さて、ラルナカ空港に到着。キプロス共和国への入国は第二の関門です。島国は何気に「帰りのチケット」を求めることが多いですが、違法出国チケットの写し。しか、持ってません。心臓ドキドキでしたが、パスポートチェックのみで入国スタンプが押されました。しかし、もし将来、再入国することがあれば、もめるかも。・・・将来のシュンゲン協定加盟時に「ブラックリスト」として、そのまま加盟国に渡されたりして・・・・なんてことは、考え過ぎか。
三日目にリマソールからニコシアへ移動。そのまま、北キプロスに入り、北ニコシアで宿をとるつもりでした。(以下、便宜上北ニコシア、南ニコシアと表記します。)南ニコシアのバスターミナルから、レドラ通りの入口まで歩いて五分くらいでしょうか?分断都市というとベルリンを思い出しますが、この街も一番の繁華街てあるレドラ通りの行き止まりが、検問所になります。マック、スタバ、KFCもある普通の通りを歩いていくと、ちょっとした広場があり、そこから先に狭い道が続きます。
右手にキプロス共和国の警察(当然のことながら、北は「国家」でなく、「トルコ軍不法占領地域」なので南にとってのイミグレがあるはずがありません。なお、トルコの肩をちょっぴり持つならば、1960年のチューリッヒ・ロンドン協定で、トルコ、ギリシア、イギリスの三国と国連は、「キプロスへの軍の駐留」認められていて、トルコ軍による1974年の介入、占領も違法・・・というかは微妙なところがあります。)
がありますが、パスポートの表紙を見せるだけでOK。少し歩くと、左手に北キプロス・トルコ共和国のイミグレがあります。ここで、パスポートを出すと、別紙のビザ用紙をくれ、名前、パスポート番号、国籍を書いて提出すればOK。パスポート番号は登録しているので、「出国」時にこの別紙を持ってないと、面倒になるかも・・・。もちろんパスポート本体にスタンプを押してもらうことも可能です。
北ニコシアで宿を取り、南ニコシアの観光に行くために、一時間後に検問所へ。北キプロスのイミグレで別紙とパスポートを出すと、出国スタンプを押して、別紙を返してくれます。南に行くと先の警察がありますが、表紙を見せるだけでOK。
ということで、一日何度も行き来しても、問題ないみたいでした。その日はもう一度北に「再入国」して、北ニコシアのホテルに泊まりました。翌日に「北に一泊して南に戻っても大丈夫か、?」を確認するのと、南ニコシアのナンドス(南アフリカ起源のチェーンレストラン)で食事をするために再び南に越境。何も問題なし。
都合三度通りましたが、現状況では、日本パスポートなら行き来自由。というところか。おかげで、「別紙」は三枚手元に残りました。
結局、北は国家の体裁を整えるため(?)イミグレにこだわっているものの、キプロス共和国は全くこだわってない。・・・・ただし、キプロス共和国の重要なルールとして、「キプロス共和国の入国印がないと、キプロス共和国を出国できない。」というのがあります。(これは明文化されています。)よく考えれば当たり前なのですが、北キプロスに「不法入国」して、キプロス共和国から出国することはできません。注意が必要です。