法行為です。
管理者側で注釈すべき質問のように感じます。

レーパーバーンの赤線観光やテーゲルベルク山路の移動など、歩き方ガイドブックにはお勧めしないが自己責任との注釈がありますが、それと同じような対応を求めます。

パスポートチェックされます

購入可否についてはマルコポーロ3様の書き込みの通りと理解しています。

ハイデルベルク中央駅で駅員さんに確認した時の話です。
（ハイデルベルク中央駅でジャーマンレイルパスは購入できます）

私「ジャーマンレイルパスはここで買えますか?」
駅員「買えます。けどこっちに6か月以上住んでいるなら買えません。」
私「旅行者です。」
駅員「それなら買えます。在住かどうかはパスポートでチェックします。」
私「わかりました。」
こんな感じでした。

要点として、
・6か月以上の在住だと不可
・購入時のパスポートの確認　をはっきり述べていました。

日本で買って日本でバリデーションをした場合には、乗車時の検札でパスポートチェックさえなけば回避ができる可能性はあり得るかもしれません。
しかしバレたら罪になりますから決してなさらない方が良いと思います。

実際にはチェックされる可能性は低いとは思いますが

バリデーションの際には確かにパスポートをチェックしますが、通常は、せいぜい名前、写真、番号くらいしかチェックはしないと思います（写真も代表者以外はチェックなどしない？）。
ですので、日本でパスを買っていけば大丈夫のように思いますが、絶対とはいえません。
ただ、旅行会社でパスを買うと、有料でバリデーションまでやってくれますので、そうすればチェックされる可能性はほとんどないような気がしますが、ごく稀に厳しいチェックをする車掌などがいたとすると、これも100％大丈夫とはいいきれません（航空会社のチェックインの際も、たまに凄く厳しく荷物の重量をチェックする係員がいたりします）。
ですので、最終的には、リスク覚悟でパスにトライする（その場合は日本であらかじめバリデーションしてもらうことです）か、ご両親のみセーバーパスを利用し、ご夫妻とお子さんは普通に切符を買う（変更の可能性の低い部分のみ早割にすればよいと思います）か、ご自身で判断するしかないと思います。

旅券のチェックでいつ欧州に入ったかがわかるからかと

残念ですね。全員ユーレイルパスを使えれば、あらゆる変更に対応でき、最適だったのですが。
２５％高いにはそれだけの理由がございます。
天候、見たい場所が見れなかったなどので、列車を1本、1日遅らせたりは、早割りではできません。
列車の乗り間違い、乗り過ごすと、日本と違い罰金を取られますが、パスなら一切、金銭的損失はありません。

安い早割りが最適というのは明らかな間違いです。安いものには安いだけに制約が沢山あるのが常です。

ハプニングが付き物の海外の旅ではあらゆる変更が自由にできるパスこそが万能です。

各種ユーレイルパスは欧州以外からの観光客限定です。それだけの特典を日本人が利用しない手はありません。での2人だけパスで残り3人がその都度きっぷ(普通の)だとかなり高くなってしまいますね。


購入資格があるかどうかは、パス購入の際かバリデーションするとき旅券チェックで欧州入国の日付がわかるからだと思います。