レポート

キプロス島旅行記・・・お酒とお食事 その2

公開日 : 2013年03月13日
最終更新 :

ワイン博物館とリマソールの夜ごはん

 リマソールのOld Hospitalから、バスで20分くらいの「ワイン博物館」に行く。が、「サイプラス~」とうたっているものの、勝沼のちょっと大きなワイナリーの自社博物館と同程度で、しょぼい。試飲なし、試飲つき、つまみ付き、の3種類の料金カテゴリーがある。5000年以上のワインづくり歴史があるキプロス島の「歴史」を見たいなら、価値はあるかもくらいだが、時間をかけて行くほどのことはないか。地下にショップがあるが、ここもまあそれほどの品揃えではない。勝沼のワインの丘の地下セラーなんかに比べれば・・・・

 おもしろいのは試飲コーナーにはキプロス固有種のジニステリー(白)、マブロ(赤)の2種類と有名な酒精強化ワインのコマンダリア、シヴァニア(グラッパのキプロス版)の4種類だけで、地元葡萄ワインしか置いてないこと。もうちょい商売っ気を出して、シャルドネだのメジャーなワインを試飲・販売すれば良かろうに、と思うけど・・・・

 ご存じ、コマンダリアが一番有名。テンプル騎士団が持ち込んだ樹を今でも使っている。とか、クレオパトラの時代にもあったとか。いろんな物語があるが、甘口のデザートワインで、私はこの手のワインは苦手なのでパス。ジニステリーはドライよりセミ・ドライがいいです。という博物館員のお勧めに従い、セミ・ドライのジニステリーを一本買う。

 ところで、キプロス共和国を歩くと、ビールについては「Keo」ブランド一色で、どこにもここのサインが出ている。同国の四大ワイナリーの一つでもあり、同国最大の酒類メーカーで、リマソールの郊外に工場を持っている。(かの有名な英王、リチャード・ザ・ライオンハートが結婚式を挙げたお城から歩いて15分くらい)工場見学(ビールかワインか分からないけど。)もやってるみたいなのだけど、調査不足で断念。工場までは行ってみたが、ショップが14時~16時に開いている。とかいう役に立たない情報だけ得て帰る。これが北キプロスに行くと「Efes」一色になるのだけど、それは後で

 リマソールのレストラン街は先のお城の近くと、あと反対のSt.Andrew通りの民芸博物館の近くだったか、
大きなレストラン・コンプレックスがある。入ったお店を失念したのだけど、キプロス共和国二日目の夜はこのリマソールのお城近くのレストランに入る。

 メニューを眺める。(英語あり。)スターター・・・とあるのだけど、これはいわゆる前菜とどう違うのか・・・・今日はワインを飲むのがメインなので、何かないかと眺めているとFettaチーズの盛り合わせ。がある。これで行こう。と注文。やってきたのは二人前分はあったか、Fettaチーズがそれはそれはたくさん盛られていて、横にトマトのスライスにオリーブ油をかけたもの。見ただけで感動。肝心のワインはボトル一本18ユーロ前後からあるのだけど、どんなワインか分からず一本頼むのもリスキーなので、グラスの白を頼む。すると、珍しい。・・・クオーターのボトル(187ml)とグラスを持ってきた。よく冷えていて、Fettaチーズを一口食べると、最高・・・・である。エチケットがギリシア語で書かれていて、何のワインか分からないが、このままグラスワインで行くことに。

 メインディッシュは「クラブサンドイッチ」にする。これは旧英領をひきずっているんだろうなあ・・・香港のアイリッシュパブなんかでクラブサンドを頼むと、ポテトの盛り合わせにサンドイッチ・・・大体想像がつく。そんなことより、Fettaチーズがおいしい。二本目を飲んでいると、店員が来て、「クラブサンドを今用意しているから、ワインが間に合わなくなるのでは?」ということを言いに来てくれた。余計な心配なのだけど・・・・ついでにこれはキプロスのワインかと聞くと、そうだ。という。何と言う葡萄かというと、聞いてくる。というので引っ込んだ。

 結局、三本目を飲んでる時に、サンドイッチは来たのだけど、これもおいしい。やはりポテトが山盛りについている。と思ったら店員が来て、申し訳ない。これはギリシア産のワインだ。とのこと。葡萄は聞いたことのない品種で、これまたメモしそこなった。そうこうしていると「店からのプレゼントだ。」ということで四本目を無料で持ってきてくれた。で、結果としてボトル一本分飲んだのだけど、クォーター三本分で12ユーロ。結局合計30ユーロくらいしたし、キプロスワインを飲めなかったのだけど、ワインもチーズもサンドイッチも良かった。店を出て歩きだすと、三分くらいで見知らぬところへ。そこそこ酔っている。元のレストランに戻り、出直し。宿に何とかたどりつく。

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