カシミール3Dによる計算

普通に計算することが出来ないので、カシミール3Dという
地形図ソフトを使います。

このソフトは、パソコン上で、ある山の頂上からの展望をCGで描き
出すことができます。地球のゆがみを加味した地形データをもと
にして計算します。

コルシカ最高峰のサント山の頂上からエズが見えるかどうか、
データを入れてみれば、それで解決です。

ただ、上記ソフトのための地中海方面の地形データがないので、
サント山を、北緯42度22分の緯度線に沿って東に移動し、北海道
の渡島半島(東経140度)にもってきます。これを仮想サント山とします。

仮想サント山からどの範囲が見えるかを描画したのが下記画像です。
http://www.shinshu-a.com/cgi_image/sdbbs/702.jpg

仮想サント山は、画面左下、すみっこにある赤い丸です。
仮想サント山から見える範囲は、ピンク色の領域です。
本当は、エズの方角に相当する仮想サント山の北北西の方向を
見たいところですが、日本海の沖合であり、地図データがそろって
いません。(描画不可)

海で、一番遠い地点はどこか、と探すと、留萌地方、暑寒別岳
の沖合が見つかります。細いピンクのセクターが海上で突然
消えているのが見えなくなる場所です。

その場所付近の経緯度を調べるとこうなります。(A点と呼ぶ)
  北緯43度50分、
  東経142度45分 

A点を、東経140度の経度線に対して折り返した日本海沖合の
下記地点も同様に見えるはずです。(B点と呼ぶ)
  北緯43度50分、
  東経137度05分 

つぎに、舞台を北海道から地中海に戻します。

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1件のコメント

  • 結論は 「見える」

    舞台を北海道から地中海に、緯度線に沿って平行移動します。
    (地中海の地形データがないため、同緯度の北海道で計算した。
    それを、現地に焼き直すのが目的)


    仮想サント山(渡島半島) ⇒ サント山(コルシカ)
         北緯42度22分
         東経140度00分 ⇒ 東経08度56分


    A点  ⇒  新A点  
      北緯43度50分、
      東経142度45分  ⇒ 東経 08度56分 
      (暑寒別岳沖 ⇒ イタリア内陸)

    B点  ⇒  新B点    
      北緯43度50分、
      東経137度05分  ⇒ 東経6度11分
      (日本海沖 ⇒ フランス内陸)

    サント山からは、新A点、新B点が見えることになります。


    また、エズ駅が新A点および新B点よりコルシカに近いこと
    は明白です。

    エズ駅の経緯度
      北緯 43度43分
      東経 07度21分

    これより、エズ駅からは、サント山(コルシカ最高峰)の頂上が
    多少の余裕を持って見える、という結論になります。

    海抜400mのエズの村からは、コルシカが島として認知でき
    る程度に見えるかも知れません。


    いかがでしょうか。どこかに誤認がありますかね。

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