インターコンチネンタル　ベルヒステガーデン

すばらしいところだが、今のうちかも。

インターコンチのあるオーバーザルツブルクの丘は、もともとナチス党の一大リゾートだった。つまり、みんながナチスに入ったのは、言わばリゾート会員権を買うようなものだったわけ。当時、ナチスに入るだけで、一般サラリーマンにとって夢のような豪華な宿泊や娯楽をここで満喫することができた。

しかし、戦時中、この山がナチスの最終決戦のための要塞とされ、あちこちにとてつもない地下壕が張り巡らされた。これに対し、連合軍は徹底的な爆撃で破壊。そしていったんは瓦礫の山に。

そして、戦後、この場所は米軍のキャンプや保養施設となり、米軍撤退後も、米軍の管理下に置かれた。いまでもこの丘の下には、ものすごい地下軍事施設があるらしく、このあたりでは、ＮＡＴＯ軍の巨大戦車が向こうから一般道を走って来たりして、びくりつする

１９９０年代、ドイツもバブルで、バイエルン州立銀行を中心に、ベルヒテスガーデンのリゾート再開発に着手。それに乗ったのが、インターコンチ。しかし、この再開発は、事実上の失敗。べらぼうな巨額損失を出しており、このあたりは、今後、いつどうなるかわからない。だから、行くなら、いまのうちだよ。

それと、ここまで行くなら、ついでに、ぜひラムザウの教会も見に行ってみよう。この教会の写真は、よくカレンダーなどにも使われている。いかにもドイツの山奥らしく、とても印象的な風景だ。すぐ横の小川の雪解け水が、ほんとうに凍るように冷たいので感動的。ベルヒテスガーデン駅前から、西へ車で１０分、１０キロ程度。タクシーで往復してもいい。

http://www.pitopia.de/scripts/pictures/detail.php?pid=20603&view=1

山中の小さな町ですね。

私も行きました。
ミシュランのグリーンでも二番目にお薦めの
観光地になっています。
往復の列車の車窓からの眺めも良かった。