家族とローマに行きました。
8/2スペイン広場の一番上の方(絵を売っている辺り)で
ミサンガ売りの被害に遭ってしまいました。
ラコステのポロシャツを着た小奇麗なイタリア人(モロッコ風)が「ながとも―」と声をかけてきた。日本人と見分けてから、商売を始めてる。
娘・嫁さんと私、四人にミサンガを巻きつけていった。
さて、請求は25ユーロ。これは高い。
たかが紐。目の前で白と赤と緑と三本の糸を絡めて、ミサンガにして結びつける。
こちらは求めてもいない。押し売り。
それでも、争うくらいならまあいいかと甘い緩い考えで(今となっては後悔してるけど)
旅の思い出にと25ユーロ払ったら、
「1人25ユーロだ、4人いるだろ」と調子に乗ってきた。
高すぎると伝えても相手も引かない。
考えてみれば、そもそも、対等な交渉じゃない。
押し売りに対して値段交渉している段階で、商品購入を認めているようなものだ。
相手は、取れるだけ取ってやろう、騙される方が悪い、騙す自分は悪くないと強い信念で押し売りをしている。
こちらは、なるべく争わないように丸くまとめようなんて気持ちがあるから、どれだけとられるかがポイントの攻防になってる(とられるのは確実)。
すると、子供はサービス、嫁さんと私とので、50ユーロと言ってくる。
さすがに いいかげんにしろと思って、
日本語で「返せ、こんなんいらん。NO THANK YOUや」と言って、
相手の財布から渡した25ユーロを抜き取ろうとした。
相手も慌てて財布を引っ込めて、
嫁さんの方に寄って行って「ハズバンド(夫)が怒ってる」「愛し合ってるなら何とかしてくれ」とか言ってる。
「こんなん外せ。返す」「こんなんいらんのや、金返せ」と相変わらず日本語で比較的大きな声で言ってると、
向うの連れが集まってくる。どちらかというと日本語が苦手みたいな不良外人。
暗黙のプレッシャーをかけてきている。黙って払えとばかりに。
それでも、「いい加減にしろ、外せ」と言ってると、相手の仲間同士でどうするか話し合い始めた。
「システィーナ礼拝堂で祈ったとか言ってたし、25ユーロでいいんじゃないのみたいなことを話し合ってる」
状況は、昼間。善良な人も観光客も沢山いる。店もある。お金を取れるだけ取って警察沙汰にならなければ相手にとっては万々歳。。騒がれる状況は避けたいんだね。
結局、最後は握手を求めてきた。
不良外人も「ハーイ、ボス」といってハイタッチを求めてきた。
最終的に、25ユーロも払ってしまったまま。一応、収束。
(こういうところが甘いんだけど)
家族にぼったくられたと言うと娘たちからは、「お父さん、女々しい!」「お父さん大きな声出すから恥ずかしい」とお父さん批判されるし、嫁さんは笑ってるし。
娘たちの感覚からすると、旅先で大きな声出しての交渉や、断る方が恥ずかしいと感じるのだろう。
思い出にはなったけど、ちょっと嬉しくない出来事でした。
ところで、このミサンガ売りに対して、JTBとか、ローマの観光局とかで、対応できないものか。
旅行者に注意を呼びかけるだけでは、あんなに手際よくされたら防ぐのは難しい。
いったん結び付けられたら、強く文句言って一銭も払わないなんて、普通日本人にできるものじゃない。
日本語の出来る人をパトロールさせるなどしてほしい。、
「ながとも―」とか、日本語で大きな声で声かけてる人(詐欺はするが、見た目はそんなに怪しくない)がいれば、
パトロールが日本語で「大丈夫ですか」と近づいていくぐらいの体制はできないものかな。
パトロールが、現地で声かけてあげるだけで助けてあげることができると思う。
少なくともパトロールに介入してもらって、通訳してくれて、公平に交渉できれば、
ミサンガを買うなら、25ユーロも価値はないから、25セントの商品かな。(まあ払っても5ユーロかな)
ミサンガを買わないなら、1セントも払わない、外してくれとも言えると思う。
ローマで、日本人中心に被害に遭ってるミサンガ押し売り。
日本の旅行会社がローマ市やイタリア観光省の観光局に働きかけるにはどうしたらいいんだろう。
ずいぶん多くの日本人が救われると思う。現地の人とコミュニケーションしたいけど、こんな被害はいらない。
ローマ旅行も楽しい思い出が多い方がいいに決まってる。
詐欺師の高級な服や時計が、日本人をカモにして稼いでるお金と思うと嫌な気分。
中には、お金を払わないのなら「キスをしろ」とか「キスさせろ」という女性被害者のブログも複数ある。
今更だけど、後からでも、対策していけば、旅行がもっと楽しくなると思う。
さて、どう動いたらいいか、考えを持っている人は教えてほしい。
では、チャオチャオ