レポート

日本の鉄道に明日はない・・・「鉄道の未来学」

公開日 : 2011年10月15日
最終更新 :

 角川書店の新書ですが、普通、この手の本は鉄道はの未来はバラ色・・・とまでは言わずとも、比較的楽観的に書かれることが多いのに、この本は中立・・よりは悲観的、というか、少し異色の本です。

 新幹線、リニアにしても、東海道新幹線の大規模改修時期が迫っていることは認めつつも、LCCの台頭により、リニアは無用の長物になるだろう(とは明言していませんが)とか、通勤電車の混雑率は採算の問題からある一定以上に解消することは絶対なく、それを解消するには通勤定期割引率を大幅に下げることだ。とか。・・・・

 私は路面電車街に住んでいた経験から、路面電車はどっちかと言うと反対派なんですが、LRTも含めた「路面電車」が今後広がることはないだろう。とか、日本もそのうちに「治安が悪いために乗れない路線」というのが出てくるだろう。というのもなかなか怖い話です。

 で、筋ばかり紹介しても仕方ないので、とりあえず立読みを・・・お勧め。です。

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4件のコメント

  • リニア中央新幹線に着いて思うこと

    こんにちは、以前もリニアについて少し触れたことがあるのですが、東京(品川)-大阪間がほんの少し早くなってもシステムが違って他の新幹線と乗り入れができないのは決定的な問題と思います。

    他路線では九州のように新八代のように隣のホームで乗り換えるのも面倒で、奥羽本線は改軌により貨物列車を犠牲にしても新幹線を直通させたのに、どんなものでしょう。

    より新しい設計思想で標準機の高速新幹線を敷設すれば、現在の技術水準でも最高速度380km/hはいくのではないでしょうか。駅から甲府・横浜などの地方都市中心までのアクセス時間にも問題がありますね。
    今からでも決して遅くはない。標準軌の新幹線鉄道に切り替えるべきです。

    35年後なんて、どうなっていることやら。
    そのころ海外鉄道に技術的にも経済的にも売り込むことが可能かどうか、そんなことはわかりません。

    わたしには35年という年月は、現在のリニア研究開発陣が退職するまでの生活保障期間のように思えます。

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    訂正(について)

    表題の「リニア中央新幹線に着いて思うこと」は「リニア中央新幹線について思うこと」が正しい。

    少し補足すれば、東海道新幹線は輸送の逼迫でどうしても必要だった。
    単なる本線の複々線化工事にせず、新線の別線建設は戦前の弾丸列車計画が下敷きにあったとはいえ、未来を見据えていたと思います。

    リニアが完成までに35年かかるというのは、35年間はなくても何とかなる。35年間いらないものはその後もいらないかもしれないとどうして思わないのか。
    リニアでは列車単位の輸送人員もずいぶん違う(少ない)のではないかと思います。
    もっと早く標準的な新幹線を敷いて、東海道新幹線の大規模改修工事を急いだほうが未来のためではないでしょうか。

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  • Re: 日本の鉄道に明日はない・・・「鉄道の未来学」

    さすけねえさん

     JRのパッケージもそこそこ安いのがありますが、おっしゃるとおり長距離は航空機、中距離はバスに負けて、いわゆる「(在来線)特急列車」にあたるものは崩壊するだろう。というような書きぶりです。さらに新幹線開通で第三セクターに移された「幹線」もきっと長くは持たない。・・・・世の中、中長距離はバスと飛行機だけと言う国も多いですが、そういう国になるかも知れません。

    GGA02757さん

     採算面で絶対に無理だろう。というのが、本書の結論です。このスピードになると航空機と同様「二地点を結ぶ」に近い「乗物」ですが、仮に駅を全く作らない(今のところ駅設置費用はJR東海は負担しないので同じですが。)でも、やっぱり採算が合わず、建設資金を返せないだろう。とのこと。

     個人的には、神奈川県民が名古屋に行くのに相模原の神奈川駅までわざわざ行くだろうか?山梨は甲府の近くに駅ができるらしいけど、伝統的に結びつきが深い新宿、中央線沿いに行かず、いきなり「品川」に行ってどうするんだろう?長野に至っては飯田近辺に駅を作る意味は多くの長野県民にとってあんまり意味がないので、いっそ駅はやめれば?とか、まあ、色々ありますけど・・・JR東日本が中央東線もっと「強化」すれば、山梨県駅も吹っ飛び、長野県民も長野新幹線と「あづさ」だけで何とかなる。・・・JR東海も飯田に駅を作っても、「しなの」を廃止する訳にはいかないでしょうしね。それとも上記のとおりバスの世界になってしまうんでしょうかね。

    ぼうふらおじいさんさん

     この著者は元々物書きなのと、客観的数字がかなり使われているので、あんまり「やばく」はない。と思いますけどねえ。某元NHKのアナウンサーみたいに、お前は書きすぎだ。と本屋さんから名指しで非難されたりする人はちょっと・・・と思いますが。・・・・・

     リニアについては、上のとおりです。トランスラピッド社も「上海」以外に進展がないみたいなので、外国の「顧客」もこのスピードだと、やはり飛行機とおもいますけどね。

     お説のとおりで、「○○旅客鉄道会社が民事再生法を申請しました。」というのが十分ありうるくらいの借金漬けになっているのが今のJR(もっとも、国鉄の債務が遠因になっているので、彼らだけが悪い訳ではありませんが)の実情。ということで、さらに、これを完済するような「未来」は描けない。というところでしょうか。鉄道会社の再編にも触れていて、個人的には「小田急京王」というのは、五年以内くらいに起きそうな気がします。阪急と阪神みたいに違うイメージの会社(?)でさえ、いっしょになる時代ですから・・・

     後はやはり借金の多い都交通局と東京地下鉄の合併ですね。ヨーロッパの都市みたいに、異なる経営体でもいっしょに運行や切符発行は共同やりましょう。というのが、「普通の考え」と思いますが、かたくなに別々にやっているのは、これだけは(借金の話はおいといて)東京の「恥部」・・・と言ってもいいかも知れません。

    脱線しました。この辺で。

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  • Re: 日本の鉄道に明日はない・・・「鉄道の未来学」

    高島たいらさん

    さっそく立ち読み・・・といってもパラパラですが。

    最近・・いえ昔からですがこの手のセンセーショナルな題での<売らんかな新書>が目に付きます。

    本人が書いた・・ということになっていますが、読みいいように書き直すリライターの手が入っているので読み飛ばせます。 編集者の手によって本人が書きたいところプラス売れそうな項目を無理やり書き足すのでその辺で異論続出・・ということも少なく無いようですが、学者同士の場合はそういう新書事情?が良くわかっているのであまり突っ込まないんだそうです。

    天下の東大?のセンセーが書いた<葬式はいらない>なんて準ベストセラーなんてまさにそれにあたるとか。

    あっ脱線。

    さて・・鉄道については今までも充分言われ続けていますが、他の交通機関に比べてなぜか土台から全部ひっくるめて運賃に反映される・・多少は地方自治体負担ではありますが、のに安いといわれるLCCなどは空港及び空港施設の運賃への反映は限定的ですし、バス路線では高速道路料金が運行費用に加わるだけ・・。

    どなたかの比較論はそういう意味ではあまり本質的な議論にはなりそうもありません。

    輸送手段としての効率とは費用對効果ですがこの場合の効果はコストとスピードおよびボリューム。この3つ目となるとやはり線路のようです。

    ところでリニアの新設についての疑念ですが、これって日本用と考えるより海外用の試験プラントと考えた方が分かりやすいような気がするのですがいかがでしょう。

    ・・それが私達国民全部を巻き込んでの先行投資・・・?の是非ならば論点は別になります。

    <今の日本の鉄道システムに明日はない・・>ならわかりますが、それなら借金漬けの日本の明日は堂なのよ・・と突っ込みたくなりますがそれじゃ本が売れない。

    今の日本はどこを取り上げても明日はない・・・。 それじゃダメジャン・・。






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  • Re: 日本の鉄道に明日はない・・・「鉄道の未来学」

    12月に所用があって沖縄3泊4日の安い飛行機+ホテルを探していて、鉄道と比較しあまりにも安いのに驚いています。

    その1週間前にやはり同じ3泊4日で東京へ新幹線で行く場合のJRの当然新幹線+ホテルは飛行機に比べて高いのです。

    高速バスは時間がかかりますが安いです、しかし飛行機は時間がかからないわりに鉄道より安いです。

    明日はやはりないかも?

    成功を祈る!

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    リニア新幹線は失敗する。

    さすけねえさん、皆さん、こんにちは。

    私は、リニア新幹線は、失敗すると思います

    完成までに、下記のいずれかが起きる。

     ・ 日本の経済ががたがらになり、人が移動しなくなる。
     ・ 自然災害が頻発して、旅行どころではなくなる。


    私が小学校で見た地図帳には、建設予定鉄道路線が
    たくさん載っていました。

     網走から稚内までオホーツク沿いに直結。
     斜里と根室標津を直結。
    なんて。

    十勝三股まで気動車が上がっていた、なんてもう
    信じられない。 

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