【7日目】ミラノへ戻り、トラム初体験♪ やっと駅について、一安心。列車の時刻にもちょうど良いし、ベンチに座って列車を待とうと思ったのだけど 切符の刻印が切符のサイズが大きくできない。窓口に行って「刻印はどうしたらいいの」と聞くと、親切そうな駅員さんが キアッソに黄色い刻印機があるから、そこでやれば問題ないとのこと。それにキアッソ行きは2番線だよ~と 教えてもらい、2番ホームのベンチで歩きつかれた足をマッサージしているうちに列車が来る。 2等なのにすごくいい座席。ミラノまでこの列車ならいいのに~と思いながらもあっけなく数分でキアッソ着。 今度こそドアのボタンを押したいダンナだったが、ニコニコしたかわいい老夫婦に先を譲り、また押せなかった。。。 国境をまたぐ利用者が通る部屋をまた通り、係員に免税の証明印をどこでもらうか聞くと 封筒に入れて、後ろのポストに入れていい、とのこと。ポストの横の説明書きを読むと日本語もあり 「免税の印が押されない場合でも、封筒に書類を入れてポストに入れること」と書いてあった。 それからパスポートを見せようとすると、「いいからいいから」というようなジェスチャー。あぁやっぱり行きと同じ。 あわよくば、ハンコ押してもらえるかと思ったのに~イタリアは電車で入国時のハンコが電車のマークでカワイイのに。 出発まで時間があるので、トイレに行っておこうと、待合室のトイレに行くと、ドアノブの所にお金を入れるしくみに なっている。あっフラン持ってないや、、、出てきたおねーちゃんに「これフラン??」と聞いたら、 ドアを閉める前に「ここ入れ」とのこと。親切だなぁ!!! トイレも済ませて、ホームに出ると、もうミラノ行きの列車が停まっていた。じゃぁ乗ろうかと近づくと国境警備員が 近づいてきて、なにやら言っているので、「パスポートコントロールはもう通ったよ」と言ったけど、もういちど通って来い と言っている。仕方ないからもういちど戻ってみると、この駅から乗る人は、電車の中に乗っている人のパスポートの チェックが終わらないと乗せてもらえないようで、さっき封筒を出した部屋の脇の柵の中で、何人かベンチに座っていた。 前に来たときのことをすっかり忘れていたけど、こんなだったっけかなぁ。 無事、列車に乗り、ミラノへ。今度はコンパートメントではなく、普通のR列車。禁煙車が空いておらず喫煙車でガマン。 着くのは21時半頃か。レストランの予約を21時でお願いしてしまったのに、着くのは10時になってしまうなぁ。 ミラノに予定通りに着く。トラムのチケットを買おうと駅前の広場前にあるキオスクで2ユーロコインを出して 「チケット2枚」と言うと、ニヤニヤしたにーちゃんが「メイヨウ、メイヨウ」と言っている。 (こいつ中国人だと思ってるな)と思ったけど、もうひとりにーちゃんがいたので、そっちに「2枚!!」と言ったらよこした けど、こんどはそっちのにーちゃんが「2ユーロ!!」と言ってきたので、日本語で「さっき渡したでしょ!!!」と言って くるりと後ろを向き立ち去った。後ろから「あれ、中国人じゃなかったよ、日本人だ」みたいなセリフが聞こえてきた。 どっちにしても、冷やかしの対象にしか見えないのか・・・ちょっと寂しくなった。 ホテルのおにーさんが教えてくれたトラム乗り場は、地下鉄2番のGioia駅近く。5分ほど歩くが、ひと気がまばらで ちょっとコワかったかも。。。9番のトラムはほどなくして来たので、平気な顔を装っていたけど、早く来てくれて良かった。 運転士に、「Anfossi通りで降りたいんですが」とイタリア語で言ってみるが、通りが分からないようで、徐行しながらも 持っている地図を見せろとのこと。見せると、「Viale Monte Nero通りか??」と言っている。Anfossi通りは、 その道につながっているので、「スィ」と言って、切符の刻印をして運転手のすぐ後ろ、ドア付近の椅子に大人しく座る。 途中、停留所に停まったと思ったら、乗客がドアの所に飛んでいって何やらやっている。どうしたんだろうと思い、 伸び上がってダンナ越しに見ると、腰が曲がった小さなおばあさんが、男性乗客になかば抱えられるようにして 乗り込む所だった。女性乗客は荷物を持ってあげている。 ワタシもあわてて、ダンナに他の席に移るように促し、おばあさんをそこに座らせた。 運転手はトラムを走らせ、乗客も何事もなかったように元の位置に座る。おばあさんは小さな声で何度も 「ありがとう、ありがとう」と言っていた。ワタシはすごく感動した。こういうことをなんでもなくやれるってすごい。 いちばんドアに近い所に座っていたのがワタシたちだったのに、恥ずかしかった。
【7日目】イタリア、最後の晩餐 地図とにらめっこしながら、そろそろかなぁと思いながらソワソワしていた。 もしかしたら、運転手がなにか言ってくれるかとも思っていたけど、どうもそんな雰囲気がなく、あわててブザーを探すが ちょうど次の停留所で停まる所だったので、降りてみる。教えて欲しい時は「教えてくれ」と言わなくてはダメか。 またワンフレーズ、イタリア語を覚えなくては☆ 思ったとおりで、目的地に難なく到着。ホテルのおにーさんありがとう!! 今夜の夕食、今回のイタリア旅行最後の晩餐である。これは絶対に美味しいものを食べたい。 ネットでサーチした結果、選んだのはこの店 『Isola dei Sapori』 http://www.appetitovienmangiando.it/Recensioni/Isolasapori.html 店に入ると、なるほどすごい人。入った所がロビーのような造りで、ソファなど置いてあるが、そこにさえ入れない。 奥のレジまで進み、「ホテルの名前で予約したんだけど・・・」と言ってみたら、「ちょっと待っててね~」と言われ そのまま素直に待ってみる。でも案内されるのは次に待っていた客ばかりなので、時間に来ないから飛ばされたのだろう と、ちょうど空いた入り口のソファに座り、気長に待つことにする。・・・待っている人のために、グラスとワインが 置いてあったので、ちょっと飲んでみる。美味しい。。。すきっ腹にアルコールは危険危険。。。 15分ほど待って、案内される。店の一番奥の2人掛け。店のカメリエーレの中でも歳も上で威厳のあるカンジの人が 担当になる(他のカメリエーレを叱り付けたりしていた)。恐い人かと思いきや、サービスに関してはプロ。 さっきのワインが美味しかったので、お酒も美味しいのだろうと、プロセッコか、そのほかのスパークリングワインでも 良いからグラスでもらえるか聞くと、グラスでサーブしておらず、おいしくてボトルでも安い良いワインがあるから 任せないかと言われ、おまかせする。いつもビールを飲むダンナも、ボトルワインということで一緒に飲んでくれることに。 持ってきて、開けたワインをちゃんとテイスティングさせてくれる。おいし~い!!好きな発泡タイプでほんのり甘い。 こんなに飲み口が良くてはクイクイ飲んでしまいそう。。。ボトルクーラーに入れて、次は注文。 ここもメニューは英語併記だったので、なんとなく理解できたが、もう注文は決まっていた。 ここは海の幸のアンティパストミストが有名らしく、ものすごい量で来るらしい。なので、とりあえず、それを1人前と水。 人数分頼む場合は、それを食べ終えてお腹と相談しながら、次を頼んだほうが良いとネットに書いてあったので 最初から1人前をと、頼んだのだった。同時期に右隣に座ったイタリア人カップルは、それを2人前たのんでいた。
【7日目】夕げに感激も、タクシー捕まらず。 ほどなくしてどちらのテーブルにも前菜が来た。4種の盛り合わせがワタシたちのは1皿に。隣は1種ずつ4皿。 ①サーモンといわしのマリネ ②タコとトマトのオイル和え ③魚介練り物揚げ(さつま揚げのようなカンジ) ④エビとマッシュルームとルッコラのマリネ これが~~~ウマいのなんのって!!!お腹いっぱいになってもいいから2人前頼んでもよかったなぁ。そうなっても 後悔しないよ。隣のカップルもいつのまにかペロリと平らげている。おいしいよね~ワインが進む進む!!! カメリエーレが、次はどうしますか??とのことで、ワタシはネットからプリントアウトしてきた写真を見せて 「このスパゲッティが食べたいのだけど、メニューのどれだかが分からないのです」と伝える。するとカメリエーレは 「ちょっと貸してね」とその紙を持って厨房に行き、しばらくして戻ってきた。「おそらくスカンピと、もう1種はからすみ だと思うけど、それで良いの??」と言ってくれて、OKする。 待っている間、ワインクーラーを取り替えてくれたり、左隣で大騒ぎしている同窓会っぽいおにーさんたち10名ほどの テーブルを邪魔なものは片付けたり、嫌な顔ひとつせず、こまめに動くカメリエーレ。 それを興味深く目で追ううちに、パスタが来た。2皿頼んだが、皿に小皿まで持ってきてくれるサービスのよいこと。 これもまたウマ~~~!!!この店、またミラノに来たら、ぜっっったい来る!!!!! ウマイウマいと食べて、やっぱりお腹いっぱい。やっぱり前菜を1人前でよかった。。。ワインもたくさん飲んだから おなかが張って苦しいくらい。それでもワインをボトルで1本をふたりで飲みきれなかった。ホント弱~。 カメリエーレが来て、どうでした??と聞くので、酔いも手伝い大きな声で「ぼーにっしも!!」と言ったら あまり笑わない表情だったのが、ちょっとほぐれて「グラッツェ」だって。 でも、「ワタシたちお腹がいっぱいになってしまったので、最後にコーヒーをください」、と頼んだら 「あれ??ドルチェも食べないの??」と。。。申し訳ない顔をしたら、ビスコンティとコーヒーを持ってきてくれた。 お会計はボトルワイン10ユーロを含めて51ユーロ。納得のお値段。 ここでホントはタクシーを呼んでもらえばよかったのだけど、 大きな通りまで行けばタクシースタンドがあると思ったのが間違い。 またトラムのほうに戻れば、最悪トラムにまた乗って駅までは戻れたのに、ダンナが反対方向にも駅(PortaVittoria)が あるし、たぶんタクシーがいるだろうということで付いて行ったが、酔っているし、駅がどこにあるのか分からない。 タクシーは捕まらないし、ちょっと機嫌が悪くなってきたところで、ダンナがタクシーを捕まえてきた。よかった。 おじーさん運転手は風邪をひいているのか、せきとくしゃみが遠慮なしに出る。うつりたくないな~と思いながら ちょっと眠くなりつつあり、がんばって目を開く。ホテルまでは13ユーロくらいだったろうか。。。 ホテルの下、地下にあるバールでは音楽がジャンジャン流れ、お客が入りきらないほど盛り上がっておりビックリ。 確かに今日は金曜日だけど、みんなだいぶ解放的。乗ってきたタクシーもすぐ女の子の集団につかまっており タクシーは、金曜の夜は空車が見つからないほど引っ張りだこで儲け時なんだな~と感じる。 フロントに入ると、あの眼鏡のおにーさんがお客さんと談笑中。鍵を渡してくれたのでお礼とおやすみを言って 部屋に入る。心配していた、外の騒ぎはそれほど部屋には響かず、寝るのにも悪影響はない。 疲れて、寝る身支度を整えていたときに、買ったばかりのハードのコンタクトレンズを片方落としてしまい、 見つけることができなかったのは痛い思い出となったが。 今日もいろいろあった。もう深夜1時だった。 明日はとうとう日本へ帰る日。14:55マルペンサ空港発の飛行機・・・ できれば午前中に初ミラノのダンナにドゥオモは見せたい。ついでにヴィットリオ・エマヌエーレⅡのガレリアと スカラ座もまわれるだろうし。8時に目覚ましをセットして、そんなことを考えながら眠りに着く。