Re: スワンナプームから市内へ　初めてタクシーを利用しようと考えている方々へ

DIV2さんの書き込みは貴重な意見で参考になります。
で、私の経験を少し書かせてもらいます。

私はバンコクでタクシーに乗ったときは必ず車内後部ドアについている
識別番号を覚えます。タイ語のアルファベットまたは英語のアルファベットプラス番号が書かれた
小さなパネルが取り付けてあります。乗ったらすぐにそれを覚えます。何もトラブルが無くても
万一タクシー内に忘れ物をしたときはダメもとでも一応の手がかりにはなります。

それからバンコクのタクシーは雨が降るとメータータクシーでも交渉制になるときがあります。

スワンナプム空港から正規のメータータクシーに乗っても、走り出してから運転手が一方的に値段を
言ってくることがあります。私の場合は空港からラーチャテーウィー（サイアムの近く）まで600バーツと言われました。運転手の話では「空港にはタクシーが多く、客を乗せる自分の順番が来るまでに3時間も待機していた。なんとか600バーツでやらしてくれないか」と言うのです。普段、目的地までは空港利用料の50バーツと
チップを入れて大体300バーツくらいです。私は300バーツならOKだよと言ったのですが結局400バーツで
落着しました。
私は「毅然とした態度をとるのは、当然の事」とは必ずしも考えません。時と状況によります。
理由は1）タクシー内は密室であり主導権を握っているのは運転手である。2）タクシー運転手の中には拳銃を所持している者もいる。3）もめることになると運転手は車を止め「降りろ」と言う可能性が高い。高速道路の真ん中で下ろされ、しかもトランクにつんだ荷物は持っていかれるおそれがあるからです。

一方、バンコク市内で「安い宝石の展示特売会があるから寄らないか」という典型的な詐欺タクシーに乗ったことがありますが、毅然とした態度で「メ・アオ（いらない！）パイ・・・ノイ（・・・へ行って下さい）」を連発していたら運転手が急に車を止め「降りろ」言ったのでさっさとおりて後から来るタクシーに乗り換えたことがあります。このときは大きな荷物も無く、乗客も5人と人数も多く、一般道路だったのですぐにタクシーが拾えるなどの状況があり毅然とした態度が取れましたが状況が変わると対応も変えざるを得ません。

それからタイでは運転手と交渉するときでも居丈高な態度や大きな声を出すなどは慎んだほうが良いです。タイでは最も嫌われることであり、ますます運転手をかたくなにさせるだけです。最初に書いた空港からの交渉タクシーも私と運転手との間では
笑いながら交渉をやっていました。

バンコクでタクシーに乗ると私はよく運転手に「出身地はどこ？」と聞くのですが6割以上の運転手が東北イサーンの出身です。特にロイエッが多いです。彼らは貧しい農村から出稼ぎに来て一日500バーツで車を借りて
働いています。通常300バーツで行くところが交渉で400バーツになったら差額の100バーツは「本来この100バーツは自分の財布に入るべき金ではなく運転手さんに入るべき金だったのだから返しただけだ」と思えば
いいやと思っています。