Q&A

香港の大気汚染

公開日 : 2013年03月14日
最終更新 :

5月に香港に行く予定です。

大気汚染は大丈夫でしょうか?

  • いいね! 0
  • コメント 3件

3件のコメント

  • 特に大きな変化はありません

    大気汚染というのが昨今の中国北部の大気汚染とそれが黄砂とともに偏西風に乗って日本に到達している問題のことを仰っているのであれば、あまり影響はありません。

    冬場は北風もある程度吹きますが、緯度の低い香港ではそれほど多くはありませんし、汚染地域からは1000キロ以上離れており、華南地域との間には高い山脈もありますので。

    ただし、確か2,3、年前に一度だけたまたま黄砂が大規模に発生した時にちょうど珍しくかなり強い北風が吹いたことがあり、その時は香港中がかすみがかってしまい、数メートルぐらいしか視界がなかったという観測史上もっとも汚染度が高くなったということはありました。でもそれは非常に稀なケースです。

    少なくとも黄砂と偏西風の影響だけに関しては日本の西日本の方が影響は深刻でしょう。

    とはいえ、香港の待機が非常に綺麗かというとそうとは言えません。ただそれは季節的なものではなく、恒常的なものだということです。

    個人的には東京と比べて特にひどいと感じることはあまりありません。以前に比べると香港も環境汚染対策が進み、公共交通機関もバスは低公害の欧州基準のものに、タクシーやミニバスはLPガス車に置き換えが行われています。工場も大規模なものはすでに大陸に移転してしまっていますし。

    ただし、気管支系が弱い東京出身の知人は時々ちょっと苦しいときがあると言っています。香港では環境対策が進んでいても、隣接する中国本土の広東省は一大工業地帯ですので、強い北風が吹くと大気汚染物質が香港に流れ込んできてしまうのです。香港では青空は普通に見られますが、広東省の土地部では晴れている日でも空はスモッグで真白ということが珍しくありません。

    また香港の中心部のビクトリアハーバー沿岸は地形的に空気がこもりやすいので、風がない時などはコーズウェイベイなど、渋滞の良く発生する大通りでは排気ガスで息苦しく感じることはあるかと思います。ただ、香港の7割は山地なので、その他の地域は緑に囲まれていて、海風が吹くので、空気も綺麗なところも多いです。

    それから今の春先の時期はしょっちゅう香港全体が真っ白に見えることがありますが、それは大気汚染による光化学スモッグなどではなく、純粋な「濃霧」です。

    3月、4月ごろは急激に気温が高くなり、湿度が上がるので濃霧が発生しやすいのです。30度近い気温で、最高湿度が90~100%の日が続くような気象条件だったら、全世界のどこの町でも真っ白になります。その証拠に夜になると気温も下がるので霧は晴れます(大気汚染だったらそうはいきません)。

    最近では日本人観光客の方々だけがマスクをしている姿が目立ちます。まあ香港も大都会ですし、空気がとてもきれいだとはもちろん言えないので、マスクをしたいという方にその必要はないと意見するつもりは毛頭ありません。ただ、北京のような米国大使館が人間が健康に住める場所ではないと警告するような大気汚染を心配されているのであれば、そのようなレベルでは決してありません。

    香港の平均寿命は最新の統計でついに日本を越えて世界一になったほどです。健康に多大な影響があるほどの大気汚染地域であれば、そのような結果にはならないでしょう。

    気管などが弱い方は特に大通りの近くなどでは常にマスクをしておいた方がいいでしょう。でも普段日本の大都市で呼吸困難に陥ったりしないのであれば、香港でも特にマスクをしなくても、大した差は感じないのではないかなと思います(あくまで個人的な感覚なので、人それぞれ違いはあるかと思いますが)。

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    詳しく解説していただいてありがとうございます。

    返還前の香港しか知らないのですが、久しぶりに行こうと思っています。
    分かりやすく、さらに詳しく情報いただいて大変参考になりました。

    ありがとうございました。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 13/03/14 18:28

    大丈夫な訳ない

    中国本国は勿論、近隣諸国も
    もっと真剣に対策を練るべきだと
    思います。

    中国は喫煙率が高いのですが、喫煙率の上昇(こちらはむしろ減少)
    に対し、肺がん率のそれが劇的に上昇。二年程前の上海市民
    がん罹患率は1.5%越え。まあ、この手の国にありがちな
    ”発掘”というファクターは無視できませんが。

    生き物が身につけている物理的防御機構がほとんど効かない大きさなので、
    直接肺にまで達します。それもただの微粒子ではない。放射線と同じく、
    ”ただちに”影響が出るものでもないので、政府や自治体もかなり曖昧な
    表現でお茶を濁しています。

    香港はSARSの時は、ほとんどがマスクをしていましたが、最近は激減しています。
    装着率はむしろ台湾のほうが多いように思われます。ああ、もっと多いのは
    その東の大きな島国ですね。マスクしたまま会議に出てもTVに映っても
    問題になることはないという面白い?国です。

    ここ数年のことでしょうか。緯度の関係で黄砂なんか来ないと思っていたら、
    良く覚えているのは昨年。世の中が黄色いのです。確か、数日で、台湾、香港を
    行き来したので、どちらでも”観測”できました。先月も香港の空港が、晴れている
    のに霞んでいる。客室乗務員って、住んでいるのに意外に香港のことを知らない
    のですが、もう20年住んでいるかたに聞けば、香港の汚染は酷いと言っていました。

    ですから、汚染に”大丈夫”はない。これは放射能と同じで、少なければ少ないほど
    良い。しかし、これも放射能と同じくゼロにすることは不可能(生まれてから汚染を
    ゼロにして生活すれば、そこから出た途端に死ぬ)なので、付き合って行くしかない
    のです。我々人類は地球からは逃げられないので。

    やはり放射線と同じく、”正しく怖がろう”ではないのでしょうか。

    なお、5月の香港は暑く湿気も相当なものなので(湿気は微粒子を落とすのに
    効果的)、N95なんかをしていたら、くらくらして、慣れない人は倒れます。
    何より、かなりインパクトがあるので、覚悟して装着しましょう。
    通常のマスクではすり抜けます。

    PM2.5濃度は西日本以上です。100 (立方メートル当たり)を軽く越えています。
    1回の呼吸で全て吸着するとすれば、大雑把な計算で、数ミリグラムの微粒子を
    吸い込んでいることになります。無防備が如何に恐いかがわかりますよね?

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 退会ユーザ @*******
    13/03/14 10:56

    参考

     2月に在香港日本領事館から以下のような発表がありました。
     ページ中にあるリンク先の情報も参考になります。

        http://www.hk.emb-japan.go.jp/jp/security_others.html

     春になれば風向きが変わるので状況は違ってくるとは思いますが。。。

    • いいね! 0
    • コメント 1件

    早速の回答ありがとうございます。

    参考にさせていただきます。

    • いいね! 0
    • コメント 0件