パルミラへの足と遺跡への足

ダマスカスからパルミラは早朝から夜遅く、果ては夜行便までプルマンバスが頻発しているので、好きな時間にダマスカスのガラージュ・ハラスターに行けばよいです。昼間は１時間おきくらいに出ています。

パルミラからハマですが、かつてはホムス乗継ぎが一般的でしたが、今は１日３便くらいハマ直行（ホムス経由もあり）があるようです。パルミラ遺跡の最寄り町タドモールにはプルマンバスターミナルがなく、遺跡とは正反対の町外れにバス各社の事務所が１００メートルおきに並んでいますので、行くのは面倒ですが、そこで聞き込みをすると各社比較できます。街中のホテルなどは、どれか１社のチケット発券代行とか、呼び込みをしているだけなので、そういう人達がこの時間のバスしかないと言っても、他社のバスがあることがしばしばです。
また、パルミラ（タドモール）始発のバスというのは少なく、ほとんどがデリゾール方面からのバスへの途中乗車となりますので、事務所でも空席があるかどうか把握してない場合があり、ホムス方面は満席で乗れないこともあります（ダマスカス行きは便数が多いのでまず間違いなく乗れますが）

パルミラ遺跡の足ですが、どのくらい時間をかけるかにもよると思いますが、一般的なポイントで車を使わなければ無理なところはエラベール家の塔墓〜三兄弟の地下墳墓　のコースです。ここはチケット代金がかかり、鍵が空く時間が決まっているので、車で２カ所目に行かないと閉まってしまいます。また、どちらの墓もタドモール中心部からも歩くには遠い場所にあります。

アラブ城への足もよく話題に上りますが、中心部の遺跡の一番奥からなら、徒歩で登っても１時間かかりませんし、遺跡全体を俯瞰する登山道なので、意外と楽しく登れます。自動車道は裏側を迂回して城まで行くので、徒歩の３倍くらいの道のりです。タドモール市内を歩いていれば、いくらでもタクシーのお誘いがあるでしょう。

ちなみにタドモールのタクシーは、すべて自家用車を使った白タクで、シリアでも最大級の観光地なのでたちの悪い運転手ももちろんいます。