レポート

断食前にジューンブライド

公開日 : 2012年06月21日
最終更新 :

あと一月ほどで、ラマダン(断食)月が始まります。
その前に、と、結婚式をあげるカップルが増えています。

以前は、どの家も大きく、広い庭があったため自宅で結婚式を挙げたものですが、昨今はマンション住まいの人が増えたのと面倒を避けるために、郊外の「バーグ(庭園)」で執り行われることが多くなりました。

新郎新婦は朝から大忙しです。新郎は装った新婦を花で飾られた車で美容院に迎えに行きます。そしてパーティ会場までの道のりをゆっくりドライブして、通りすがりの人たちから祝福をうけます。通り過ぎる車もクラクションを鳴らして二人を祝します。白いドレス姿の花嫁はみんな、本当にきれいです。

夜7時ころから式が始まります。その後は、300人以上を招待してにぎやかにパーティが始まります。郊外の通りを走っているとあちらこちらからライブ演奏の音楽が聞こえてきたり、打ち上げ花火が夜空に舞って、ああ、パーティをしているな、とわかります。

男女は互いに見えないように配慮されているので、会場内でヘジャーブを守る必要がありません。どの女性も、頭の先から足の先まで思い思いに、目いっぱい着飾り、若い子達は音楽がある限り踊りまくります。今晩の「ダンシング・クイーン」はだれ?とそれぞれが評価したり、息子のためにお嫁さん探しをするお母さんたちの格好の機会でもあります。

そして、夜中の12時ころまでこの大騒ぎは続きます。

断食月になると、日の出から日没まで(今年の場合、朝6時ころから夜8時30ころまで)一切食べることも飲むこともできません。とても結婚式どころではありません、ね。




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