小布施ワイナリーは知る人ぞ知る。系のワイナリーなのかも知れませんが、小布施のガイドブックにはどこでも普通に載っているし・・・・ということで、同ワイナリーが毎年行っているコンサートイベントに参加する形で行ってきました。が、その前に、そもそも小布施というところが不思議な街です。・・・・
昨年、松代に行った時も思いましたが、この長野近辺には不思議な街・・・・今は全く大したことはないのに、お菓子屋とか文化施設が整っている。・・・が案外あります。ここもその一つか。
長野電鉄で30分。この街で初めて知ったのが、北斎が何度か来て滞在していること。(私は新幹線で乗りついできましたが、あの時代に、わざわざこんなところまで・・・・そもそも私は日本橋から板橋まで電車で行くのでさえ挫折する(?)ことがあるのに。・・・)小林一茶の「やせ蛙・・・・」の句の現場が残っていること、そして、(広島城主で)改易された後の福島正則は実はここにお墓があること。「広島49万石から、この信州の地の4万5000石に改易され・・・」と説明文にありましたが、なかなか過激な「改易」ですよね。これって、秀忠の命令ですから「江」では出てくるのかな。
街の中心にある北斎館という美術館とその周りに有名なお店が集まっていますが、やはり長野で有名な「たかやしろファームワイナリー」のワインの直売所みたいなのがあり、便利。ここのワインもなかなか街中ではお目にかかれないので・・・・・
肝心な「小布施ワイナリー」ですが、小布施駅から歩いて行けないことはないですが、場所が「住宅地の真っただ中」みたいなところにあるし、徒歩だと20分近くかかるので、やはりタクシーになるのか・・・・
イベントであるミニコンサート開催の関係で、ショップは臨時休業になっていて、その代わりに醸造関係の施設は一通り見せてもらった。というところでしょうか。びっくりするのは、立食パーティなんですが、料理もデザートも(フレンチ)小布施と隣町のシェフさんを呼んで・・・・ということで、「自給」していること。やはり、街の規模から考えると・・・不思議な街です。
ワインはそれはそれはたっぷりといただきました。酔っぱらって、当日出てきたワインのリストを失くした(!)ので、詳細は書けませんが・・・白、赤、ロゼ、スパークリングと7~8種類のワインを頂いたことは覚えています。ここのワインも通販がメインみたいですが、街中にはなかなか売っていない。私の基準だと全般的にやや高めですが、いろいろなこだわり(?)の割にはこの値段に押さえているのは、かなりのCPのような気がします。
http://www.obusewinery.com/
私は長野に戻り一泊したのですが、東京からこのパーティだけのために日帰りで来ている人もいて、交通費だけで一万円・・・・そのくらいの価値はあるのかも知れません。
ちなみに、ここのワインが買える数少ない酒屋さん(以下、特に宣伝するつもりではありませんので、念のため。)で、千葉に「いまでや」という酒屋さんがありますが、
http://www.imadeya.co.jp/company/
(日本のワイン全般を幅広く扱っているのですけど、千葉市内の奥・・・にあるのが欠点。)
話が飛びますけど「自店ボージョレ・ヌーボー」を売っている。とのことで、これはまた聞いたことがない。サントリーやイオンあたりが「自社向けボージョレ・ヌーボー」を売るのは、数がさばけるのでまだしも、「街の酒屋さんの自店オリジナル」というのは。・・・・私もフランス事情は詳しくないですが、ボージョレって、そこまでこだわって飲むようなワインではない。と、ものの本では見ますけど、ウエブサイトを見ていると、畑まで行ってますからね。すごいです。・・・・