12月4日と5日は、イラン全国でアシュラの行事が最高潮になります。
イラン革命後、昔からの行事がなくなる一方、宗教色満開のアシュラは年々、盛んになってきました。
アシュラとは、1,300年ほど前にイマーム・ホセイン一族が当時のアラブの統治者(まだイスラム教に帰依していなかった)に殺害されたのを悼むものです。
町中、鎖を手箒様にまとめたものを手に、自分の肩をたたきながら町内会ごとにグループを作り、練り歩きます。イマームたちの痛みを分かち合うと言う意味だそうです。
最終的に、その町で一番大きなモスクに何時間もかけて到着します。
そのため、特にこの2日間は交通渋滞がとても激しくなります。
街では、ナズリが行われます。この一年間に願い事がかなった家庭やお金に余裕がある人たちが、何百人用に炊き出しをして、みんなに配ります。それを食べると自分たちの願い事がかなう、と言うので、みんなナズリをしているところへ走りまわります!
街によって、練り歩き方や手に持つもの、楽器など様々です。
宗教行事は、アラブ暦(太陰暦)ですので、毎年日にちが移動します。
今年、間に合わなかった方も、来年は是非見てもらいたいと思います。