夏に行かれたら >3月下旬から4月初旬 家族3人(夫と私と10歳の娘)で行く予定 ということは、娘さんの春休みにあわせた家族旅行ですか。 でしたら、結論からいうと、この時期はさけ、夏休みの方がいいと存じます。 〔理由〕 1.黄龍に関して 5月下旬までは、雪解け前のため、渇水期に当たり、池群・滝に水がないことです。3月下旬から4月初めでは、最奥の五彩地以外には水がありません。水のない風呂桶のような池を見るだけです。 オフシーズンのためロープウェイが運行されていない可能性が高いです。この場合、上り下りとも徒歩となりますが、水のない池を見ながらの登りでは、気分的にもつらいものがあると思います。 黄龍への4000mの峠越え道は、3月中旬頃から通行可能になりますが、4月いっぱいは積雪・凍結の可能性のため、通行不能になるおそれがかなりあり、黄龍に行けないリスクがあります。 要するに、この時期は黄龍の本来の水の美しさは見られないということです。 2.九寨溝に関して 九寨溝自体の観光は可能ですが、まだ新緑には早く、緑が不十分ですし、黄龍とは異なりすべての湖・滝に水はあり、その美しさは見られますが、水量不足で滝の迫力に弱さがあります。 以上のことから、この時期の九寨溝・黄龍観光はお勧めしません。どうせ行くなら、よきシーズンを選ぶべきです。夏なら、雨季シーズンで雨の可能性もありますが、8月中旬までなら、夏の緑と高山植物の花が見られ、よいシーズンといえます。ただ、観光客は増えますが。
km45さんお勧めの観光地は? 私の知りたかったことを詳細にわたり教えてくださりありがとうございます!お陰でこの時期の九寨溝・黄龍の様子が手に取るようにわかりました。 実は事情があり、3月26日頃から娘の春休みが終わるギリギリまで、上海に行かなければならなくなりました。上海は何度も行っておりますので、どうせ中国に行かなければならないのなら、この機会を利用して、以前から行きたかった九寨溝・黄龍を目指せば一石二鳥! と思いついたのはいいのですが、やはり春に九寨溝・黄龍は難しいようですね。あのすばらしい自然を堪能したいと思っておりますので、夏、初秋頃を念頭に、改めて考えたいと思います。 それで改めてkm45さんにご質問させてください。ココではテーマ違いとは思いますが、上海を起点に、2泊3日、あるいは3泊4日ぐらいで行って帰ってこられるような、km45さんお勧めの観光地を教えていただけないでしょうか? ずうずうしくてすいません。 中国は好きで、今まで敦煌、西安、北京、桂林、広州、鄭州、蘇州、香港、マカオなどには行っておりますので、これらを除く場所で教えて頂ければ嬉しい限りです(主要観光地は結構行ってしまっております)。 ちなみに、大自然とか遺跡も古いモノの方が好みです。 何卒よろしくお願い申し上げます。
杭州はいかが >敦煌、西安、北京、桂林、広州、鄭州、蘇州、香港、マカオなどには行っております ということなら、上海近くなら、杭州でしょう。西湖も春になり、散策にいいでしょう。西湖と周辺の寺などで一日、また歴史に興味があるなら、ガイドブックにはまず載っていませんが、市郊外にある長江文明の遺跡、良渚・跨湖橋遺跡で一日で、ここには最近建設された博物館があり、逸品の遺物が展示されています。また、紹興に足を伸ばし紹興酒をたしなみ一日、以上で3日間の観光となります。 なお、両博物館に関しては、私のブログ『歴史と中国』http://km45.spaces.live.com/の「杭州・良渚博物院―中国雑感〔3〕―」(2009年10月21日付)「杭州・跨湖橋遺址(遺跡)博物館―中国雑感〔4〕―」(2009年10月24日付)をご覧下さい。
成都の場合 成都と周辺の観光(3泊4日) 1日目は成都市北方面で、午前中、パンダの可愛さ楽しむパンダ基地、午後、古蜀文化の代表遺跡の三星堆博物館、それに帰りに五百羅漢の古刹宝光寺。 2日目は市内で、三星堆を継承する金沙遺跡博物館、武侯祠・杜甫草堂等。 3日目は北郊外の、世界遺産の都江堰(古代灌漑施設)・青城山(道教聖地)。 観光派の基本は以上ですが、これに本場の四川料理を楽しんでください。お勧めは、入ウェーブ四川料理店の川菜銀杏酒楼(臨江中路)、薬膳料理の成都同仁御膳宮(総府路)、火鍋の川江号子などです。