10月のことです。サンモリッツからミラノへ抜け1泊しました。ホテルは駅前のミケランジェロで、ホテルの入り口から駅前の様子が見渡せる所でした。キャリーを奪われて呆然としている女性がいたり、地下鉄の自販機の横には勝手に自販機を操作してお釣りをチップ代わりに返さない女性などなど。いつになく神経質になっていました。
チューリヒへ戻る列車に乗る時のことです。私が見ていた時刻掲示板にホームナンバーが出たのは20分程前でした。ホームナンバーが出てごった返す2等のワゴンの前を過ぎると、1等のワゴン前のホームには何人かの女性がいるだけでした。列車の三段程の階段をキャリーを上げるのは結構大変だと思っていると、若い女の子が手伝ってくれ荷物も座席の下に入れてくれました。さあ座ろうとすると、赤ん坊を抱いた女が二人ほど来て「ここは貴女の席ではない」と言いだしたのです。「いや、そんなことはない」と指定券を見比べて言い合っていると又若い女の子が来て「ここは貴女の席よ。」と言ってくれたので、「そうよね。」と再び座ろうとすると赤ん坊を抱いた女がテーブルを見ろと私に顔で合図をしたのです。えっ??一瞬何が起きたか訳がわかりませんでした。なんとテーブルの上に私の財布が。。財布にはカードとユーロが入っていたのですが無事でパスポートも携帯もあり、実被害は何もないのです。すぐに若い女の子が来て「財布を守ってあげたのだからチップを頂戴」と言ったのですが、断ると行ってしまいました。何故財布を盗んでいかなかったのか?チップを要求するだけにしては手が込み過ぎている。。結局スキミングされたのではと思い、列車の中からカード会社に連絡を入れ1時間後にはカードを止めることができました。今のところ被害は何もありませんがこれから行かれる方は十分な注意が必要だと思います。