昨年11月8日（木）午前11時前、バンコクのフアランポーン駅からの、夜行列車で、ノーンカーイ駅に着いた。
駅前から、トゥクトゥクで、イミグレーションに行き、シャトルバスで、ターナーレーン（ラオス）に行こうと思った。
2年前、ノーンカーイのイミグレーションから、ノーンカーイ駅まで、トゥクトゥクで往復したが、片道30バーツだった。
ノーンカーイ駅前には、トゥクトゥクが数台いた。
列車の乗客が、大勢降りてきて、トゥクトゥクに乗り込んだ。
私も、トゥクトゥクと交渉した。
トゥクトゥクのドライバーは、みんな、そろいの緑のジャケットを着ていた。
私が、「ノーンカーイのイミグレーションに行きたい。そこから、シャトルバスで、ターナーレーンに行く」と言うと、どのドライバーも、「イミグレーションは、駅の中だ」と言った。
「250バーツ出せば、乗せてやる」と言うのもいた。
駅に、イミグレーションがあることは知っている。
そこで出国手続きをして、国際列車に乗り、ターナーレーンで降りると、ターナーレーン駅にも、鉄道客用イミグレーションがある。
2年前に、国際列車を利用したから、全部、知っている。
私は、「シャトルバスに乗って、ターナーレーンに行きたい。イミグレーションに行ってくれ」と重ねて、交渉した。
トゥクトゥクのドライバーは、「トゥクトゥクは、バスステーションに行く。みんな、そうだ」と、いっぱい乗ったトゥクトゥクを指さした。
外国人が、3，4人乗ると、トゥクトゥクは、いっぱいになり、走り出した。
トゥクトゥクのドライバーが、嘘を言っていることは、明らかなので、嘘つきたちが、いなくなるのを、待とうと思った。
が、用もないタイ人のグループや、私の周りをうろつくトゥクトゥクのドライバーたちは、いなくなる様子もなかった。
私は、少し離れたところにあるトゥクトゥクへ行き、交渉した。
ドライバーは、「50バーツ」と言った。
私は、「30バーツだ！去年、30バーツだった！」と言った。
私が、後部座席に乗り込むと、ドライバーは、「5０バーツ！」と繰り返した。
私は、「30バーツ！」と言い返した。
後部座席の正面に、料金表が貼ってあり、値段が英語で書いてあった。
「鉄道駅から、友情橋までは、片道20バーツ。往復35バーツ」と書いてあった。
「これ以上高い場合は、警察に連絡しろ」とも書いてあった。
イミグレーションは、近く、歩ける距離だった。
私は、20バーツ札を出して、「ここに、20バーツと書いてある！警察を呼べ！」と言って、そのまま、そこを離れた。
イミグレーションに行くと、さっき、鉄道駅から、トゥクトゥクに乗った、外国人たちが、列を作って並んでいた。
「バスステーションに行く」と言っていたのは、嘘だったのだ。
私は、慣れているから、騙（だま）されないが、初めての人だったら、騙されるだろう。
気をつけよう！
