レポート

東南アジアの憂鬱

公開日 : 2012年02月21日
最終更新 :

 1月から2月にかけてマレーシアとタイ南部を旅した雑感を一言。
 タイの観光地で、今回やけに冷たくあしらわれることがありました。並んで注文しようとしたら、後ろの白人を指さして先に注文を聞いているのです。抗議しても聞く耳持たない感じです。
 今回の自分の旅のテーマは「腹を立てない」でしたが、思わず怒って列を離れました。タイで旅行している白人の多くは幾分舞い上がっているので、普通にその「特権」を享受していました。自分の国では、前にいる人の頭越しになんか注文しないと思いますけどね。
 何度かそんなことがあって、タイに対するイメージが相当悪化したのですが、冷静になって考えてみると、今までこの国を旅してみて、そういう経験をしたことはなかったと思います。どうしてだろう、と考えているうちに、すぐ近くの屋台で果物を売っているおばあさんがものすごい剣幕で怒り出しました。
 あんたなんかに売る果物はない!とばかりに目の前の客を追い払っていました。様子を見ていた相方が言うには、その買い手が無理を言って値切っておばあさんを怒らせた、ということでした。見ると、その客はにやにやしながら仲間と肩をたたき合って去ってゆきました。おばあさんの方は怒りさめやらず、しばらく憤慨して何かをつぶやいていました。
 彼らのしゃべっていた言葉から、最近大挙して有名観光地を席捲しているある国の方たちを思い浮かべました。そういえば、私がいやな扱いを受けたのはいずれも屋台でした。
 つくづく思ったのは、今まで自分も、この国から来る団体客の取る行動に驚かされていたことです。たぶん多くの人が初めて海外旅行をするこの国も、やがてマナーを身につけてゆくはずだから、しばらくの辛抱だと思っていましたが、これからは「日本人」と大書したTシャツを着て旅をした方がいいのかも……。

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8件のコメント

  • コメントをつけてくださった皆様

    ありがとうございました。

     たわいもないことを愚痴ってしまいましたが、色々な方が見てくださっていることを知りました。
     後から読み返し、Tシャツの下りは、ちょっと感情的になっておりました。反省しています。カナダの方の話は聞いたことがあります。隣同士の国、特に国境の接している国であまり仲の良い国はありませんね。中には、カナダの国旗をつけているアメリカ人もいるとか。
     人の振り見て我が振り直せということがあります。良い旅人になりたいと思います。それでも、旅で出会った人の多くが、日本人と知ると(タイ人も白人も)喜んでくださいました。勘違いではないと思います。そのイメージを壊さないようにしたいです。
     商売をしていれば、多くのお金を落とす人を上客と見るのは当然かと思います。その客を好きになるか、あるいは尊敬さえするかはまた別の次元になるでしょうか。あまり上客ではないですが、好きになってもらえるようがんばります。
     それにしても、タイの人はどうしてあんなに白人が好きなのでしょう。気のせいか、タイにいる白人の方は少し思い違いをしている方が多いような……。 

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    遅まきながら一筆

    ちびのぱぱさんの締めのご挨拶だったと思いますが、外国人との接し方について日本で見た光景を忘れることが出来ないので書き込ませて頂きました。

    もう十年以上前になりますか、米国からの客二人を案内して宿泊予定のホテルへ行ったときのことです。一人は日系二世の高齢者で外見は全くの日本人、他の一人はその部下である若い米国の白人、ホテルは東京赤坂の某一流ホテルです。

    レセプションの受付係に私が予約代行した客であると告げて二人をカウンター前に連れ出しました。二人がカウンター前に同時に並んだので、受付係(結構な年配者)はどちらを先に応対すべきか、一瞬迷った風情でしたが、結局白人を先にして受け付けを始めました。白人は上司である日系人に対して気まずそうな顔を向けましたが、日系人がどうぞというジェスチュアをしたので、そのまま行為が進みました。

    私が二人を個別に紹介すれば違った形になったでしょうが、そうしなかったばかりに、私は日本人にも現在未だ西欧優位の考えが残っているのかなと感じると同時に、自分が受付係ならどうするだろうかと考えさせられました。私自身、戦中に育ったせいもあって、他国の人と接する場合には言葉や態度に神経を使わされます。

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  • 昔から、東南アジアでも、日本人のランクは欧米人よりも低くて、扱いは悪かったですよ(涙)。

    日本人の扱いが悪いことは、いろんな環境の変化があるとは思いますが、
    しかし、基本的に、昔から、タイでは(タイでも)
    欧米人に比較して、日本人の扱いは、悪かったですよ。

    僕が1994年にタイから、カンボジアへ飛んだときも、
    日本人の若者と、そういう話で盛り上がりました。

    http://homepage3.nifty.com/worldtraveller/1994/airport.htm

    >>(日本人旅行者は)バンコクではカオサンの安宿に泊まって、西洋風のレストランではなくて地元の屋台で食事をしていた。
    >>「カオサンのタイ人は日本人を馬鹿にしてますよ。西洋人にはサー、日本人にはミスターですからね」とはっきりと言う。

    ま、昔から、そういうものなんですよね(涙)。

    みどりのくつした

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  • Re: 東南アジアの憂鬱

    )) 後ろの白人を指さして先に注文を聞いている

    タイ人の白人優遇はむかしからあるように感じて
    います。かたやインド人なんか、どうしてそこまで
    と思うぐらい嫌われていたりする。

    タイ人はそういうのを露骨に態度にあらわすところ
    があるような。

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  • 12/02/21 13:42

    金離れの良い優先客2

    たしかにヨーロッパからくるバッグパッカーにしろ、金離れの多い人が多い。

    理由は

    ご飯が食べれない人が多い。米はおかず。つまり屋台でなくレストランやホテルの食堂に欧米人が多いのはそのため。一緒に旅行していたとき聞いた2/3は、米が苦手と言ってました。

    アルコールに強い。彼らの飲むビールの量は半端ではない。昼間から5~6本並んでいる。

    一人で旅するのではなく、夫婦なり、彼彼女のペアが多いので2倍払う。

    レストランにしてみれば、一テーブルを占める売り上げは当然多く、そちらを優先したくなる。

    たとえ行儀の悪い、中国人の団体でも彼らの使いっぷりは相当なものです。

    日本でも、中国人の団体さんは大歓迎ですと、ニュースでよく聞きます。

    一人旅の貧乏バッグパッカーは、劣後にされることが多くなってきました。

    はあ~


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  • 金離れの良い客優先

    ちびのぱぱさんのおっしゃる現象もあるかと思いますが、アジアでの欧米人の振る舞いで目立つのはリゾートでのお大尽ぶり、金離れの良さではないかと思います。
    お金を使ってくれる方に愛想がよいのは万国共通ではないかと。

    日本人はというと、一般的には胃袋が小さくて食べ物を残さないように注文しますし、それもガイドブックや口コミで紹介されたメニューだけ注文しておしまいという印象があります。
    昔は大挙してやってきた日本人観光客に日本語メニューで注文させといて暴利をむさぼっていた店も多かったと思いますが、今はそういう日本人観光客も減って、儲けの大きい料理を注文しない、無駄に大量にあれこれ注文しないという、店にとってあまりおいしくない客とも言えます。

    欧米人にとって目の前のアジア人はどれも同じ(並んでいる客も店員にしか見えなかった)というところかもしれません。これは、アジアに限らず、どこででも経験できます。

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  • 日本人は歓迎か?

    日本人観光客は有名観光地ではお金を落とすのでカモ扱いかもしれません。
    わたしの観察では、長期旅行の若い日本人は最低の宿に泊ってマーケットでも何も買わない傾向なので、一概には言えませんが。
    ルアンパバーンでトゥクトゥクに乗っても、ラオス語で会話しながら自分は日本人だというと、運転手に真顔でその値段では行くのはいやだといわれたことがあります。日本人ならお金を持っているだろうと。

    中国人観光客の振る舞いはもとより好きではありませんが、実際は個々の人物によって違う。
    今でも旅行で知り合った中国人とメールの交換などしています。

    バンコクあたりの日本人の振る舞いに目に余るものがなければいいのですが。
    日本人がきらわれる種をわたし自身がまかないように自戒しながら旅行したいと考えています。

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    以前からかもしれない

    気がついたことを追加するとしたら、タイ・マレーシアの町に住む商人・資産家は土着の現地人というのではなく、潮州あたりの出身の中華系の人が多いです。

    大陸中国からの旅行者でも、自分の本貫から来た人は大歓迎する。
    ルアンパバーンの小売店でもそういうのに気づいて、親父にあなたの家は中国から来たのか聞いたのですが、ううんラオス人だよと煙にまかれてしまいました。
    家族の顔つきを観察するとやはり中国系のように思うのですが。

    それから英語を学んだ現地人はたいてい西洋人のほうが好きみたいです。
    ソウルの韓国人なんかにも、露骨にそういうことを感じます。
    自分の学んだ特技が生かせるからでしょう。
    彼らはコミュニケーションが上手。金離れのよさだけではないような気がします。

    日本人旅行者は英語が理解できても、話すのは苦手な人が多い。
    会話がうまくない、返事のテンポがずれるのでうまくコミュニケーションできない。
    何を食べたいのか、はっきりしない。
    まあ、そんなこともあるのかもしれません。

    ちびのばばさんのように後の西洋人を優先されたら腹が立つのは当然です。
    最近、バンコクではわたしより後から来たタイ人の客を優先されて悲しく思いました。

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  • 12/02/21 12:14

    Re: 東南アジアの憂鬱

    今日は

    カンボジアでも目に余ります。

    皆が写真を撮りたいのに、邪魔な場所でガイドが説明を始め、回りに固まって写真が撮れない。
    大声でしゃべる。割り込みを平気でする、一人が並んでいるところへ仲間が大勢割り込むのが一番多い、いわゆる場所取り。

    しかし1人か2人だと以外におとなしいです。

    小さな日の丸をさりげなく付けるしかないのかな。

    Good Luck.

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  • 楓の国旗を持ったカナダ人、

    アメリカ人と間違えられるのが嫌だから、
    カナダ人は、国旗を見えるところに掲げて
    旅行しています。

    日本人も日の丸を見えるようにして
    海外旅行すべきでしょうね。

    マナー最低の旅行者を垂れ流ししている
    大国が隣にある以上。

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