Re: 何故JALの株は7-10円を維持しているのか?

ダッファーさん、こんにちは。


>当時、その株価はANAに逆転されて久しく手ごろな値段だったので購入も考えていたのですが
>取り止めてANAを買い増ししました(結果ベターな選択になった訳ですが)。

その当時がいつなのかは存じ上げませんが、昨年春には400円前後あったANAの株価も今じゃ200円台ですね。
JALに引きずられて年末前には200円台前半まで下がりましたし。
一般投資家としてはANA株を持ち続けることはよい選択だとは思えませんけど・・・


>それにしても判らないのは再生支援機構が100%減資するといっているのにいまだに株価が7-10円
>を維持していることです。過去の倒産企業でもこの様な現象はままあったことですがその思惑あるいは
>仕組みをご存知でしたら教えてもらいたいものです。

いい加減なレスを付けちゃってる人もいるようですが(笑)
まず、JALの株価のトレンドはここのところ長期的に見れば下げでした。
政府保証などイロイロな材料が出てはいましたが、債務超過が発表され、再生機構入りし、Xデーが見えていた訳です。
株は、買った株が上がれば価値も上がり、高値で売り抜ければ利益が出ます。
しかし、下がっても利益を出せる方法があります。
売りからはじめればいいのです。そう、いわゆる「空売り」です。

大方の予想で下がることの判っているJAL株を空売りすれば・・・って考える投資家(特に短期投資家)は沢山いました。
年末の大納会に暴落したJAL株ですので、ここで大量の空売りが発生しています。
年末年始で市場が動かない間に、危機感を持ったおバカ政府・大臣が狂言リップサービスで安全宣言して、年始の大発会で約30%値上がりしました。その後1週間かけてじりじり下がり、ついに会社更生法適用(か?)。
ここで、またまた大量の空売りが発生します。
これで、更なる大暴落で現在に至ります。

さて、本題。
空売りされた株は、買い戻さなければなりません。
そう、どんなに下がろうが、こんな値段で誰が買うの?って値段でも買わなければならない(かえさなければならない)人が(かなりの数)いるんです。
逆に、現物持っている人は、下がる前に少しでも高く売りたいという人がいます。
例えば、今の株価7円ですので、10円なら売るという人が沢山いると早く売りたい人(こういう人はもうすでに売却済みでしょう)を除いてなるべく高く売ろうと思うので10円で売りに出す。この連鎖で株価が上がります。信用買い残しと売り残しを見ていればある程度なら読めてきます。
また、デイトレーダーから見れば30%乱高下する大商いの株ですので、絶好の餌食です。
そして、最後にXデーが来て、100%減資が決定したわけではないので、ウルトラC狙いでJAL株を持つ人もいます。競馬で言えば万馬券狙いみたいなものですかね?5円で百万株買ったって500万円、1円なら100万円ですから、100%減資しなかった場合はもしかしたら大化けの可能性もありますよね。

ただし、この手のことは素人が手を出すものではないので、悪いことは考えないようにしてください。

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