私にはもっとすごい経験があります

それはバンクーバ界隈での話です。ひどい遅延の連続でした。遅延が相次ぐということは、それがカナダの普通の交通キャラなんですね。数年前の話です。まず、交通を分解すると下記の通り。

(1-1.エアカナダ)=バンクーバ=(1-2.シャトル便)=ヴィクトリア=(2-1.バス)=(2-2.フェリー)=バンクーバー=(2-3.バス)=駅(2-4.カナディアン・エクスプレス)=ジャスパー駅=(ロッキー観光バス)=・・・・・一連の2は、すべて同一日の乗り継ぎです。

1-1 遅延なし定刻通り、ロストもなく、何も問題なし。
1-2 シャトルのゲートで遅延1時間と。その後、キャンセル、次、遅延無期限、次キャンセル、これを何度か繰り返し、結局、だいたい2時後位に無事飛べました。(この日の遅れは2時間程度)
2-1 船着き場までの道路はスムーズ。が、次に乗るフェリーが調子悪くなって立ち往生してる遅延とのご連絡がバスに。船着き場到着後、少なくとも1時間は遅延するって連絡。で、1時間まっても来ない。あせる。バンクーバー市内バイパスは、帰りの通勤渋滞が始まると動かなくなるときいていたので、非常にあせる。列車を逃す→次の交通手段がない→次に進めない→→ジャスパーからのロッキー観光バスものれない→トロントまで、泊まるところ、あてがない→全行程が崩れゆくリスク高まる。

なんだかんだでBC発フェリー大幅遅延でヴィクトリアに到着する。
が、次の瞬間、本来、車が出てくるはずの所から、大量の人々が歩いて降りてくる。なんか嫌な予感。BC発で搭乗した観光バスが、フェリー内でエンジントラブルで立ち往生したみたい。修理メカニックが来るのをしばらく待つらしい。そこで更に小一時間待つ。もう最高潮にアセる。

2-2 フェリー調子が悪く、とまりながらも、ようやく大幅遅延してBCの地に到着。私、あせりのあまり、フェリー内から列車事務所に電話し、事情を話し、電車、待っていてくれるように要請。

船着き場を出て、バスのドライバーに、もうこのままじゃ、列車に遅れるから、どうにかせよ、もっとスピードを上げて運転せよと要求。ドライバは、これ以上だして取締に捕まったら、罰金はらってくれんの?というから、それでもいいよ、と言った。
が、2-3で神光臨。その日に限ってかBCの市内の道路が渋滞なくスムーズだったみたいで列車出発定刻ほぼぎりぎり(5分前)で駅に到着。「ほら、間に合ったでしょ」みたいな顔してたけど、あんたのテクじゃなく、道路が空いていたからでしょ、とおもったよ。

結局、列車もいい加減で、私がこんなにあせって、ドライバ急がせた割には、定刻にぜんぜん出発しない。ま、これはいい。カナダにきてこれまで、定刻通りを2時間以内に守った公共交通機関は、ひとつもない。

2-4 世界的にも有名なカナディアンエクスプレス。ロッキーを観光するため、全行程ではなく途中ジャスパーで下車だが、夜中やたらと停車と徐行を繰り返してる。その後、同じ場所に長時間停車。(時間調整だろうか?)結局、列車とかレールのトラブルだったみたいです。この列車、旅行出発以来、最大の大幅遅延なんと6時間です。トロントまで(3泊)乗り続ける人は、後の乗り継ぎが、以後どうがんばっても間に合わないが決定したので乗務員と深刻に話し合っていました。補償関係の話でしょうか。

かわいそうだったのは、ジャスパー観光ができなくなった私達より、ジャスパー駅で、6時間ずっと待たされていた人々の方です。私達がおりると「こっちはここで6時間ずっと待たされてたのよ~」と、乗る前から疲れ切ってました。大変だったでしょうね、皆さん。私のように交通正確に慣れてる国から来てる人達じゃないし、遅延に慣れた地元の方々もいたみたいだったけど、この遅延には、疲労と怒りいっぱいで、イラついていらっしゃいました。当然ですね。

車内で出会った地元の人の話によると、カナダ(の西部?)の交通って、どこもいつもこんな感じらしく、思うに、昔のスペインよりひどい訳です。(インドとかは行ったことありません)。現在はしりません。ただ、さすがに、この「6時間」は、地元の人からみても、ちょっとひどいケースだったみたい。その後も、いろいろあったけど、長いのでやめます。もう、あの辺一帯には旅行で行きたくない。終わり。

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1件のコメント

  • 05/10/15 11:06

    Re: 私にはもっとすごい経験があります

    外国では遅れて当たり前、せっかちな私でも郷にいれば郷に従えで、
    遅れる事を前提に旅行をしています。

    アメリカ横断鉄道は6時間遅れ、カナダ横断鉄道はそれ程遅れませんでした。運ですね。
    最高はシベリア鉄道の出発時間も含めモスクワ到着が15時間遅れ、モスクワで予約してあった泊まりが1日無駄になり、
    さすがに返金されました。返金は列車ではなくホテル代です。
    しかし2回目に乗ったときは殆ど遅れませんでした。1回の乗車で決め付けることはいけないと思いました。

    時間がルーズなスペインでもAVEは正確でした。

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    AVEは5分遅延で全額払戻だから正確

    AVEは、1992年のバルセロナオリンピックとセビリア博の誘致にともない、国策事業の一環として、ルーズなRENFEを政府テコ入れで整備した新幹線で、5分の遅延で全額払い戻しだから、職員も全力そそいで稼働してます。あの時代(’92頃)を経て、スペインのいい加減さは、他の近代自由主義国家と比べても、遜色ないレベルにまでに改善した気がします。むしろ、対観光政策では、他より良くなった部分も感じます。AVEを使うと、駅のラウンジが使えるからいいですね。JRも見習って導入して欲しい顧客サービスです。(最も、私、スペインは92年の前後において、計、たったの3-4度位しか訪れてないので、私が判ったような事はいえませんが)

    私が「昔のスペインいい加減」を言及した「昔」の時代とは、それよりずっと以前の、ピレネー山脈の向こうはアフリカだった時代のRENFEの話です。鉄道駅も、今みたいな立派じゃなくて、どこもローカル色ただよってました。その風情「だけ」をとれば(時間ルーズには辟易)、むかしのRENFEは、よかったなあ。

    シベリア鉄道を縦断されたとは、なかなかの強者ですね。あれって全線1週間でしたっけ。ざっと計算すると170時間として、そこまで滞在時間が長ければ、15時間(8%)は、旧共産圏社会でいえば、誤差の範囲かも、でしょうかね。60分のって5分にあたる遅延ですから、日本の朝のラッシュ路線でも有り得る誤差かもしれません。最も、旧共産圏社会と、資本主義自由競争社会の時間観念を、単純比較で同じ次元で比べられませんけどね。

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