心の名誉

アンコールワットには私も忘れえぬ思い出があります。遺跡も素晴らしかったのですが、そこで出会ったバイタクの運転手です。10年前の古い話です。

【シェムリアップの雨】

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3日間チャーターしてバイクタクシーの後ろに乗りました。私はあまりチップを気前よく渡すタイプではないのですが、彼の仕事ぶりに頭が下がる思いがありました。当時はまだ治安が悪い部分もあって、余分な現金を持ち歩くのも嫌で、タイからかなりぎりぎりの現金しか持っていきませんでした。

私は3日間、彼の背中をみて気になっていたことがあります。東南アジアの人は実は清潔好きでシャツは毎日変えると思っていたのですが、彼のシャツは同じでした。もしかしたら毎日、夜に洗っては朝に着てきたのか?

そのシャツは背中の襟の下あたりに虫喰ったような穴がありました。私は荷物の中にYシャツがあったことw思い出しました。日本なら中古のシャツなど失礼千万の話です。私は思い切って最後の日に約束の料金を払って、最後にシャツをもらってくれるか訪ねました。彼はとても喜んでくれました。

実は某ドイツ系ブランドのイタリアメイドのシャツだったのですが、彼にはわからなかったと思います。でも彼は大切に着てくれることを確信していました。もちろん現金で10ドルの方が嬉しかったかも知れません。でも私も何も渡せなかったら後悔の念が残ったと思います。


チップの話は掲示板が荒れるテーマのひとつです。人それぞれに意見が分かれます。キャンディス・ホワイトさんのお金ですから、自分で納得できる金額でよいと思います。それを踏まえて私の場合を書きます。

私は仕事に応じて、そして現地の物価も考慮して渡すようにしています。それはアジアの観光地を巡って”外国人のお金”がたくさん入っているところは人心が荒廃しているように感じるからです。世界の矛盾を露骨にみせられるている気がしてなりません。

ある部分でお金は麻薬みたいな所があります。もっともっと。外国人=お金になりやすい。

私はホテルでいわゆる”枕銭”を置くことはしませんが、とても散らかした時とか、何か特別にしてもらった時はチップをベッドサイドのテーブルに置きます。その際にも感謝の言葉を必ず書くようにしています。

同じ仏教国のタイの根幹を成す価値観は”慈悲”と”報恩”だと思っています。カンボジアにも同じ価値観があるのではないでしょうか。どうやって感謝(報恩)を示すかで現地の人との関係が決まってくると思います。

これは個人的な思い込みかも知れませんが、ラファエルさんのガイドさんが嬉しかったのはチップの額だけでなく”心の名誉を与えられる”(タイ語でハイキアットといいます)ことが嬉しかったのだと思います。

私もそのような体験はタイでもたくさんあります。

PS

さすけねえ様は実はあんまり深く考えてないので気にされないように。

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2件のコメント

  • いや、まったく

    本当に荒れますね、ビックリです。>チップの掲示板


    ただ残念なのは、私が「感謝の意」をお金意外で表す方法を知らない
    バカなと断言されたことです。


    私が次回アンコールワットを訪ねるときに、彼らにお願いしようとすることも
    私の「感謝の意」を示すには足りないように思えて気ました。
    浅はかで知恵の足らぬ私はそうするよに他に手立てがないのですが。

    ですが、謝礼を併せてお渡ししようという気持ちに変わりはありません。
    5,000円じゃないですけど!!!(笑)

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    いやお分かりになっていると思いますよ

    ガイドさんを旅行会社に指名するということは、それだけで充分にその人に取っては”心の名誉”だと思います。同じガイド仲間やボスに対して彼は鼻が高いはずです。これけっこう大事です。

    もし前回の訪問で彼との会話とか行動の中で記憶していることがあるなら、それをヒントにしておみやげでも友情の証になるようなものを送ってもいいでしょうね。旅先でお世話になった人に日本の絵葉書を送ることもありますよ。喜んでくれます。

    謝礼も渡すのはいいんじゃないですか。おそらく仏教国の「物事に執着しない」という文化で前回のことにはこだわってない気がしますが、その分の自分の気持ちとしてあわせた分をあげることが悪いとは思いません。

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  • インドのリクシャワーラーにシャツをあげようとしたら帰ってしまった、ホテルの人が返した

    マンジンさん今晩は~~~

    さすけねえも、全く同じ。

    インドの何とかという鳥の楽園の所で(その時はベンガルトラとっその鳥の楽園がメイン)。

    排気ガスのでない電気自動車と人力車を選べる。

    そのリクシャワーラーが同じく穴の開いたシャツで、シャツをあげようと思って待っていてねといったのに帰った。

    あとで、ホテルマンが帰れと行ったのだと分かって悔しかった。

    その当時同じ年齢の子どもを二人とももっていた。

    富める国と貧しい国の格差は、

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    今日も飲みすぎ?

    さすけねえ様、あんまりトピ主さんを不快にさせないこと。

    爆笑王はおふざけでも楽しく場を盛り上げなくてはね。

    参考までに書いておくとガイドは高収入です。お金持ち相手の商売は稼ぐという事実があります。

    「ガイドって職業のステイタスは高くないけど実入りのいい仕事なんよ、まあ水商売みたいなもんやわ」

    というのはタイ人ガイドを旦那に持つ私の友人(日本人)の言葉です。ゆえに遊び人も多いとの彼女の言葉です。ちなみにそういう本人の旦那との出会いは最初のタイ訪問のガイドが彼だったのです。

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