かつて 「日本のテーブルタップを欧州で使うと危険」、
「危険なわけがない」 という大議論がありました。
http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/thread.php/id/395047/-/parent_contribution_id/395047/
この議論の対立する、そしてまったくかみ合わない2つの主張は
主張1 100V用の機器を220Vで使うとただちに絶縁破壊がおきる
なんて、あり得ない。あんた、電気のこと分かってるの?
主張2 絶縁破壊なんて難しいことは分からないが、とにかく、テーブルタップで
事故が起きたのだ!
です。 理論と事実、どちらを信じるのか、ですね。
その後、私は、日本国内で欧州用のテーブルタップを購入し、それが
どえらい粗悪品だったので、 主張2 の皆さんのこだわりが分かりました。
【買った品物】
楽天市場の海外用品店でC型プラグのついたテーブルタップを購入。
「日本国内使用不可」とあります。
【事故】
プラグの受け口(歯)がおかしくなって、プラグが抜ける。 ついぞ
経験したことのない不良でした。 ブレーカーが飛んだりするとやばい
ので、すぐ使用中止。
【さらに】
ケーブル部分をニッパーで切って断面を見たら、2本の線がメガネのように
個々に絶縁されておらず、2本の裸線が1体的に樹脂にモールドされている。
これは、日本国内の規格は通りませんね。当然、日本より厳しい欧州で
は販売できるわけがない。
つまり、私の買った商品も、主張2 で言及されている商品も、法の
隙間を利用した粗悪品、ということになりますね。(一部、推測)
これで、主張2 の方がなぜあれほどムキになられたのか、納得でき
ました。
【結論】
公的規格をパスしていないテーブルタップは買わない。
【私の意見】
テーブルタップは非常に便利なので、日本で、ちゃんとした国内仕様の
品を購入し、これにC型変換プラグを使うのがもっとも現実的と思います。
主張1 にあるように、100V前提で規格をパスした正規の商品が
220Vでブレークダウンするはずがありません。 (試験問題で
「そのようなテーブルタップを設計せよ」と出題したら、どえらい難題
になるでしょう)