【7日目】フォックスタウン・アウトレット&カジノ・アドミラル 小さな駅の案内掲示板でフォックスタウンアウトレットの位置を確認。てくてく歩き始める。駅の出口が一箇所しかない為、 線路の上の高架を越えて、遠回りをしなくてはならない。空は太陽が西に傾き、ちょっと薄暗くなり始めたころ。 さっきキアッソの駅のおじさんは、「メンドリシオからおそらく歩いて5分くらいだよ」と言っていたが、なんのなんの。 足の短いワタシはたっぷり15分ほど歩いた。ダンナは切り立った崖の山を見上げながら、「さすがスイス」とか 言っているし、、、いつかはスイスをゆっくりふたりで旅行したいね~そしたらもっとすごい山を見られるよ。。。 アウトレットに着いた時は、もう閉店1時間前を切っていた。 急いで、フェラガモ・グッチを見て回るも、気に入った品がない。それにちょこまか買ってもタックスフリーの対象に ならない(グッチで聞いたら、200ユーロ以上の買い物が対象とのこと)ので、次の目当てのプラダへ。 そしたら、ここはフィレンツェのアウトレットと違って、まだ掘り出し物がたくさんあった。残り時間を気にしながらも ダンナは215スイスフランの通勤用の皮靴と、財布(115フラン)とネクタイ(40フラン)、 ワタシはやはり215フランのナイロンショルダーバッグ(いくつか持ったががどれも重宝)、財布(150フラン)をゲット。 良い買い物をしたねと会計と免税の手続きをしてもらおうと思ったら、カードの読み取りができないらしく カードを出す前から、ビザとマスターはダメ!!と言っている。隣で支払いの団体で来ているらしい成り金中国人は アメックスで、と言っているがそれも使えないらしい。 もう閉店時間になったのか、店のシャッターは途中まで閉められ、これから現金をおろしに行く時間もないのだろうか。 せっかく気に入った良いものが手に入ったと思ったのに、ここまできて諦められないなぁ。。。 あとはJCBしかないんだけど、とダメもとで言ってみると、「ちょっと貸して」とカードリーダーに突っ込んでいる。 反応がないので、プラダのスタッフが困り顔で事務所に電話している。何度目かでやっと話が通じたらしく、 PINコードを求められ、入力すると、待ちわびたレシートが出てきた。よかった~~~!!! 免税の書類を書いて、店を出たのは19時を5分ほどまわったところだった。なんだ、まだ5分しかオーバーして いないんじゃない、と思ったけど、プラダのスタッフはあのとき既に帰る気マンマンだった。 日本の職場もあんな雰囲気なら、定時で帰りやすいのにね。。。 両手にたくさんの紙袋を抱えた中国人を脇目に、誰もいなくなった建物から出る。ちょっと前の日本人のスタイルだ。 裏手のほうからは従業員が次から次へと出てきて「おつかれ~」といった雰囲気で岐路に着くようだ。 このアウトレットの併設して、カジノがあることを知っていたので探すと、ワタシたちがアウトレットに入った入り口と 反対側(こちらがたぶん正面)のすぐ隣に「カジノ・アドミラルCasino・Admiral」を見つける。 入り口にはガードマンらしき男性が2人、咎められなかったので早速入ってみると、すぐカウンターがあり 座っていたおばさんがにこやかにIDの提示を求めてくる。パスポートを出して見せると、手元で何か確認してから 返してくれて、どうぞ楽しんでね、とのこと。日本人が珍しいのか、背後からもじーっと視線を感じる。 フロアの手前側はスロットマシーンがたくさん置いてある。ひと口1スイスフラン。 奥に進むと、テーブルゲームがあるが、あまりジロジロ見ずにすーっと通る過ぎる。 客層は、白人の年配のひとばかり。マカオのような騒々しさはないが、ラスベガスのような盛り上がりもない。 ヨーロッパの貴族の遊びが、現代まで残っているというのが、いちばん近い表現か。。。 ダンナはちょっと遊びたそうだったが、会計を握っているのはワタシなので、少し持っている現金をフランに替えるのも 手数料がもったいないし、カードで現金を引き出すのも面倒だと考え、見学だけで帰ろうと促す。 案外素直に帰る気になったようだったので、やはり、こんな所でスッても詰まらないと思ったか。 いま思えば、せっかくだからどんなものか、トイレだけでも借りてくれば良かったと思った。 怪訝な表情の入り口のおばさんの横を通り、カジノを出る。外は日が暮れた直後のようで、薄暗い。 真っ暗になる前に駅に着きたく、急ぎ足で向かう。 ・・・このアウトレットに来る時は、キアッソからバスで来るほうが便利なようだ。バスはアウトレットの裏口付近が発着だし、 バスは公共のもので、スイスの山道を走り、景色も楽しめるし、スイスのキレイな住宅街も通り抜ける。
【7日目】ミラノへ戻り、トラム初体験♪ やっと駅について、一安心。列車の時刻にもちょうど良いし、ベンチに座って列車を待とうと思ったのだけど 切符の刻印が切符のサイズが大きくできない。窓口に行って「刻印はどうしたらいいの」と聞くと、親切そうな駅員さんが キアッソに黄色い刻印機があるから、そこでやれば問題ないとのこと。それにキアッソ行きは2番線だよ~と 教えてもらい、2番ホームのベンチで歩きつかれた足をマッサージしているうちに列車が来る。 2等なのにすごくいい座席。ミラノまでこの列車ならいいのに~と思いながらもあっけなく数分でキアッソ着。 今度こそドアのボタンを押したいダンナだったが、ニコニコしたかわいい老夫婦に先を譲り、また押せなかった。。。 国境をまたぐ利用者が通る部屋をまた通り、係員に免税の証明印をどこでもらうか聞くと 封筒に入れて、後ろのポストに入れていい、とのこと。ポストの横の説明書きを読むと日本語もあり 「免税の印が押されない場合でも、封筒に書類を入れてポストに入れること」と書いてあった。 それからパスポートを見せようとすると、「いいからいいから」というようなジェスチャー。あぁやっぱり行きと同じ。 あわよくば、ハンコ押してもらえるかと思ったのに~イタリアは電車で入国時のハンコが電車のマークでカワイイのに。 出発まで時間があるので、トイレに行っておこうと、待合室のトイレに行くと、ドアノブの所にお金を入れるしくみに なっている。あっフラン持ってないや、、、出てきたおねーちゃんに「これフラン??」と聞いたら、 ドアを閉める前に「ここ入れ」とのこと。親切だなぁ!!! トイレも済ませて、ホームに出ると、もうミラノ行きの列車が停まっていた。じゃぁ乗ろうかと近づくと国境警備員が 近づいてきて、なにやら言っているので、「パスポートコントロールはもう通ったよ」と言ったけど、もういちど通って来い と言っている。仕方ないからもういちど戻ってみると、この駅から乗る人は、電車の中に乗っている人のパスポートの チェックが終わらないと乗せてもらえないようで、さっき封筒を出した部屋の脇の柵の中で、何人かベンチに座っていた。 前に来たときのことをすっかり忘れていたけど、こんなだったっけかなぁ。 無事、列車に乗り、ミラノへ。今度はコンパートメントではなく、普通のR列車。禁煙車が空いておらず喫煙車でガマン。 着くのは21時半頃か。レストランの予約を21時でお願いしてしまったのに、着くのは10時になってしまうなぁ。 ミラノに予定通りに着く。トラムのチケットを買おうと駅前の広場前にあるキオスクで2ユーロコインを出して 「チケット2枚」と言うと、ニヤニヤしたにーちゃんが「メイヨウ、メイヨウ」と言っている。 (こいつ中国人だと思ってるな)と思ったけど、もうひとりにーちゃんがいたので、そっちに「2枚!!」と言ったらよこした けど、こんどはそっちのにーちゃんが「2ユーロ!!」と言ってきたので、日本語で「さっき渡したでしょ!!!」と言って くるりと後ろを向き立ち去った。後ろから「あれ、中国人じゃなかったよ、日本人だ」みたいなセリフが聞こえてきた。 どっちにしても、冷やかしの対象にしか見えないのか・・・ちょっと寂しくなった。 ホテルのおにーさんが教えてくれたトラム乗り場は、地下鉄2番のGioia駅近く。5分ほど歩くが、ひと気がまばらで ちょっとコワかったかも。。。9番のトラムはほどなくして来たので、平気な顔を装っていたけど、早く来てくれて良かった。 運転士に、「Anfossi通りで降りたいんですが」とイタリア語で言ってみるが、通りが分からないようで、徐行しながらも 持っている地図を見せろとのこと。見せると、「Viale Monte Nero通りか??」と言っている。Anfossi通りは、 その道につながっているので、「スィ」と言って、切符の刻印をして運転手のすぐ後ろ、ドア付近の椅子に大人しく座る。 途中、停留所に停まったと思ったら、乗客がドアの所に飛んでいって何やらやっている。どうしたんだろうと思い、 伸び上がってダンナ越しに見ると、腰が曲がった小さなおばあさんが、男性乗客になかば抱えられるようにして 乗り込む所だった。女性乗客は荷物を持ってあげている。 ワタシもあわてて、ダンナに他の席に移るように促し、おばあさんをそこに座らせた。 運転手はトラムを走らせ、乗客も何事もなかったように元の位置に座る。おばあさんは小さな声で何度も 「ありがとう、ありがとう」と言っていた。ワタシはすごく感動した。こういうことをなんでもなくやれるってすごい。 いちばんドアに近い所に座っていたのがワタシたちだったのに、恥ずかしかった。
【7日目】イタリア、最後の晩餐 地図とにらめっこしながら、そろそろかなぁと思いながらソワソワしていた。 もしかしたら、運転手がなにか言ってくれるかとも思っていたけど、どうもそんな雰囲気がなく、あわててブザーを探すが ちょうど次の停留所で停まる所だったので、降りてみる。教えて欲しい時は「教えてくれ」と言わなくてはダメか。 またワンフレーズ、イタリア語を覚えなくては☆ 思ったとおりで、目的地に難なく到着。ホテルのおにーさんありがとう!! 今夜の夕食、今回のイタリア旅行最後の晩餐である。これは絶対に美味しいものを食べたい。 ネットでサーチした結果、選んだのはこの店 『Isola dei Sapori』 http://www.appetitovienmangiando.it/Recensioni/Isolasapori.html 店に入ると、なるほどすごい人。入った所がロビーのような造りで、ソファなど置いてあるが、そこにさえ入れない。 奥のレジまで進み、「ホテルの名前で予約したんだけど・・・」と言ってみたら、「ちょっと待っててね~」と言われ そのまま素直に待ってみる。でも案内されるのは次に待っていた客ばかりなので、時間に来ないから飛ばされたのだろう と、ちょうど空いた入り口のソファに座り、気長に待つことにする。・・・待っている人のために、グラスとワインが 置いてあったので、ちょっと飲んでみる。美味しい。。。すきっ腹にアルコールは危険危険。。。 15分ほど待って、案内される。店の一番奥の2人掛け。店のカメリエーレの中でも歳も上で威厳のあるカンジの人が 担当になる(他のカメリエーレを叱り付けたりしていた)。恐い人かと思いきや、サービスに関してはプロ。 さっきのワインが美味しかったので、お酒も美味しいのだろうと、プロセッコか、そのほかのスパークリングワインでも 良いからグラスでもらえるか聞くと、グラスでサーブしておらず、おいしくてボトルでも安い良いワインがあるから 任せないかと言われ、おまかせする。いつもビールを飲むダンナも、ボトルワインということで一緒に飲んでくれることに。 持ってきて、開けたワインをちゃんとテイスティングさせてくれる。おいし~い!!好きな発泡タイプでほんのり甘い。 こんなに飲み口が良くてはクイクイ飲んでしまいそう。。。ボトルクーラーに入れて、次は注文。 ここもメニューは英語併記だったので、なんとなく理解できたが、もう注文は決まっていた。 ここは海の幸のアンティパストミストが有名らしく、ものすごい量で来るらしい。なので、とりあえず、それを1人前と水。 人数分頼む場合は、それを食べ終えてお腹と相談しながら、次を頼んだほうが良いとネットに書いてあったので 最初から1人前をと、頼んだのだった。同時期に右隣に座ったイタリア人カップルは、それを2人前たのんでいた。