サイニャブリ県はラオス北部のメコン川西岸に位置し、タイと国境を接している南北に細長い県です。国境地帯の大部分は広大なナーン山地でタイ領からの出入りは簡単ではありません。近年2月に行われる象祭り(ブン・サーン)には観光客が多数やってきますが、それ以外の時期は旅行者の姿は見ません。
サイニャブリ県の中心、ムアン・サイニャブリ(サイニャブリ市)まではルアンパバーンからは1日2便(9:00,14:00)のバスがあり、所要時間は4時間、運賃60,000Kipです。
実際ラオスのバスは出発時間が不安定で、遅れを見込んで時間ぎりぎりにバスターミナルに行くとバスはもう行った後だったり、場合によっては待たされたあげくに乗客が少なくて運休になることだってあります。
出発遅れや途中での荷物の積み下ろしで、所要時間は大体の目安と考えておきましょう。
ルアンパバーンからのバスはホーン川をわたってすぐの北バスターミナルに発着します。
バスターミナルから市内へはトゥクトゥクで1人20,000Kipもとられました。
サイニャブリはラオスの他の町でも同じようなところがありますが、町の造作は大きいが中心部はがらんとしていて賑わいがありません。泊まっている宿の周辺は県庁・郵便局・ラオテレコム・銀行などの官庁街で、隣接して学校エリアになっています。そばの元のタラート(市場)と思われる場所には5階建てのショッピングモールみたいな建物を建設中です。
町の造作が大きくがらんとしているのは自動車社会になってからの都市計画によるものではないでしょうか。
そんなふうに考えて、町の南部の古刹ワット・シーブンフアンまで歩いてみました。
寺の近くに家屋の立ち並んだ集落もありますが、繁華街というほどの場所はみられず住宅街の域を出ません。
通りに沿った町並みの裏側は水田や草地です。
正直言って、移動の大変さに見合うほどのものはありません。
まあそんなところが、アジア旅の魅力の一つなのかもしれません。
2012年のサイニャブリ象祭り(ブンサーン)は2月17・18・19日、ムアン・サイニャブリです。