下記は、ニースからカンヌへ行くバスの時刻表の注書きです。 http://www.nanfutsu.com/cgi_image/bbs/946.gif 「上級者」の方は、すこし時間をおいてから 「添削」 をお願いし ます!
仏文の訳 こんにちは この問題はフランス語が少しでも分からないと、解読しようと興味を持っても、理解困難だろうと思います。 自分はフランス語を習い始めた状態だがこの問題は理解が難しかった、意味が釈然としないという人向けに私なりの訳を書かせていただきます。 (訳が文法上正確でない部分があるかもしれません。不具合な点があれば指摘してください。) (注) フランス語が全く分からない人にはこのレスは無意味ですので、あしからず。 Observation 注意事項 (動詞 observer は、観察する、というのが第一義ですが、観察したことを言う→気付いたことを言う、注意する という意味がある。それの名詞 → 注意事項) Aucune dépose autorisée avant la Passerelle (St Laurent) いかなる降車もバス停「歩道橋」より前では認可されていない(町の名前 サンローラン) (dépose と autorisée の間に 動詞 est があり、~は~です、となるが、省略されている。このような注意書きの場合は省略される。 autorisée は当局などから認可されている、という意味。 Passerelle は 日本で言えば歩道橋だが、道路を横断する以外に、川を渡る人用の専用橋とか、海岸を歩道専用橋で遊歩道にしている、等のものがあります。現地がどうなっているかは知りません。 dépose は持っているものを下ろすこと。乗客を降ろすこと。) Aucune montée autorisée après Mire Juan (Canne) いかなる乗車もバス停「Mire Juan 」のあとでは認可されていない (カンヌ市内) (montée は登ること、バスに乗ることを意味する) 20.40 passe au Terminal 1 sans L'Aeroport 20分と40分のバスは、空港のターミナル1に立ち寄る。 (20と40の間に点があるのは、日本語で言えば「、」点、または「,」コンマで区切った感覚。仏語での点「.」は使われる場所により、日本語の点「、」の役割を持つ。ちなみに、数字の小数点はコンマを使う。 passer à ~ は「どこそこに立ち寄る」意味、次に le が来ているので、au となっています。英語の動詞passとはちょっと異なった使われ方をする。 Terminal や Aeroport が大文字なのは、これらの物が固有名詞的な使い方をしたかったのでしょう。) 青色 Titres Lignes d'Azur NCA acceptés entre Nice et Cagne 青色の区間: ニースとカーニュの間の区間は Lignes d'Azur NCA バス会社の切符は通用します。 (仏語の titre は,英語のtitle に似ていますが、日本語の「タイトル」と同じ意味だと考えるとわかりにくい。仏語では、何かを代表するもの、真の価値はその代表する物の裏に隠れている,または見えていない物を代表する物、という概念だと思います。 有価証券などもtitreといいます。その証券は紙だから物体としての価値はないが、その証券が表している内容に価値がある。 この場面では、titreは普通の切符、乗車できるカード、場合によっては乗車を許可された何かの証明書のような物すべてを代表してtitreといっていると思います。日本語に直せば、ここでは切符と訳すしかないです。 acceptee は受け入れられる。代金として受け取る,等の時に使います。 Lignes d'Azur NCA はバス会社の名前。NCA は Nice Cote d'Azur から来ているのでしょう。) 赤色 Titres Envibus acceptés entre Villeneuve et Golfe Juen 赤色の区間:Villeneuve et Golfe Juen の間はEnvibus(バス会社名)の切符は通用します。 こんな所だろうと思います。 (バスの営業組織、乗り方については既にレスされているとおりで、異論はありません)
mamoru さん、お待ちしていました。 mamoru さん、実は、登場をお待ちしていました。 (スタンバイ、お待たせしました!) この問題は、フランス語、現地事情、バス会社の関係と いった多くの知識が揃っていないと正解が出ない ので、とても難しいですね。 >いかなる降車もバス停「歩道橋」より前では >認可されていない(町の名前 サンローラン) St.Laurent du Var の駅前の <歩道橋> という名前の バス停 よりニース側では降車不可、ですね。理由は 「各停の市バスに乗んな」 ということ。 実際、カンヌ 行きに市内の乗降客が乗ってくると迷惑します。 >20.40 passe au Terminal 1 dans l'Aeroport この部分の正しい解釈は 「ニースの始発点を 20h40 に出る、終バスの1つ前の便は、高架を 突っ走るのではなく、ぐるっと降りて、空港の ターミナル1で拾っていくからね」 という意味。 その昔は、2本に1本は空港経由でしたが、最近は すべて高架を突っ走るようになりました。これは 合理的な処置です。 で、20h40 は、その救済措置 でしょう。 ありがたい。 まったくおなじ部分を100番について出題します ので、みなさんで確認してください。
まとめ 現地在住のゼルプスさんが解説されていますが、お分かりに なりますでしょうか。 ■ ニースからカンヌに向かう200番は - ニース市バス - カーニュ市バス - アンティーブ市バス - カンヌ市バス のサービステリトリーを通過します。 ■ それらの市バスたちとは - 客を奪ったりしない、利便性を損なわない - 運賃で不整合を生じない - バス会社間で精算ができる といった 要請 が出てきます。それを充たそうとすると、あの注意 書きのような制約が出てきます。しかし、これは相当合理的です。 また、ニースとアンティーブの市バスのサービステリトリー内では、 各市バスの切符でこの200番に乗れます。 で、黄色いバリデーョンマシンですが、100番超のバスでは 入り口に、98番未満のバスでは、運転席の後ろにあります。 98番未満のバスで「あれ、ないぞ」 と戸惑う客に対して 運転手は デリエール (後ろにある) と言います。
この問題は結構難しいと思いました。 ∵< くろ坊 さんが指摘されているのが正解だと思います。 フランスの行政の決まりで県(Conseil General)が運営しているバスでは、同じ市内(例えばニース市内)の移動は出来ず、ある市から別な市の移動しか出来ません。 同じ市内を移動する場合は市(Communeまたはville)、または市の共同体が運営しているバスを利用しなくてはなりません。ニース市で言えばLigne d'azur運営のバスです。 よって、ニース市内から県のバスを利用した場合はニース市のお隣のsaint laurent du var市からでないと下車出来ないのです。同じ理由で、県運営のバスではカンヌ市内の移動も出来ないので、カンヌ行きのバスはカンヌ市に入ってからは乗客を一切乗せることができません。 県のバスの運転手は、乗客がバスを利用する際にどこまで行くのか尋ねて、同じ市内の移動の場合は県のバスではなく市が運営しているバスを利用するようにアドバイスしているようです。
補足説明、というか・・・・ ゼルプスさん、解説ありがとうございます。 現実に遭遇するシーンで補足説明します。 下は、100番のバスの前の景色です。 200番も同様です。 http://www.nanfutsu.com/cgi_image/bbs/898.jpg 運賃は1ユーロの定額ですが、運転手はいちいち 行き先を聞きます。 マセナ広場付近から乗るとして - 空港付近(高架の上とか)のとき >> 断られる。 - カーニュのとき >> 硬い切符をくれるので、右の機械でジジとやる。 - アンティーブやカンヌへ行くとき >> 中央のタッチパネルでレシートのような切符を発券 してくれる。 ニースの1日4ユーロのパスで遠くまで行こうとして 断られる外国人旅行者をよく見かけます。 注書きの全体説明はまたあとで。
英語もあって助かる けど、ちんぷんかんぷん。(笑) これを見ると、今までの名所があちらこちらにあって、バスで行けそう。 ↓ http://www.lignesdazur.com/ftp/plans_EN/Nice%20NCA%20%2835d%29bdef2011.pdf NCA の意味がこの地図の右上を見て、やっとわかった。(爆)
オリジナル文献 このpdfが時刻表の全体です。 http://www.cg06.fr/cms/cg06/upload/servir-les-habitants/fr/files/200.pdf この注書きはけっこうややこしく、旅行者にはちんぷん かんぷん。時々、運転手に 「だめ」 と言われています。 運転手は英語でだめな理由まで説明しないのでだめと 言われた客も ??? のままです。 これとおなじ現象が、マントン行きにもありますので 02 として出題します。