バンビエンバスターミナルで宿の車が迎えに来るまでの間に翌日の足を確保する。
9時発のミニバンは運賃10万kip所要6時間、10時発の大型バスは9万kip所要7時間という。バスもいいのだが、もとより予定の時間通りに走るとは限らないし、ミニバンも体験してみたかったので今回はミニバンを選択する。
ミニバンは1時間ごとにあるのかと思ったと言うと、そうだよと答え。どうやら売り場のガラスに大書きしてあるのと別会社の運行があるみたいです。
チェックインの時に翌日バスターミナル発9時のミニバンに乗るので送ってほしいと話すと、ミニバンはリゾートにも寄ると言う。もう少し話したかったのが若い衆がカバンを持っていくのについて行けと言われてそのままになってしまった。あとで判ったのだが、この時バスターミナルに電話してもらってピックアップしてもらえばよかったのだ。
翌朝8時30分にチェックアウト。宿のトラックにバスターミナルへ送ってもらう。
ミニバンは姿を見せない。9時に出るのに乗り込もうとしたら違うと。ポーンサワン(シェンクワン)行だ。
車体に行き先がバンビエン、ポーンサワン、ルアンパバーンとラオス文字で複数書いてあるので判りにくい。
ルアンパバーン行を待つ人が少ないと思ったら、宿を回って乗客を集めたミニバンが遅れてきた。
屋根に荷物を載せて雨除けのシートを被せてもらう。フロントシートに乗ってもいいか尋ねる前にラオス人のお母さんが乗り込んでしまった。入り口横の補助いすを倒して乗れと。補助いすは体をしっかりホールドしないので山道では疲れる。座面の水平状態も今一つよくない。
9時20分に出発。しかしすぐにガソリンスタンドで給油のため10分ほど小休止。
ラオス人のお母さんは途中の露店で車を停めさせミカンを買ったりして、遅れは気にならないみたいだ。天気は時々雨。隣町のカーシーで運転手の隣にラオス人の青年が座って本当に満員。
満員だから中央の席も避けたいし、前列以外は西洋人のバックパッカーだし、どこの席がいいのかは本当はわからない。時の運だ。
シェンクワンへの道が分岐する三叉路のプークンを過ぎて正午にトイレ休憩。これは予想より早いかもしれないと運転手に尋ねるとあと4時間と。ルアンパバーン-プークンはバスでも3時間半くらいだったが、道の状態が悪くなったのか。
しかし次の休憩地点がドライバーの昼食で30分停車だ。ここは前もトイレ休憩で停まった。見晴らしの好い山の上。ラオスでも最近はローカルのトラックバスなんかを除けば路上で車を停めて小用を足させることはなくなりつつある。
山道を降りるとシェンガンでカーン川に出会う。青年はここで下車。ルアンパバーンはもう近い。バスターミナルまであと少しの地点で工事車が路面をがりがり削り始めて小停止。ほどなく開通したが、車はミニバンのターミナルには入らず、そのまま市街へ。宿に入る道の前で降ろしてもらう。
屋根からカバンも降ろすので一人ひとり荷物を積みおろししたら大変だが、あとはバックパッカーとラオス人のお母さんだから終点まで行くのだろう。
到着は午後3時30分。
予想より時間がかかったが、降車地点が宿の前。バスターミナルでトゥクトゥクに乗り換える手間がいらなかったのでその分、時間とお金が節約できたのだった。
ミニバンは旅行者に甘くできているので、宿の人に依頼して車に迎えに来てもらうのが楽だ。とはいえ所要時間は短いものの車中の居住性は悪くバックパッカーばかりというのも居心地が悪い。バスの方が時間はかかるものの自由な気楽さがある。
どちらが良いかは、好みの問題。