現代のヨーロッパ鉄道においては「ユーレイルパスは乗車券」

 まずウィーン-ローマについてはKlagenfurt or Villach & ベネツィアでの乗り換えが必要になりますが、国際線区間のバスについて座席指定が必要になっています。このバスについてはユーレイルパスがあれば利用できます。

 ベネツィア-ローマについては1日に2本あるICであれば座席指定は不要です。ただ、突然(?)追加料金が必要なIC Plusになることもあるので事前にベネツィアの駅で確認しておくのが好いかも知れません。


 それ以外についてですが、現在のヨーロッパを走る列車、特に高速列車については座席指定が強制となっていることがほとんどです。
 そのためユーレイルパスだけでは乗車できず、事前の指定が必要になります。

 ちょうど卒業旅行のシーズンにうちにお父さんが学生だった頃にユーレイルパスを使ってヨーロッパを廻った、という方のお嬢さんがパスを買いに来たのですが、その方(お嬢さん)のルートを聞いていくとほとんどが別途追加料金が必要になってしまう区間でした。
 というよりもうちで発券していた区間=旅行者に人気のある区間の多くが必要になっているのですが...
 勿論、日本より現地で予約をした方が安いので、日本の金額だとどうしても高くなってしまうのですが(イタリアのAVやESは別)、それでもお父さんの頃(=ほぼゼロ)と比較するととんでもない金額になってしまいました。

 その上で現在予約や追加料金が必要な主な区間は
 【国際区間】
 ユーロスター(ロンドン-パリ/ブリュッセル)
 タリス(パリ-ブリュッセル-アムステルダム/ケルン)
 フランス-スイス、フランス-ドイツ、フランス-イタリア 要はフランス絡みの国際区間
 Berlin-Warsaw、X2000(スウェーデン 一部コペンハーゲンetc...)
 イタリア-スイス
 夜行列車、ウィーン-プラハのSC

 【国内区間】
 フランスのTGV、フランスの一部コラーユ、スペインの長距離列車 ポルトガルのAP, IC
 イタリアのIC以外の長距離列車
 スイスの観光列車
 ICEスプリンター(数は少ないけど)
 夜行列車
 です。

 
 これらをトーマスクックやユーレイルパス購入時にもらえる地図になぞっていくと、旅行者が利用する区間で指定や追加料金が不要なのは
 イギリスの夜行列車以外 ドイツICEの国際列車&スプリンター以外、ウィーン-プラハのSC以外
 オーストリアやスイスの国内列車、ベネルクス内のタリス以外etc...
 ということになってきます。


 これを1日辺りの本数に換算したことはないのですが、実際に『旅行者が頻繁に使う路線&列車』ということでやってみれば自分がタイトルに書くような実情が浮かび上がってくると思います。

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1件のコメント

  • ありがとうございます。

    自分の行く区間と照らし合わせてもう一度考えて見ます^^
    ありがとうございました。

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