ぼくが以前住んでいたノンタブリーにある住宅地(バンコクから車で15分)では、1階が完全に浸水して、2階まであと少しというところまで水位が上昇しています。
大方の住民は避難しているのですが、友達のタイ人美容室オーナーは家財や商売道具の盗難(多発しています)を恐れて、2階に留まっています。
電気、水道、ガス、などのインフラはすべて使えません。政府から配られた米も電気がないので炊けません、水道が使えないのでトイレはオムツに貯めています。
差し入れられた食料もすぐに腐ってしまいます。
報道によると、ある地域では、小さな小船による交通をマフィアに支配され、住民は少しの移動にも300~400バーツを支払っているそうで、助けに入ろうとしたレスキューをマフィアが拳銃を使って威嚇していると伝えていました。
警察は何をしているのか?そう思ったあなた、警察もそれどころではない状態なのです。
言葉の通じない外国で被災した場合、旅行者は現地の人たちの大きなお荷物になるか、見捨てられてしまうでしょう。
スワンナプームは大丈夫だし、プーケット、パタヤやチェンマイなら大丈夫だろうと考えているあなた、バンコク脱出組でどこのホテルも満室だし、バスや航空機のチケットもなかなか取れません。やっと取れてもバスの運行時間は乱れているし、行き先のよっては、通常の2倍~3倍程度の時間を要します。
バンコクでは非常食であるインスタント食品や飲料水は売り切れていますし、いつもは渋滞している道路もガラガラです。今後、ものの生産や流通が元に戻るまで、数ヶ月かかる見通し、今は現地の人の事と自身の安全を考えて、タイ旅行は中止すべきとぼくは考えます。