賠償と補償は異なります 賠償は過失のあった場合で、これは航空会社がすでに負っていると 考えられます。恐らくビジネスクラスにアップグレードでしょう。 行き先が何処かはわかりせんが、通常考えられるのは欧州か豪州 ですね。片道とは言えアップグレードは、安く出している航空会社 でも最低10万円の差額、日本の航空会社なら往復で60-70万円なの で、客側からすれば幸運だった言っても過言ではないでしょう。 問題は補償のほうで、私が少し濁して言った「評価がわかれる」と いう点がここにあります。ある意味では些細なことまで補償の対象 になってしまい、その対策がとりわけ中小の旅行会社の負担となっ ていることです。これに関しては、論点がずれるので、ここでは 言及しません。問題の件が、補償の対象になるか否かは正直わか りません。恐らくなると思います。欧州に早朝着けば、深夜まで には半端でない観光が可能です。例えば、ドイツならライン川下り とか。 さらに複雑なのは、出発前に条件提示をしたことです。 「無償でキャンセルできるが、旅行を続けるのなら、文句は言わ ない」と極限化すれば、こういう条件を飲んだことになります。 出発数日前ならば、これは有効とみなされる(あくまで裁判で ですが)でしょうが、前泊してその翌日にホテルに缶詰にされた 状態が「正常な判断ができる」状態かというと、難しくなるでしょ う。あくまで司法の判断ですが。 一応、正確な情報を先にあげた機関に出してみて判断を仰いだら どうでしょうか?勿論、そこでの判断で終わりにすべきで、不満 でも裁判はやり過ぎです。旅行会社にはほとんど非はないのです し。本来、面倒なことで通常業務を滞らせるべきではないとの主旨 から、補償を金銭ですることを明文化しようとしたのでしょうが、 却って負担が増しているような気がします。今の制度は。