レポート

新しいラオス観光公式ガイド本

公開日 : 2013年01月31日
最終更新 :

昨日大宮ロフトにあるジュンク堂書店へ行って新しいラオス旅行ガイドを見つけました。
地球の歩き方とは別にラオス旅行の重要な参考になると思います。

出版社はめこん、書名は『ラオス観光公式ガイド』(2013,1月初版)
ラオス情報文化観光省監修、藤田昭雄編。定価1,700円(税別)。

章立ては、1.ラオス旅の楽しみ、2.ラオスの旅を組み立てると、旅行の総論から始まります。
1章ではラオスの暦から年中行事を紹介しているのがよい。
2章では旅行に適した時期、公共交通手段をきちんと説明、情報もしっかりしている。宿の総論と入国手続き(ビザ)について。

3章以降は各エリア毎の紹介となるが、特徴的なのは首都のビエンチャンから始まらないこと。
北から順にラオスの諸地域を県毎に紹介する。このあたりは行政機関である情報文化省のチェックが入っているのか、編者は各県の情報を公的機関から事前にもらっているのだろう。

実のところまだ詳細は読み込んでおらず、よく知っている町などを目を通したに過ぎないのですが、案内は詳細で年中行事などもよく紹介されています。時期を得た写真が豊富で楽しい。
個別の宿やレストランなどの案内はないが、それはガイドブックの情報を古くさせない方法でもある。
ガイド本の作り方としては非常に参考になります。

終章はラオス学習ノートと名付け、ラオスの国土、歴史、民族宗教などの概略が書かれている。概略に過ぎないけれど、編者の志が感じられる部分でもある。

編者の藤田昭雄さんは実は地球の歩き方創刊メンバーのひとり。たぶんヨーロッパ地域が彼の専門だった。
JICAのシニアボランティアとしてラオス情報文化観光省観光促進局で活動。その実績がこの本になったと思われます。

地球の歩き方の編集プロダクション関係者も参考のためにぜひ一読すべき一冊と思います。



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3件のコメント

  • Re: 新しいラオス観光公式ガイド本

    なんというか、旅行者の目線、スタンスを
    維持したまま現地に長期滞在した人が作る
    ガイド本というのはひとつの理想的な形かな
    と思います。

    べったり定住してしまうと旅行者目線でなく
    なってしまうので。

    JRの駅の自販機の前で路線図をながめている
    外国人旅行者をみるときに、こっちは仕事で
    忙しいのでヘルプできないけれど、そこに
    海外での自分の姿をダブらせてしまうときが
    あって。

    もうひとつは、ネット上にガイド本があって、
    最新情報を入手した人がどんどん更新していく
    というパターン。

    ガイドブックのあり方も過渡期なのかなぁ、と
    思ったりします。

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    めこんからは別本も予定があるはず

    歩き方ラオス編の創刊にかかわった写真家のKさん、やはりめこんからラオス案内本を出版する予定。
    いままで紹介されていない地域も旅行されているので楽しみなのですが。
    どうなったのか訊ねたときにはもう原稿は出版社、という話だったのですが、その後どうなったのか。

    なぜか、公式ガイドの方が先に出版されました。

    時間が経てば、情報は古くなり、再び著者のチェックが必要になります。
    物価の上昇が激しいので宿代や運賃が変わるし、新しいアコモデーションもできてきます。

    出版スケジュールは出版社側の事情もあるみたいです。

    各種のガイド本が出版されて、ふたたびラオス旅行ブームになるのかどうか。
    日本人の経済事情はちっとも好転しないばかりか、もはや破局が近づいているようでそちらが懸念されます。

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  • ラオスガイドブックに感想を付け加えると

    今回の「ラオス観光公式ガイド」は編者の藤田昭雄氏のまさに労作です。
    シニアボランティアで現地でお願いされたのは、それまでの英語版を翻訳した日本語ガイドブックの翻訳の手直しだったそうです。わたしの手元にも『ラオス旅行ガイドブック2010年度版』があります。

    しかし、藤田さんは英語版自体が日本人への旅行案内としてはぴったりしないことから、全く新しい日本語版ガイドブックの製作をスタッフに提案します。
    このような面倒くさい企画は公的機関はなかなか受け入れようとしないものです。藤田さんの熱意とガイド本製作の経験が、現場のラオス人スタッフを動かして、新しいガイド本が作られていきます。その辺りの経過はわたしの想像に過ぎませんが、その壁を乗り越えなければ新しいものは生まれなかったでしょう。

    次は日本語版をもとに英語版ガイドが作られるのでしょうか。しりません。

    ポンサリー県の案内で、県北部地域はもとはラオス(ランサーン王国)の領土ではなく、タイルー族のシプソンパンナー王国の一部であったこと。フランスがウー川流域を割譲してラオスに編入し、シプソンパンナー王国は中国(雲南)の版図にされたことが書かれています。これは以前のガイドにも書かれていた貴重な歴史の一こま。

    物足りないのは、近隣諸国への交通案内です。ビエンチャンからベトナム・タイ方面のバスの案内はあるけれど、地方都市から国境を越える交通手段が書かれていない。
    たとえばサムヌアからベトナム。チャンパサックからカンボジア。

    こうした案内があれば、旅行者はずいぶん心強いのですが、やはりラオス一国から周辺へ広がれないのはラオス政府の監修が入るからでしょうか。

    おそらくラオスではビエンチャンや主要都市のインフォメーションで質問すれば、おお日本人旅行者ならいいガイド本があると言って、頒布してくれるのではないかと思います。
    でも日本で購入して目を通しておくのが楽しいですし、その代金はちょっぴりの援助でもあるのでしょう。

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  • 買います。

    ラオスは、ロンプラと歩き方くらいしか
    ガイドブックがない。両書とも、情報は不十分。
    日本語で読みやすそうだし、歩き方編集部のOBが、
    本体を離れた後、どんな仕事をしているのかも
    興味がある。

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    レスありがとうございます

    くつろぎさん、レスありがとうございます。
    書き込みに反応があるのはうれしいです。
    この本、ラオス情報文化観光省監修というので、ラオスに行けばビエンチャンなどのインフォメーション、日系旅行社などで手にはいるかもしれません。
    でも日本で先に購入して目を通しておくのは悪くないと思います。

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