先日はウィーンで見ることが出来るクリムトの絵画について、沢山の情報を有難うございました。
本日、無事帰国致しまして、稚拙ではございますが、御礼も兼ねて報告に参りました。
団体ツアーでドイツに入ったのが13日、ザルツブルグを経由してウィーンに入ったのが18日の夜。
美術館巡りをしたのは19日の日曜日です。
旅行中の西欧は異常気象により、3月にも関わらず最高気温が20度を超える、正に6月の陽気でございました。
朝は肌寒いのですが、11時にもなりますと春物のワンピースでも汗ばむくらいで、夜は18時くらいまでは上着なしで過ごせるほど、観光には快適な気温でございました。
1.美術史美術館
団体ツアーのコースに入っていました。
クリムトが描いたことで有名な、階段の空間の壁画を間近で見ることが出来ます。
壁画を間近で見るには、仮設の足場に登るのですが、これは係の方がいて定員制でした。
一度に足場に登れるのは50人まで。
一旦50人登ってしまうと、次の人は誰かが下りてくるまで登ることが出来ません。
開館15分後の時は行列が出来ていましたが、時間が経つとその行列も解消され、私と連れは2、3分程度の待ち時間で足場に登ることが出来ました。
仮設の足場の手すりには、クリムトが描いた部分に関してドイツ語と英語で解説がついています。
また、今回の展覧会に合わせて、クリムトの壁画に重きを置いた図録も販売されています(確か15ユーロ程度)。
中には美術史美術館の壁画の大パノラマ写真が見開きで載っていて、自分で撮った写真もあるのですが、図録の写真を見て現地を思い出してはうっとりしています。
2.レオポルド美術館
ツアーを離団して見に行きました。
レオポルド美術館の特別展示は、ホームページでも謳われている通り、クリムトの人間性に迫る内容でした。
レオポルド美術館所有の「生と死」や「アッター湖」など、作品はもちろん素晴らしかったのですが、驚いたのはエミーリエ・フレーゲに宛てられた沢山の絵葉書です。
残念ながらドイツ語がほぼ分かりませんので、書いてある内容はよく分からなかったのですが、筆まめなクリムトにビックリ致しました。
また館内にはクリムトのアトリエの一角の再現や、アトリエの調度品の展示、エミーリエ・フレーゲデザインの服の展示などもあり、クリムトという一個人に対する理解がより深まる内容でした。
美術史美術館同様、こちらも特別展の図録販売があり、ほぼ40ユーロです。
展示のボリュームに比例して、図録も内容の濃い400ページ超です。
レオポルド美術館はビニールバッグが有料で販売されていますが、A4超の大きさと400ページの厚み、重さを考えると、大きめの布バッグやエコバッグを持参される方が良いかと思います。
3.アルベルティーナ美術館
同じくツアーを離団中に行ってまいりました。
現在クリムト展と印象派展を同時開催中のため、またクリムト展が始まって初めての週末ということもあり、チケット売り場には行列があり、建物内部も人が多かったです。
特別展示のメイン、というよりは特別展の全てがクリムトのデッサンでした。
デッサンの書かれた年代順の展示で、「接吻」や「ベートーヴェン・フリース」の習作はもちろん、今は現存していない「医学」や「哲学」の元になった直筆デッサンも見ることが出来ます。
焼失してしまった作品の一片を見ることが出来る、貴重な機会だと思いました。
こちらも特別展の図録販売があり、ドイツ語版29ユーロ、英語版32ユーロだったと思います。
これまた300ページほどあり、デッサンから生み出された作品の写真も載っていて、ドイツ語、英語が分からなくても、おおよその内容は把握出来るように作られていました。