レポート

東チベットの田舎の俗化と再開発を見て…、

公開日 : 2013年09月06日
最終更新 :

4年ぶりに東チベットの一部を廻ってきた。

静かでのんびりしていた九寨溝口至近の村(中小ホテル街)の彭豐村も
宿やレストランが急増し喧騒状態となってしまっていた。

思うに、以前なら中国国内団体客ばかりの頃は離れた大型ホテルに
収容されていたのが、最近のマイカー族の急増で、彼らが溝口近くの
便利なこの場所に好んで泊まり始めたのが原因だと思う。

そして、いい感じだったホームステイ風民宿(青年旅舎)の料金も
2倍以上に跳ね上がり、コスパは格段に悪くなった。

以前、泊まった天童青年旅舎はなくなり、成都シムズGHの支店的宿
だった九寨人家青年旅舎は存続しているもののレストラン(比較的
まともなメニュー)は閉鎖されたので泊まる価値はない。
近くには青年旅舎が乱立しているが料金は格安とは程遠くなってしまった。

空港近くの街、松潘は城壁内が完全に(古城)テーマパーク的商店街に
作り変えられ、今なお拡張工事中だった。
作成中の看板を見ると、茶馬古道として売り出す様子。

蘭州までの中間にある、奥地、郎木寺の街に至っては町中がショベルカー
で掘り返されて工事音がすさまじい。

こんなド田舎まで再開発され観光テーマパーク化されるのは、漢族観光客が
こんな奥地にまで押し寄せてきているからだ。
中国国内のチベット(旅行)ブームは勢いを増している。

一方で、チベット寺の坊主たちの俗化もすさまじい。
入場料徴収の執念、スマホの普及、所持金の多さ、街中でのぜいたく品の購買・・・

裏を返せば、公共工事もハードもソフトもかなりの奥まで普及が進んでしまっている。
以前のような高成長は今後の急速な高齢化もあって望めないだろう。

他のカム、アムド地方も似たような状況だろうか。

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